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2025年10月23日07:18

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【特別編】マイティ井上さん追悼(132)

全日本プロレス86年「創立15周年記念ジャイアント・シリーズ」参加外国人のプロフィールです。

シリーズ全戦参加「インドの狂虎」タイガー・ジェット・シンは2シリーズ連続1か月ぶりの来日、この年4度目の全日本マット登場。先の「サマー・アクション・シリーズ2」(前半戦特別参加)ではタイトル挑戦の機会はありませんでしたが、ジャパンプロレスに造反したキラー・カーンとタッグを結成し息の合ったところを見せました。

このシリーズ、序盤戦の10月7日徳島市立体育館では1年1か月ぶりに天龍源一郎のUNヘビー級王座に挑戦が決定した他、シリーズ最終戦、11月1日石川県七尾市総合体育館ではついにベールを脱ぐ輪島大士の国内デビュー戦の相手を務めることが決定。全日本プロレス移籍以来、「牙を抜かれた虎」となってしまった感のあるシンですが、かつて猪木に見せたような狂乱ファイトで輪島を潰してしまうのか?色々な意味で注目されます。

AWAの「バーン・ガニア道場師範代」ブラッド・レイガンズは83年8〜9月の「スーパー・パワー・シリーズ」以来3年1か月ぶり2度目の来日。アマレスではNCAA王者、76年モントリオール五輪アメリカ代表と輝かしい実績を持ち、80年のモスクワ五輪では谷津嘉章同様、西側諸国の参加ボイコットにより幻のアメリカ代表に。

自らも48年ロンドン五輪代表だったガニアにスカウトされてプロレス入りし地味ながら実力者としてベビーフェイスの中堅として活躍、83年の初来日の際は8月26日、後楽園ホールでは阿修羅・原をフロント・スープレックスで破っていますが、8月30日新潟市体育館ではジャンボ鶴田との五輪代表対決に敗れています。今回は谷津、タイガーマスク、さらに職人的巧さを誇るヒロ斉藤らとの初対決もマニア垂涎の組み合わせと言えそうです。

初来日のマスクマン、ミスター・オリンピアは五輪代表選手の変身ではなく、アラバマ、ルイジアナ、オクラホマといったアメリカ南西部で活躍していたキャリア11年の中堅レスラー、ジェリー・スタッブスの変身。52年生まれの34歳と年齢的にも脂の乗ったところ。

75年にアラバマでデビュー、80年にはロン・フラー主宰のSECWでマスクマンのザ・マタドールとしても活躍した時期もありましたが81年1月にはレス・ソントンを破り短期間ながらNWA世界ジュニア・ヘビー級王座にも就いた実績がありました。

今回はその流れからか、10月16日山口県下関市体育館でジャパンプロレスの小林邦昭とH斉藤の保持する世界ジュニア・ヘビー級王座挑戦者決定戦を行うことが決まっております。

同じく初来日のポール・ダイヤモンドは61年クロアチア出身の25歳の若手のホープ。74年に一家をあげてカナダに移住し少年時代からサッカーに熱中。北米サッカーリーグではゴールキーパーとして活躍しましたがリーグ閉鎖によりフロリダ州タンパのラリー(ボリス)・マレンコ道場に入門し85年にプロレスラーとしてデビュー。

テキサス州サンアントニオで修行を重ね、同年11月にはショーン・マイケルズとのアメリカン・フォースを結成、全日本プロレスから遠征していた冬木弘道(サムソン冬木)&川田利明組のジャパニーズ・フォース(後に日本でフットルースとなる)との抗争を展開していました。

86年に入ってからは古くから全日本プロレスとパイプのあるミズーリ、カンザス州を中心としたセントラルステーツ地区に転戦、川田は海外修行継続中で不在ですが、サンアントニオで抗争した後日本に帰国した冬木や、やはりこの選手もジュニア・ヘビー級のカテゴリに入り、H斉藤を初め渕正信、小林との顔合わせが実現すれば、非常に興味深いカードとなりそうです。

ちなみにこれより8年後の94年にはマスクマン「マックス・ムーン」として新日本プロレスに参戦しています。

創立15周年記念にとても相応しい、かつての常連中堅外国人、「ナチの禿鷲」カール・フォン・スタイガーは84年7月の「グランド・チャンピオン・カーニバルPART �掘廾瞥茖嫁�3か月ぶりの来日、ハワイ在住で初来日は69年5月の日本プロレスという大ベテラン。全日本プロレスには旗揚げ2シリーズ目の「ジャイアント・シリーズ第2弾」から参加しています。

その後74年1月、75年2月と全日本に連続参戦、76年8月には兄クルトとのスタイガー兄弟で1度だけ新日本プロレスに参戦しますが、79年1月、80年5月、同8月、81年4月、84年7月とコンスタントに来日、スタン・ハンセンとジャパン軍団の影響で来日回数が減った口ですが、古き良き全日本時代を思い起こさせる貴重な存在でした。

