cinema「イミテーション・ゲーム」（モルテン・ティルドゥム）

「イミテーション・ゲーム／エノグマと天才数学者の秘密」（モルテン・ティルドゥム）を見た。第二次世界大戦中のイギリス、ドイツ軍の暗号機エノグマの暗号を解読するという政府の秘密任務にアラン・チューリングは就く。その暗号解読までの過程が実におもしろい。また、解読できた後、その事実をドイツ側に秘密にして進む大戦秘話。その冷徹な合理主義。それにチューリングの同性愛に関わる悲劇がからむ。チューリングに現代版「シャーロック」で大人気のベネディクト・カンバーバッチ、同僚の女性数学者にキーラ・ナイト。このふたりは大変素敵な俳優だ。映画は日米合作だが、脇を固める俳優（イギリスの諜報機関M１６の長官役のマーク・ストロング、政府暗号学校の長官役のチャールズ・ダンス等）もイギリス人、完全にイギリステーストのイギリス映画だ。それにモルテン・ティルドゥムはノルウェーの監督。さて、図書館で関連するドキュメンタリー本を読んで見ようと思う。近くの図書館にマイケル・パターソン著『 エニグマ・コードを解読せよ 』（原書房）、B.ジャック・コープランド著『チューリング 情報時代のパイオニア』（NTT出版）があったので、借りよう。