プロレスリング・ノア2015年10月4日名古屋国際会議場イベントホール(観衆1,200人満員発表)大会。
メインイベントで行われた鈴木軍エル・デスペラード&TAKAみちのく組vsノアの原田大輔&小峠篤司組の「桃の青春タッグ」が挑戦したGHCジュニア・ヘビー級タッグ選手権試合は24分39秒、原田がデスペラードから片山ジャーマン・スープレックスホールドで3カウントを奪い、ベルト移動。不敗を誇っていた鈴木軍の一角を崩すことに成功しています。
12月9日ディファ有明(観衆550人発表)では現在ノア本隊でトップ戦線にいる清宮海斗(当時19歳)がデビュー、熊野準と対戦し逆エビ固めでギブアップ負けしています。
12月23日「プロレスリング・ノア旗揚げ15周年記念大会〜Destiny2015」大田区総合体育館(観衆3,210人超満員発表)大会。
鈴木みのるに「負けたら解散」を要求されていたノア勢は背水の陣で臨みました。この日は試合順に振り返りたいと思います。
第4試合では全日本プロレスを退団し、11月から古巣であるノア復帰を果たした潮崎豪がかつてコンビを組んでいたこともあるマイバッハ谷口と一騎打ち。潮崎はこれまで鈴木軍に軍団入りの誘いを受けるも完全拒否の構えを見せ、今後の動向が注目を集めています。
試合はゴングを待たずに、M谷口が刺又で潮崎を急襲。その後も場外戦やラフ殺法でペースを握る。しかし、潮崎もM谷口のブレーンバスターを力ずくで切り返し、さらには逆水平チョップで快音を響かせて反撃開始。そしてノータッチのトップロープ越えトペ・コンヒーロを敢行し、場内をどよめかせる。
その後も潮崎はフライングショルダー、トラースキック、フィッシャーマンバスターと一気呵成に攻め込み、とどめとばかりにラリアットを狙うが、これは逆にM谷口がラリアット。そして潮崎にハイアングルのパワーボム、高角度のチョークスラムをお見舞い。だが、続くフライングボディプレスは潮崎がヒザを立てて迎撃。その後も一進一退の攻防を繰り広げる両者。終盤、潮崎は得意技のゴ—フラッシャーを決めるがM谷口はカウント3ギリギリでキックアウト。そしてM谷口はなりふり構わず頭突きを連発するも、最後は潮崎が豪快なショートレンジのラリアットをお見舞いし、ピンフォールを勝ち取りました。
潮崎のコメント「正直、いままでの北宮(光洋)選手、クワイエット・ストーム選手、(モハメド)ヨネ選手、齋藤(彰俊)選手、その4つは自分の中で、意味を込めて闘ってきたつもりです。ただ、今日のM谷口選手に関しては、俺自身が、俺がノアに上がり続けることになるとしたら、M谷口選手は俺はノアをもっと高い位置に上げていけるレスラーの一人だと思ってね、今日は試合しました。が! まだまだ。ウン。俺がいなくなって、ノアを一度離れて、その月日…M谷口が歩んできた道筋というのを今日の試合でまったく感じなかった。俺はまだM谷口の強さというものはまったく感じていないですね。たしかにパワーはある。でも、そこはそれだけ。今日の彼に関しては、もっともっと熱い闘い。彼が俺を潰しに来るような試合ができると思ってたし、そこまで観ている人たちもあんまり納得いっていないんじゃないかな。俺はまだまだアイツに関しては、もっと厳しくいきたいし、厳しく来てほしいし。絶対にアイツはこんなもんじゃない。それを感じましたね」
−これから組むのではなく、これからも激しく闘って、高みを目指していく?
潮崎「俺なんて、ノアに戻ってきましたけど、一人ですからね? ノアの人間、誰かと組むということは考えていないし。みんな、誰も俺に関しては、いい感情を持っていないと思うし。その感情は試合に出ると思うんですよね。まあ、M谷口…いや、谷口だな?谷口には厳しさというものは感じなかったっすね」
−来年に関しては?