前半戦(10月3日、千葉県君津市民体育館〜14日熊本県阿蘇町立体育館)特別参加のニキタ・コロフ&クラッシャー・クルスチェフ組のザ・ロシアンズは1月の「ニューイヤー・ウォーズ SUPER BATTLE86」の序盤1週間に特別参加して以来10か月ぶり2度目の来日。

NWAジム・クロケット・プロモの売れっ子だけにスケジュールを押さえるのが大変で、後半戦特別参加のザ・ロード・ウォリアーズとの80年代新世代タッグ対決が見たいところですが、なかなか思うようにはいかず。前回の来日ではタイトル戦線に絡むことはありませんでしたが、今回はロシアンズとしてではないですが、リーダーのニキタが10月9日、岡山武道館で長州力のPWFヘビー級王座に挑戦。大型外国人が苦手の長州に一泡吹かせることが出来るか?

中盤戦(10月16日山口県下関市体育館〜22日栃木県足利市足利短期大学付属高校体育館)特別参加がインターナショナル・ヘビー級、PWF世界タッグ王者、スタン・ハンセンは2シリーズ連続1か月ぶりの来日。前回の「サマー・アクション・シリーズ2」では9月3日大阪城ホールで鶴田、9月9日愛知県体育館で長州(PWFヘビー級王座とのダブル・タイトルマッチ)といずれも両者リングアウトでインターナショナル・ヘビー級王座防衛に成功していますが内容的には本来のハンセンらしさが出たとは言い難かったです。

今回は創立15周年記念大会となる10月21日両国国技館での鶴田との2度目のリターンマッチのみ。ここで鶴田を倒し、鶴田を年内無冠に追い込むことが出来るか?

後半戦(10月19日島根県安来市体育館〜11月1日石川県七尾市総合体育館)特別参加のドリー・ファンク・ジュニア&テリー・ファンク組のザ・ファンクスは、ドリーは前85年11〜12月の「世界最強タッグ決定リーグ戦」以来10か月ぶりの来日、テリーは前85年10月の「ワールド・チャンピオン・カーニバル」以来1年ぶりの来日。

ドリーはこの年にWWF入り、口と顎にヒゲをたくわえたヒール「ホス・ファンク」として活躍、前85年7月に先にWWF入りしヒールとしてハルク・ホーガンの敵役となっていたテリーとのファンクスでヒールとして暴れ回り、テリーが4月の「レッスルマニア�供廾文紂�古傷の膝の故障の悪化で試合数が減少した時には「第3のファンク兄弟」ジミー・ジャック・ファンク(ジェシー・バー)と組んで悪の限りを尽くしました。8月一杯でWWFをリリースされた後は馬場、輪島大士のプエルトリコ遠征に同行、輪島をコーチしています。

テリーはヒールとしてWWFで暴れた後、プエルトリコヘ遠征、こちらでもヒールとしてカルロス・コロンの宿敵として観客を大いにヒートさせました。

今シリーズ、10月24日富山市体育館でファンクスは長州&谷津嘉章組の保持するインターナショナル・タッグ王座に挑戦が決定。前85年8月31日、両国国技館での初対決(ノンタイトル戦)では11分42秒、両チームリングアウトの引き分け。

71年12月7日日本プロレス札幌中島スポーツセンター大会で馬場&猪木組のBI砲を破り、同王座に就いているファンクス。それから約15年、衰えたとは言えベテランのインサイドワークを利して長州&谷津組のハイスパート・レスリングをのらりくらりかわして王座返り咲きなるか?全日本プロレスと新日本プロレスのスタイルのイデオロギーのぶつかり合いがみられるか。こちらも注目の大一番。

同じく後半戦(10月19日安来〜11月1日七尾)まで特別参加、アニマル&ホークのザ・ロード・ウォリアーズ(マネージャー、ポール・エラリング)は5〜6月の「スーパー・パワー・シリーズ」後半戦特別参加以来3シリーズ4か月ぶりの来日。

ノースカロライナ州のジム・クロケットプロのドル箱スターであり、年2回の来日は馬場の外交力と豊富な日本テレビマネーの力を見せつけました。前回の来日では6月7日高松市民文化センターでは鶴田&天龍組に勝ったものの、6月12日、日本武道館で長州&谷津組のインターナショナル・タッグ王座に挑戦。谷津のジャーマン・スープレックスホールドをホークが自力で返せず、エラリングの乱入によるカットで反則負けになり、辛うじてフォール負けを逃れ、商品価値を落とさずに済みました。

が、初来日時の85年3月9日両国国技館での鶴田&天龍組との同選手権試合の2本目でも後ろに倒されたホークが天龍の下敷きとなり、あっさりフォール負けしてしまうなど、ホークの「後ろに投げられた時の脆さ」が露呈。

今回はタイトル挑戦はありませんが、弱点克服で強いウォリアーズを見ることが出来るでありましょうか…。
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