全日本プロレス86年「サマー・アクション・シリーズ」終盤戦のヤマ場、9月9日愛知県体育館(テレビ収録、観衆6,800人発表)大会。
メインイベントはPWFヘビー級王者、長州力とインターナショナル・ヘビー級王者、スタン・ハンセンが互いのベルトを賭けて闘うダブル・タイトルマッチ。
両者は4月5日横浜文化体育館で当時AWA世界ヘビー級、PWFヘビー級の二冠王者だったハンセンにシングル無冠だった長州が挑戦、反則勝ちでPWFヘビー級王座のみ移動、4月26日大宮スケートセンターでは長州のPWFヘビー級とハンセンのAWA世界ヘビー級王座を賭けたダブル・タイトルマッチを行い、両者リングアウトの引き分け。
ハンセンは7月31日両国国技館での鶴田とのAWA世界ヘビー級、インターナショナル・ヘビー級ダブル・タイトルマッチに勝利し、インターナショナル王座を獲得しましたが、既報の通りAWA世界ヘビー級王座は返上を余儀なくされ、4月5日時点で保持していた2本のベルトはいずれも手元にはありません。
日本プロレス時代の馬場の代名詞的なベルトだったインターナショナル・ヘビー級と、全日本プロレスを創立してからの馬場を象徴していたPWFヘビー級の2つの王座が、共に新日本プロレスより移籍して来た長州とハンセンにより争われるというのも時代の流れを感じさせました。
長州は8月30日、大垣市スポーツセンターで痛めた脇腹の負傷を9月3日大阪城ホールでの天龍戦でさらに悪化させており、コンディションは不良。ハンセンは長州の脇腹に強烈なエルボーバット、ダウンした長州の脇腹めがけてエルボードロップにいきましたが長州は身体を回転させて逃げこれは自爆。
ダメージを回復させるべく、転がってリング下にエスケープした長州をハンセンが追いかけましたが、長州は場外で渾身のリキラリアット、しかし脇腹を攻められて力が入らないか十分なダメージをハンセンに与えられず、リキラリアットを打った長州はリング生還を試みましたが、ハンセンが足を引っ張り、13分6秒に両者リングアウトの引き分け。長州はPWFヘビー級王座を3度目の防衛、ハンセンはインターナショナル・ヘビー級王座2度目の防衛に成功しました。
セミファイナルは、今回のシリーズでタッグチームを結成したテリー・ゴディ&キラー・カーン組がジャンボ鶴田&天龍源一郎組と対戦。Kカーンはジャパン勢の中や、スーパー・ストロング・マシンと組むよりも外国人と組んで全日本本隊と対戦した方が試合のリズ厶が嚙み合っていたように思います。
Kカーンが鶴田にその場飛びのダブル・ニードロップを決めてダウンさせると、フィニッシュのダイビング・ダブル・ニードロップを決めるべくコーナーポストへ。そこへ控えの天龍が突進してきてコーナーのKカーンに強烈なぶちかましのような相撲タックル。これでKカーンはトップロープからリング下に転落。
140kgの巨体がリング下に落ちたらそれだけで大きなダメージ、腰を強打したKカーンは自力で立ち上がれず19分6秒、試合権利のある鶴田がKカーンにリングアウト勝ち。Kカーンは天龍のインターフェアがあったとレフェリーに抗議しましたが判定は覆らずに終わっています。
ジャパン対カルガリー・ハリケーンズ、谷津嘉章&寺西勇組とマシン&ヒロ斉藤組のタッグマッチは13分35秒にマシンが寺西をダイビング・ヘッドバットからの片エビ固めで破りハリケーンズの勝利。タイガーマスク&マイティ井上組とスーパー・メディコ&ジ・インベーダー3号は7分36秒にタイガーマスクがインベーダー3号をジャーマン・スープレックスホールドで降してタイガーマスク&M井上組の圧勝。
全日本対国際血盟軍、ジャイアント馬場&石川敬士組vsラッシャー木村&鶴見五郎組は11分2秒、石川がダイビング・ギロチンドロップから鶴見を体固め。阿修羅・原は9月7日、岐阜県大和町スポーツセンター大会で腰と膝を負傷し欠場、国際血盟軍にとって原の戦線離脱は大きな戦力ダウンとなりました。
全日本対ジャパン、ハル薗田&サムソン冬木組とアニマル浜口&小林邦昭組は9分12秒、浜口がフライング・ネックブリーカー・ドロップから薗田を体固め。ジャパン対ハリケーンズ、ジャパンのベテラン、栗栖正伸と高野俊二のシングルマッチは8分12秒、エルボードロップからの体固めで高野俊が新日本プロレス時代からの大先輩、年齢で18歳上、キャリアで10年上の栗栖を撃破。
全日本対ジャパン、グレート小鹿&大熊元司組の極道コンビが保永昇男&仲野信市組と対戦、11分27秒、大熊がジャンピング・ヘッドバットからの体固めで仲野を倒し、海千山千の実力者ぶりを見せています。
全日本同士の渕正信と百田光雄のシングルマッチは8分55秒、回転エビ固めで渕が先輩百田に勝利。第1試合の全日本対ジャパン若手対決、小川良成vs佐々木健介は7分52秒、エビ固めで小川が丸め込んでのフォール勝ちを収めました。
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