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2026年08月31日07:18

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【配信連動企画】昭和プロレス年史外伝�ゾ赦卒猯�島の決闘、アントニオ猪木vsストロング小林(20)

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74年12月12日新日本プロレス蔵前国技館で行われたアントニオ猪木vsストロング小林のNWF世界ヘビー級選手権試合、勝って8度目の同王座防衛に成功した猪木との一問一答形式インタビューです。

ー「小林は3月の時に比べてどうだったですか?」

猪木「うーん…ガッツが大したものになった。今日があんなこと(12月6日の調印式で小林に殴られた)があったので、足の一本もへし折ってやろうと思っていた位だが、思いもかけぬ苦戦をさせられたよ。

やっぱりアメリカで揉まれて来たのは無駄にはなってないな…。少なくともガッツの面ではそれがハッキリしていた。ホントに小林を見直したよ。俺にあれだけ痛めつけられてギブアップしなかったからね。」

ー「最後の卍固めはギブアップではなかったのですか?」

猪木「ギブアップしていませんね。1回目はあいつに巧く重心を下へ落とされて逃げられた。卍固めというのは逃げようと思って、力を入れれば入れるほどキツくかかるんだが、今日の小林みたいにスッと力を抜いて重心を下へ、つまり崩れるようにすると意外に簡単に抜けるものなんだ。小林はどこで研究したのか知らないが、上手く逃げたよ。

こっちもそれで意地になって、2度目の卍固めを掛けた。今度は逃げられないように左足をロックしていた。しかし、あいつはよく頑張ったよ。レフェリーがいくら聞いてもノーだ。

よしこの野郎、もう一捻りして首の骨を折ってやろうかとおもったが、プロレスはあくまで喧嘩じゃないんだから折れる限界でとどめておかなくてはならない。

だから俺はレフェリーのコシキ・ジーンに言ったんだ『折るぞっ!』てね。それでジーンはアシスタントの高橋に相談してレフェリーストップをかけた。あの処置は適切だったよ。本当にレフェリーストップがかかっていなかったら、俺はあいつの首を折っていたよ。

もっとも、今日の小林だったら折れてもギブアップはしなかっただろうな…。そういう意味ではいい覚悟というか、ガッツだったと思ったね。」

ー「あなた自身も小林のアトミック・ドロップに相当やられていたね。」

猪木「よく見てもらえればわかる。全部ディフェンスしてますよ。効いちゃいませんよ。」

ー「途中で小林にわざと頭を出して、パンチで頭を殴らせていたんでは?」

猪木「もう言ってもいいでしょう。あれは俺の作戦なんですよ。大木金太郎さんと闘った時も、大木さんの頭突きをこの頭で受けた。何十発でも来い、ってね。実は俺の頭は普通の人より硬いんですよ。椅子で殴られたって平気なんです。

大木さんとの試合の時も大木さん、俺に頭突きを打ってみてビックリしてペースを崩したんじゃないかな。今日も小林に『さあ殴れ!』と言って殴らせた。小林の手が痛かったはずですよ。あれで奴(やっこ)さん、だいぶ調子が狂ったんじゃないかな。

もうこの手は3回目は使えないから、みんな言っちゃいますがね。本当に俺の頭は硬いんですよ。」

ー「リングに登場するのが遅れたのは?」

猪木「小林がだいぶ入れ込んでるようだから、じらしてやろうかと思ったんですよ。別に宮本武蔵を気取った訳じゃないが、こういう試合は相手を焦らせて、精神状態をアンバランスにさせた方が有利なんですよ。それでリングに上がるのをわざと遅らせた。」

ー「結果的にはあまり効果はなかったんじゃない?」

猪木「小林はエキサイトしているようで意外に冷静、こっちの動きをよく見ていたし、意外な程、インサイドワークもよかった。例えば俺がスープレックスに出ようとするとするワンポイント早く腰を落とし、重心を低くしてディフェンスする。

それと俺のパンチを警戒していたね。俺がストレートを打つと、サッとステップバックしてカウンターを食わないものね。えらい進歩だよ。ホントに、もっと楽にいけると思ったんだが小林の野郎、俺を手こずらせてくれた。」

ー「ズバリ勝負ポイントは?」

猪木「そうですね、俺がフライング・ヘッドシザースを掛けてもつれて場外へ落ちた時でしょうね。あの時、小林は頭を打っている。すぐに俺が鉄柱にぶつけてるし、頭がボーッとなっていたんじゃないかな? 

その後、動きに勢いがなくなって、あとはガッツ、猪木に負けるものかという気力だけで闘っていたね。まあ小林のガッツを誉めてあげて下さいよ。」

ー「最後に小林に『やる気があるなら、いつでも俺は受けるぞ』と言ってましたね。」 

猪木「ギブアップしないのに負けになった小林の心情を察してね。これだけ堂々と俺を苦しめたのだから、小林は悔しいだろう。そして今度やれば勝てると思っているだろうと思って先手を打った。」

小林戦についてはここまで。続いては本連載(106)で触れている「小林との再戦に勝ったら、ある重大発表をする」と言っていた(別冊ゴング74年12月号より引用)vsジャイアント馬場、日本選手権に関する問題について猪木が語っています。

ー「ところで大木戦に勝ち、小林戦に勝ち、残るは…?」

猪木「そう、ジャイアント馬場ですよ。この前、3月に小林とやった時、日本選手権にしようと言ったら小林に勝ったぐらいでおこがましいと、ある人から言われた。こっちもクソっ、という気になった。

それから大木さんと闘ったんですよ。それでもう一度小林と闘って勝った。もう遠慮しませんよ。ここでハッキリ言わせてもらうが、私は今日から日本統一、世界統一ヘ向けてより積極的な行動を開始しますよ。その為の第一目標がジャイアント馬場さんですよ。

今日は試合が終わった後、テレビに映っているところで『馬場さんへの挑戦、そして日本選手権試合への宣言』をやろうと思っていた。だがそのチャンスがなかったのでここで言います。明日(12月13日)、馬場さんへの公開質問状、公開挑戦状を内容証明付き郵便で発送します。

ここまで来たら、もうファンはごまかせない。ハッキリしなくてはいかん。」

ー「しかし馬場はあなたがやると言ってもやらないのでは?」

猪木「やらないんなら、やらないでいい。やらないと思いますよ、俺も。それなら、ハッキリやらない理由を明示して満天下のファンに納得してもらったらいい。時期尚早、今はその時期じゃないとか、プロレス界のマイナスになるとか格が違うとか、偉そうなことを言って俺を避けているが、結局逃げ口上なんだな。

やっても敵わない、自信がないからやらない。勝ち目がないから日本選手権を棄権するとか、馬場は本音を言えばいいんですよ。

時期が来ればやるとか何とか言ってるのは、ファンに対する明らかな欺瞞行為ですよ。そういう態度に腹が立つ、本当に。だから俺はこれが最後ですよ。堂々と公開挑戦状を送る。これに対して馬場さんも一部の新聞にコソコソと答えないで、堂々と公開で回答してもらいたい。

ファンに気を持たせるようなことは言わないで、ハッキリやらないと言ってもらいたい。」

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