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2026年05月18日07:13

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【特別編】マイティ井上さん追悼(283)

87年全日本プロレス「創立満15周年記念世界最強タッグ決定リーグ戦」最終戦、12月11日日本武道館(テレビ収録、観衆13,200人満員発表)大会。金曜日開催、私はこの興行は途中から会場で観戦しています。

過去最多12チームによる総当たりリーグ戦もいよいよ最終日、全日本プロレスには激動の年であった87年の最強タッグ優勝チームが決まります。

今回は先ずセミファイナルから書いていきたいと思います。得点14同士の天龍源一郎&阿修羅・原組の龍原砲ととスタン・ハンセン&テリー・ゴディ組の激突。勝ったチームが優勝に大きく前進します。

場外乱闘から先にリングに戻って来たゴディが、エプロンに上がってきた天龍を捕らえてロープ越しのブレーンバスター。これを滑り降りた天龍がバックにまわりコブラツイスト。

そこへ入って来たハンセンが後ろからウェスタン・ラリアット。打たれた天龍だけではなくゴディも勢いで場外に転落、ラリアットのダメージでダウンしている天龍を残しゴディがリングに戻ろうとしたが、原がゴディの足を押さえてリングに戻さず。28分36秒、試合権利のある天龍とゴディが両者リングアウト、残り試合時間1分24秒という際どい試合時間で痛恨の無得点試合となりました。

龍原砲は11戦6勝2時間切れ引き分け3両リン、失点8の14点、ハンセン&ゴディ組は11戦7勝4両リン、負けなし失点8の14点でリーグ戦全日程終了、この後のメインイベントの結果待ち。

メインイベントの最終公式戦、得点13、ジャンボ鶴田&谷津嘉章組の五輪コンビと得点14のブルーザー・ブロディ&ジミー・スヌーカ組の一戦。勝ったチームが優勝。時間切れ引き分けならブロディ&スヌーカ組の優勝、両リンの場合はブロディ&スヌーカ組、ハンセン&ゴディ組、龍原砲に既に公式戦を12月8日、前橋大会で終えているザ・ファンクスが14点で並び、4チームによる決勝トーナメントとなります。

スヌーカが谷津を羽交い絞めで押えたところへブロディがビッグブート(キングコングキック)を放ちましたが谷津と共にスヌーカも後方に倒れてしまい、ダウンしたスヌーカをすかさず谷津がを押さえ込み、カウント3。16分51秒、谷津がスヌーカを片エビ固めで勝利。

セミファイナルの龍原砲とハンセン&ゴディ組の激闘に比べてあっさりした終わり方でしたが、鶴田&谷津組が11戦7勝2敗1時間切れ引き分け1両リン、失点7の15点で最高得点で優勝。鶴田個人では78、80、84、86年に次いで歴代最多5度目、10月25日に全日本プロレス入団となった谷津は嬉しい初優勝。6年ぶりリーグ戦参加のブロディ&スヌーカ組は11戦7勝2敗2両リン、失点8で14点に終わりました。

公式戦、ジャイアント馬場&輪島大士組とアブドーラ・ザ・ブッチャー&TNT組。馬場がブッチャーを場外乱闘に引き込んでいる間に、輪島がTNTへバックドロップ。腰が悪く溜めの効かない輪島のバックドロップは足抱え式でしたが危険な角度で決まり、輪島が9分34秒、片エビ固めでTNTをフォール。馬場&輪島組は最終戦を白星で飾り11戦6勝1敗1時間切れ引き分け3両リン、失点9の13点、ブッチャー&TNT組は11戦6勝5敗、失点10の12点でリーグ戦を終了。TNTのキャリアを考えればよく頑張ったと思います。

この日、休憩明けに11月28日南アフリカ共和国に遠征に行くために搭乗した飛行機がインド洋上のモーリシャス沖にて墜落し生存者なしが確認されたハル薗田(享年31歳、本名・園田一治)と眞弓夫人の追悼セレモニーが行われましたが、ブッチャーは試合終了後、リングサイド最前列に置かれていた薗田夫妻の遺影(9月の結婚式の写真が使われていた)に向かって深々と一礼。

第一次全日本プロレス参戦時、身の回りの雑用をしてくれた薗田に対する思いが感じられたいいシーンでした。

公式戦、ザ・グレート・カブキ&ジョン・テンタ組とトム・ジンク&ザ・ターミネーター組は9分30秒、テンタがターミネーターをパワースラムからエルボードロップで体固め。カブキ&テンタ組は11戦3勝7敗1両リン、失点16の6点、ジンク&ターミネーター組は11戦1勝10敗、失点20の2点で国際血盟軍、ヤングブラッド兄弟と同点の最下位となりました。

参加チームが多ければ、白星配給係が出てくるのは致したかたない所で、85年大会のような7チームによる少数精鋭だと白星配給係が出ない代わりに星勘定がほぼ一緒という不自然さも生じて来ます。どちらがいいとは一概には言えませんが、個人的には8〜9チーム位のエントリーが一番妥当かと思います。

通常のタッグマッチ、ドリー・ファンク・ジュニア&テリー・ファンク組のザ・ファンクスvsマーク&クリスのヤングブラッド兄弟の対戦は8分48秒、テリーがフライング・ボディシザース・ドロップからマークを体固め。

全日本プロレス本隊対国際血盟軍、高木功とラッシャー木村のシングルマッチは9分5秒、R木村がブルドッキング・ヘッドロックからの体固めでフォール勝ち。鶴見五郎は最終戦は試合が組まれず。

首の負傷で開幕戦から欠場していた石川敬士が復帰、タイガーマスクと組んでサムソン冬木&川田利明組の天龍同盟と対戦、18分25秒、タイガーマスクが川田をタイガースープレックス'84でフォール。タイガーマスク&石川組の勝利。

マイティ井上&渕正信組vs大熊元司&永源遙組は大熊が渕の急所にヘッドバットを見舞い7分25秒に大熊が渕に反則負け。

寺西勇と百田光雄のシングルマッチは9分5秒、後方回転エビ固めで寺西が勝利。第1試合では栗栖正伸が小川良成を10分43秒、首固めで丸め込んでいます。

世界最強タッグ決定リーグ戦の最終成績は優勝が15点の鶴田&谷津組、準優勝が14点で天龍&原組、ザ・ファンクス、ハンセン&ゴディ組、ブロディ&スヌーカ組の4チームが並びました。6位が13点の馬場&輪島組、7位が12点のブッチャー&TNT組、8位は6点のタイガーマスク&仲野組とカブキ&テンタ組。最下位の10位は2点でジンク&ターミネーター組、R木村&鶴見組、ヤングブラッド兄弟の3チームでした。

優勝チームには優勝大トロフィーと優勝賞金10万ドルが贈られ、三賞は殊勲、敢闘賞の2つが天龍&原組、技能賞はファンクスが受賞しています。ブロディ、スヌーカ、ブッチャーの出戻り参戦で全日本プロレスの最強タッグ「らしさ」が戻って来た感があり、また龍原砲の頑張りが非常に目立ったリーグ戦だったと思います。



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