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2026年02月11日08:34

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週プロ流智美あの日あの時予想2025年総括(36)

第407戦、9月17日発売号●【予想】初来日のブッチャー、チャンスを掴み馬場のインター王座に挑戦、インターナショナル選手権試合、ジャイアント馬場vsアブドーラ・ザ・ブッチャー(70年日本プロレス台東体育館)【正解】来日2週間前に初戴冠のフレアーに、馬場が“挑戦辞退”、NWA世界ヘビー級選手権試合、ダスティ・ローデスvsハーリー・レイス(81年【現地時間】カンザス州カンザスシティ・メモリアルホール)

【参考】 2014年9月17日発売号はフレアーが32歳でついにNWA世界王座初戴冠!(今回正解に同じ)

【予想解説】 アブドーラ・ザ・ブッチャーは長年日本のファンに親しまれ愛されて来たヒールレスラーですが、2019年2月19日両国国技館でのジャイアント馬場没後20周年追悼興行「王者の魂」で久しぶりに来日し、引退セレモニーを行っています。体調面を勘案し、おそらくこれが最後の来日になるでしょう。

100回以上の来日を誇るブッチャーの初来日は70年8月の日本プロレス「サマー・ビッグ・シリーズ」、先の「NWAチャンピオン・シリーズ」でNWA世界ヘビー級王者ドリー・ファンク・ジュニア、実弟のテリー・ファンクを招聘したのでこのシリーズは若干メンバーが弱め。

エース格はブッチャーではなくロサンゼルス地区から初来日した「殺人ロボット」カール・ハイジンガー。ただし、ハイジンガーは来日前の6月27日(現地時間)オリンピック・オーデトリアムでアメリカ遠征中の大木金太郎のアジア・ヘビー級王座に挑戦して2ー1で完敗を喫しているところから実力には最初から疑問符がついていました。

他は力道山時代からのベテラン、ミスター・アトミック、プリンス・ピューリン、ミステリー・ザ・オレゴン(マイク・ロメロ、リッキー・ロメロの実弟、ヤングブラッド兄弟の叔父にあたる)、ジャッキー・ファーゴ、ゲーリー・モンティと馬場、猪木と互角に渡り合える外国人レスラーはいません。

開幕戦のメインイベント、ブッチャーはハイジンガーと組んで馬場&猪木組のBI砲と激突。1本目は12分17秒に日本組の反則勝ち。2本目は何と28秒でブッチャーがジャンピング・エルボードロップで馬場から体固めでフォールを奪ってしまいました。

3本目は2分21秒、馬場がハイジンガーを16文キックから片エビ固めに決めて2ー1で馬場&猪木組が勝利。エース格で来日したハイジンガーは動きが悪く、ブッチャーに完全に食われてしまいました。

日本プロレスのフロントはブッチャーは「仕事が出来る」と判断。9月5日東京スタジアム(南千住)で馬場とノンタイトル30分1本勝負で対戦、5分7秒、両者リングアウトとなりました。スタジアムの観客席で暴れまくるブッチャーの評価は上がり、シリーズ最終戦の9月17日台東体育館で馬場のインターナショナル王座に挑戦するチャンスを掴みました。

1本目は12分15秒、馬場の反則勝ち、2本目は1分50秒、ブッチャーが体固め、決勝の3本目は3分23秒、馬場が体固めでフォール勝ち。反則含みで2ー1で馬場が勝利し、18度目のタイトル防衛に成功しています。

以後、ブッチャーは71、72年の第13、14回ワールド・リーグ戦に参戦。71年はザ・デストロイヤーと共に外国人側首位となり、日本側同点首位の馬場、猪木と優勝決定戦を争うことに。(5月19日大阪府立体育会館)

抽選で決まった第1試合の猪木vsデストロイヤーが両者リングアウトとなった為、第2試合の馬場vsブッチャーが優勝決定戦になりました。こちらは7分21秒、馬場が32文ロケット砲からの体固めで馬場が勝ち2年連続5度目の優勝となりました。

馬場が全日本プロレスを旗揚げしてからは72年12月の「ジャイアント・シリーズ第2弾」からレギュラーとなり、日本でトップヒールに登り詰めました。

【正解解説】81年8月25日港区六本木の全日本プロレス事務所で馬場が会見を行い、10月2日、後楽園ホールから開幕する「創立10周年記念ジャイアント・シリーズ」に参加する外国人レスラーが発表されています。そのメンバーは、まさに驚愕の顔ぶれでした。

NWA世界ヘビー級王者のダスティ・ローデス(10月6〜9日)、ドリー・ファンク・ジュニアとテリー・ファンクのザ・ファンクス、ブルーザー・ブロディ、タイガー・ジェット・シン(10月9日から)、ハルク・ホーガン(10月7〜15日)、ブルーノ・サンマルチノ(10月7〜9日)、ジミー・スヌーカ、アレックス・スミルノフ、ザ・デストロイヤー、バック・ロブレイ、エドワード・カーペンティアの12選手。

10月9日には蔵前国技館で創立10周年記念興行が行われることも併せて発表されています。

この中で新日本プロレスからの移籍と目されたのはローデスとホーガンでしたがローデスは6月21日(現地時間)ジョージ州アトランタ・オムニセンターでハーリー・レイスを破り第61代NWA世界ヘビー級王者となっており、全日本とNWAの密接な関係からして王者になれば全日本へ行くのが当たり前でした。

サプライズはホーガンの全日本移籍発表でした。

また、全日本プロレスはこの時期、暮れの世界最強タッグ決定リーグ戦以外では都心の1万人収容規模の大会場では興行が開催出来ておらず、集客においても新日本プロレスに差を付けられており、久々の通常シリーズでの蔵前大会に馬場がどんなカードを組んで来るか、大きな注目を集めました

しかし9月17日(現地時間)カンサス州カンサスシティ・メモリアルホールでNWA世界ヘビー級王者ダスティ・ローデスがリック・フレアーに敗れ王座転落。

これでローデスが王者として全日本にやってくることはなくなり、全日本はフレアーが王者として参戦して来ることを発表、NWA会長ジム・クロケット・ジュニアの秘蔵っ子であるフレアー時代が到来、クロケットがNWAの実権を握りました。

この流れは馬場は最初からわかっていたものと思われます。

結局、ホーガン、カーペンティアは来日せず、代わりにハーリー・レイス、ドン・デヌーチ、それにシンの推薦でマスクドX(サイレント・マクニー)が来日、また上田馬之助が新日本プロレスから移籍して特別参加しています。

フレアーへの挑戦者は天龍源一郎、テリー・ファンク、ジャンボ鶴田の3人で馬場は挑戦せず。「ノースカロライナで試合をした時、フレアーが出ていたんだ、試合後に挨拶に来たから『よかったぞ、お前、今度全日本に呼んでやるからな』と言ったら、ヤツは直立不動で『イエス・サー、サンキュー・サー、ミスター・ババ』って言ってたんだ、そんなフレアーに挑戦する気にはなれなかったよ。」と語っています。

馬場がNWA世界ヘビー級王座として認めて挑戦したのはレイスまででした。

※対戦成績は407戦63勝344敗、勝率155。
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