87年全日本プロレス「創立満15周年記念世界最強タッグ決定リーグ戦」も後半戦に突入、第11戦、12月2日大阪府立体育会館(テレビ収録、観衆5,700人満員発表)大会。ここから上位チームによる連日の星の潰し合いが展開されていくことになります。
メインイベントは公式戦、天龍源一郎&阿修羅・原組の龍原砲とアブドーラ・ザ・ブッチャー&TNT組の対戦。両チームは今シリーズこれまで公式戦外で対戦していない組合わせ。
天龍とブッチャーは79年11月5日宮崎県串間市民体育館でシングルで対戦、4分42秒にブッチャーがジャンピング・エルボードロップからの体固めで圧勝。当時のブッチャーは全日本プロレスヒール外国人のトップであり、対する天龍は2度目の海外修行から凱旋帰国したものの、「第3の男」の座にはタイガー戸口がおり、扱いに「北を向いていた」(へそを曲げるの意)時期でした
この後天龍は3度目の海外修行に出発、81年5月に戻って来た時はブッチャーと戸口は新日本プロレスに行った後で入れ違いでした。よって実に8年1か月ぶりの対戦となる訳です。81年10月に全日本プロレスに入団した原とブッチャーは初対決。
天龍はTNTのトラースキックをかわし、7分53秒、延髄斬りからパワーボムで天龍がTNTをエビ固めでフォール。龍原砲は8戦5勝1時間切れ引き分け2両リンで失点5の11点、ブッチャー&TNT組は7戦4勝3敗、失点6の8点です。
セミファイナルの公式戦、遺恨再燃、ドリー・ファンク・ジュニア&テリー・ファンク組のザ・ファンクスとブルーザー・ブロディ&ジミー・スヌーカ組の5年8か月ぶりの対戦。
81年大会の最終公式戦、12月13日蔵前国技館では3日前まで新日本プロレスのリングに上がっていたスタン・ハンセンがブロディ&スヌーカ組のセコンドとして登場、場外でテリーにウェスタン・ラリアットを見舞い戦闘不能状態にしておいて、孤立したドリーをブロディ&スヌーカ2人がかりで攻撃、力尽きたドリーが21分41秒、ブロディのキングコング・ニードロップの前に体固めでフォール負け。
82年4月22日、東京体育館での再戦ではブロディとスヌーカが壮絶な仲間割れ、ブロディのマネージャーであったバック・ロブレイが加担してスヌーカは血ダルマにされ、17分58秒にファンクスの反則勝ちの裁定が下り、スコアの上では1勝1敗の五分の成績です。
テリーとブロディが場外乱闘を繰り広げている間に、ドリーがスヌーカにテキサス・クローバーホールド。そこへリングに戻ってきたブロディがビッグブートでドリーの顔面を蹴ってカットし、チェーンをドリーの首に巻きつけ2人がかりで攻撃。テリーも城外から椅子を持ってリングに戻り乱闘となったが、制止するレェフリーをブロディが殴りつけて18分33秒、ファンクスが反則勝ちを拾いました。ファンクスは8戦6勝1敗1両リン、失点4の12点、ブロディ&スヌーカ組は初黒星で6戦3勝1敗2両リン、失点6で6点のままです。ファンクスが1位ですが消化した公式戦が多く、まだ油断は出来ません。
セミ前の公式戦、ジャイアント馬場&輪島大士組とハンセン&テリー・ゴディ組。輪島がゴディを攻撃しようと前に出たところへハンセンが入りカット。続けざまにウェスタン・ラリアットを打って輪島は場外へ転落。これを冷静に見ていた馬場がハンセンとゴディを場外に落とし4者による場外乱闘に。カウントが進む中、リングに戻ろうとする輪島をハンセンが押さえ16分56秒、試合権利のある輪島とゴディが両者リングアウト。無得点試合となりましたが馬場のインサイドワークで場外心中作戦成功。負けておかしくないハンセン&ゴディ組に得点を与えませんでした。
馬場&輪島組は7戦5勝1時間切れ引き分け1両リン、失点3の11点と変わらず。この日メインで勝った龍原砲と同点2位継続。ハンセン&ゴディ組は6戦4勝2両リン、失点4の8点。
ジャンボ鶴田&谷津嘉章組はこの日は公式戦はなくトム・ジンク&ザ・ターミネーター組と通常の30分1本勝負で対戦、8分44秒、鶴田がバックドロップからターミネーターを体固め。テレビ中継のある府立で五輪コンビの大きな公式戦を組まなかったのはマッチメイクが稚拙だと思います。
同じく全日本プロレス本隊対国際血盟軍、ザ・グレート・カブキ&ジョン・テンタ組とラッシャー木村&鶴見五郎組の通常のタッグマッチは14分55秒、テンタがフライング・ボディプレスから鶴見を体固め。
公式戦、タイガーマスク&仲野信市組vsマーク&クリスのヤングブラッド兄弟の対戦は11分37秒、仲野がクリスをジャーマン・スープレックスホールドでフォール勝ち。タイガーマスク&仲野組は7戦2勝5敗、失点10の4点、ヤングブラッド兄弟は8戦1勝7敗、失点14の2点と白星配給係まっしぐらです。
全日本プロレス本隊対天龍同盟、マイティ井上&渕正信組とサムソン冬木&川田利明組は11分6秒に両チームリングアウトの引き分け。
前半戦試合が組まれていなかった大熊元司がこの日より参戦、高木功とシングルマッチで対戦し7分23秒、急所攻撃により反則負け。寺西勇と百田光雄シングルマッチは7分49秒、回転エビ固めで寺西が勝ちました。
大熊同様、前半は試合に出ていない栗栖正伸もこの日から出場、小川良成を11分27秒、フライング・ネックブリーカードロップからの体固めで降しています
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