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全日本プロレス87年「創立15周年記念スーパー・パワー・シリーズ」5月16日栃木県小山ゆうえんちスケートセンター(テレビ収録、観衆2,300人満員発表)大会。
メインイベントはジャンボ鶴田&天龍源一郎組の鶴龍コンビにタイガー・ジェット・シン&テキサス・レッド組が対戦。6分39秒、鶴田がバックドロップからの体固めでレッドを降しました。鶴田は前日の後楽園ホールでの開幕戦同様、外国人選手を相手に10分以内で試合にケリをつけ、圧倒的な強さを誇示しましたが、決して安くはないプロレスの入場料を払って来た観客に満足感を与えることが出来たかと言えば疑問でした。
全日本プロレスを離脱して新日本プロレスにUターン参戦した長州力は全日本を去る時に「全日本プロレスには夢がなくなった」と言って去っていきました。夢とは従来通りの鶴田、天龍、スタン・ハンセンらの試合のことだけではなく、完全独立の芽を馬場に摘まれたことや、ジャパンプロレス分裂前に描いていた「全日本と新日本、両方のリングに上がる」という構想が頓挫したことも含まれると思いますが、自分の行為を正当化する為に言った言葉でもあると思います。
身体を張ってジャパンプロレス迎撃の矢面に立っていた天龍の気持ちとしては悔しいこと極まりない思いますが、天龍の怒りの矛先は、出て行った長州軍団だけに留まらず、長州達が抜けても相変わらずの試合しかしない鶴田、教わった型通りのプロレスしかしない輪島大士にも向けられました。
そして何よりも前日の後楽園ホール大会の1,700人発表という不入りに対し、「このままではいけない」と危機感を強くしたようでした。
天龍は小山大会メインイベント終了後のバックステージコメントで「ジャンボの背中は見飽きた、輪島の御守り(おもり)は疲れた。」と意味深な発言をしています。
セミファイナルはジャパンの谷津嘉章&仲野信市組がキラー・トーア・カマタ&ジョージ・ワインゲロフ組と対戦、谷津が6分30秒、フライング・ネックブリーカードロップからの体固めでカマタからフォールを奪いました。「やられ役」のワインゲロフではなく、カマタから直接取っているのがポイントです。
輪島大士はセミ前に出場、カール・フォン・スタイガーと対戦、5分54秒、ラリアットからの体固めで勝利を収めました。
この年に大相撲からプロレスに転向し、デビューしたばかりのビッグ・ジョン・テンタと高木功が国際血盟軍の阿修羅・原& ジェイソン・ザ・テリブル組と対戦。
4人による場外乱闘となりましたが、制止に入ったレフェリーにジェイソンが暴行を銜え、10分56秒、テンタ&高木組の反則勝ちとなりました。
全日本対国際血盟軍、ジャイアント馬場&タイガーマスク組vsラッシャー木村&鶴見五郎組は10分19秒両チームリングアウトの引き分け。ザ・グレート・カブキとブラディ・ブーンのシングルマッチは9分48秒、カブキがダウンしたブーンにセカンドロープを伝い歩きシテの正拳突きから体固めでフォール勝ち。
全日本対ジャパン、石川敬士&マイティ井上組と寺西勇&永源遙組は11分13秒、石川が永源を首固めに丸め込んで全日本軍に軍配が上がりました。全日本同士の大熊元司&渕正信組vsハル薗田&川田利明組は20分時間切れ引き分け。
第1試合の全日本対ジャパン、小川良成vs栗栖正伸の一戦は8分38秒、逆エビ固めで栗栖がギブアップ勝ちを収めました。
いずれにせよ、天龍のこの後の動きが注視されていくようになっていきます。
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