第398戦、7月9日発売号◯【予想】魔王が初黒星!?災難となった覆面十番勝負第7戦、PWF認定USヘビー級選手権試合、覆面世界一決定戦十番勝負第7戦、ザ・デストロイヤーvsザ・スピリット(75年全日本プロレス大阪府立体育会館)【正解】正体バレバレでも別キャラで魅せた究極の職人(同)
【参考】 2014年7月9日発売号は史上初のタイ遠征に2万人以上の大観衆が熱狂!日本プロレス東南アジア遠征ツアー(69年日本プロレス)
【解説】前74年7月25日日大講堂でスタートした「白覆面の魔王」ザ・デストロイヤーの覆面世界一決定戦十番勝負、これまで�.潺襦Ε泪好�ラス、�▲供Ε肇襯諭璽�(ディック・マードック)、��ジ・アベンジャー(ムース・モロウスキー)、�ぅ供Ε丱薀�ーダ(マリオ・ミラノ)、�ゥ�リプス・ハリケーン(サイクロン・ニグロ、引き分けの後、再戦にて勝利)、�Ε潺好拭次Ε譽好螢鵐�(ティム・ウッズ、この試合のみ第3回チャンピオン・カーニバル3位決定戦、30分1本勝負で行われた)と勝ち進んできました。
75年5月23日後楽園ホールで開幕した「ブラック・パワー・シリーズ」に謎の黒覆面、ブラック・デビルが来日。187cm、112kgという触れ込みでしたが来日したのは小柄な褐色の肌のマスクマンでした。
5月27日広島県立体育館(観衆3,800人発表)でデストロイヤーにデビルが挑戦したPWF認定USヘビー級選手権試合、覆面世界一決定戦十番勝負第7戦が行われています。
1本目はデストロイヤーが12分33秒にエアプレーン・スピン(飛行機投げ)から体固め。2本目、マスクに凶器を入れたデビルが凶器入り頭突きで2分19秒に体固め。
3本目、怒ったデストロイヤーはデビルの凶器を奪ってヒール時代には得意中の得意だった凶器入り頭突きのお返し2連発で3分34秒に体固め。
凶器の使い方では年季の入れ方が違うとばかりデストロイヤーが2−1で勝利。王座防衛と同時に覆面十番勝負7勝、と思われました。
試合後、デストロイヤーはデビルのマスクを剥がしました。デビルの中身はプエルトリコの中堅レスラー、マヌエル・ソト。これより2年前の73年4月、新日本プロレスにサイクロン・ソトのリングネームで来日しています。
馬場はソトをブラック・デビルの「偽物」と断定。ハワイのホノルルにあるPWF本部は「デビルは偽物であり、覆面十番勝負第7戦は無効」という判定をくだしました。ソトは翌日から素顔で試合をしています。
正体不明のマスクマンに本物も偽物もなかろう、という話ですが、当時私は「本物のブラック・デビルは他にいるのか?」と真剣に考えさせられたものです。
PWF本部は改めてデビルとの第7戦を無効とし次期「サマー・アクション・シリーズ」に新たな刺客としてザ・スピリットを送り込み、覆面世界一決定戦十番勝負第7戦のやり直しを命じています。
開幕戦の7月5日千葉県流山市文化会館のテレビ生中継で注目のスピリットは黒覆面に黒タイツで登場。グレート小鹿と対戦し2分45秒、凶器入り頭突きでフォール勝ち。
7月9日大阪府立体育会館でデストロイヤーと先シリーズ無効となった覆面世界一決定戦十番勝負を行うスピリットはその後のセミファイナルのデストロイヤーvsチャボの試合中にリングサイドに姿を現し、本部席に置いてあったデストロイヤーのUSヘビー級のチャンピオン・ベルトを持ち去ってしまいました。
スピリットの正体は当時小学校6年生で観戦歴の浅い私にも直ぐにわかりました。前年夏に全日本に来たキラー・カール・コックスでした。スピリットとディック・マードックの変身だったザ・トルネードは一見しただけで正体がバレバレでした。
大物コックスの変身だけあって強さと悪さは超一流であり、テレビ解説をしていた東京スポーツの山田隆氏のジャケットの胸ポケットにあったハンカチを破り捨てるなど、その堂々たるヒールぶりは流石でした。
9日大阪府立体育会館(テレビ収録、観衆5,800人発表)ではデストロイヤーとスピリットのUSヘビー級選手権試合、覆面十番勝負第7戦が行われています。
1本目はデストロイヤーが9分14秒に足4の字固めで先制。しかし、1本目に切り札を出してしまったデストロイヤーは2本目以降苦戦、7分41秒にスピリットの凶器入り頭突きの前にフォール負け。
決勝の3本目、スピリットはデストロイヤーにカウンターの膝蹴りを見せ、サードロープに足を掛けてエビ固めでデストロイヤーをフォールし、レフェリーのジョー樋口はカウント3を入れてしまいました。
デストロイヤー、ついに敗戦か…。本部席にあったベルトを持って悠々と引き上げるスピリット。
しかし、ロープに足を掛けてのフォールは無効だとデストロイヤーのセコンドが猛アピール。樋口はミスジャッジを認め判定を覆しました。
樋口はスピリットにリングに戻るように指示、だがスピリットはそれに従わずに控室へ帰ろうとします。ここで樋口はカウント10を数え、スピリットの試合放棄としてデストロイヤーの勝ちを宣告しています。
すっきりしない勝ちにデストロイヤーも納得せず、両者収まりがつかなくなり、7月18日までの特別参加の予定だったスピリットは帰国予定を延ばして残留。シリーズ最終戦、7月25日日大講堂で覆面十番勝負第7戦の再戦が行われる事になっています。
※対戦成績は398戦63勝335敗、勝率158。
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