潮崎「そうすね。やはり、今日の大会名も『DESTINY』、運命という名前が付いてますけど、俺がここに戻ってきた、ノアのリングに立つことも運命だと思うし、その運命の歯車を動かす試合をもっともっとしていきたいっすね」
第5試合では杉浦貴と飯塚高史が激突。飯塚はリングインと同時に相手に襲いかかるが杉浦はこれを予期していたかのように迎撃。そして、飯塚をエプロンサイドに追い出すと、助走をつけてフロントキックを狙う。だが飯塚はこれを受け止めると、その足に噛みつき攻撃。そして、そのまま場外戦に引きずり込み、ラフ殺法でペースを握る。さらに飯塚はヒモを用いて、杉浦に対して執拗にチョーク攻撃。
怒りの杉浦はブレーンバスターで抱え上げると、そのまま前方に放り投げ、飯塚の顔面に串刺しニー、そしてオリンピック予選スラムを狙うも、飯塚はレフェリーを巻きこむかたちでディフェンス。さらに飯塚はチョーク攻撃から杉浦の股間に一撃を叩きこみ、場外からイスを持ちこむ。それを杉浦は阻止しようと体当たりを食らわせるが、レフェリーも巻き添えとなって昏倒。このスキをついて飯塚はイス攻撃の連発からアイアンフィンガーフロムヘルを狙うが、杉浦はこれをかわすと投げっぱなしジャーマン。そして、ダッシュして飯塚の顔面にニーを叩きこむと、さらに後頭部にエルボーを連発。最後はオリンピック予選スラムを完璧に決め片エビ固めで3カウントを奪取しました。
第6試合では中嶋勝彦vsシェルトン・Xベンジャミン。ゴングが鳴っても、しばしにらみ合いを続ける両者。そこからベンジャミンが張り手を食らわすと、中嶋は鋭いキックを連発。そしてベンジャミンをフロントキックで場外投棄。さらに中嶋はプランチャを敢行するが、ベンジャミンはこれを受け止めると、エプロンにパワーボム。そして中嶋の腰回りを持ちあげ、振り子のように鉄柵に叩きつけて、怪力ぶりを見せる。勢いの止まらないベンジャミンは、セコンドのヨネと北宮にも攻撃を見舞います。
リングに戻っても、ベンジャミンの猛攻は止まらず。中嶋は丸め込みを連発するも、ベンジャミンは首固めをブレーンバスターで切り返す離れ業を披露。劣勢の中嶋でしたが、延髄斬りでベンジャミンをひるませると、左ハイでダウンを奪う。そして、ドラゴンスクリューを挟んでトップコーナーに登るも、ベンジャミンはこれを追いかけるようにジャンプでコーナーに登り、雪崩式フロントスープレックスで場内のどよめきを誘う。
続いてベンジャミンがトップコーナーに登ると今度は中嶋が雪崩式フランケンシュタイナーでお返し。だが、続く串刺し攻撃はベンジャミンがカウンターのトラースキック。そして、ベンジャミンはペイダートを狙い、これが中嶋にかわされると、アンクルホールドに切り替えてギブアップを迫ります。
ピンチの続く中嶋でしたが、ベンジャミンのペイダートを受け止めると、両肩に抱え上げてサイドに落とす。そしてトラースキックの連発から、ハイキックの相打ちを挟んで、ハイアングルのドロップキック。キックの乱れ打ちで相手の動きを止めた中嶋は、尻もち状態のベンジャミンの胸板に強烈なランニングキック。最後は垂直落下式ブレーンバスター(バーティカルスパイク)でベンジャミンの脳天をマットに突き刺し片エビ固めで逆転勝利を収めました。
第7試合では前GHCジュニア・ヘビー級タッグ王者チームのエル・デスペラード&TAKAみちのく組が現王者組の原田大輔&小峠篤司の「桃の青春タッグ」と、王座を賭けてリマッチ。先発のTAKAは原田に目つぶしを見舞うも青春タッグはコンビネーションで一蹴。さらにデスペラードにもダブルのドロップキック。だが、鈴木軍はうまく原田組を場外に誘い出すと、鉄柱攻撃を敢行。リングに戻ると、デスペラードはコーナーにイスを固定し、そこに小峠をハンマースルーで叩きつけるラフ殺法。鈴木軍がダーティファイトでペースを握ります。
小峠をターゲットに絞った鈴木軍はトレイン攻撃、劣勢の小峠だったが、デスペラードにカウンターのニーを叩きこんで原田にスイッチ。原田は鈴木軍二人にフロントスープレックスをお見舞い。そしてデスペラードにエルボーの乱れ打ちからノーザンライトスープレックスで固めるが、これはカウント2。続いて、TAKAと対峙した小峠はマグザム。さらにダウン状態のTAKAの顔面にニーを叩きこみ、原田と時間差でトップコーナーからエルボーとボディプレスを見舞う。ここを勝機と見た小峠は、しつこくキルスイッチを狙うが、TAKAも負けじと執拗にジャストフェイスロック。ここでグロッキー状態となった小峠に対し、デスペラードがトップコーナーから攻撃を狙うが、これは原田が雪崩式ブレーンバスター。さらに原田はTAKAを強烈なエルボーで場外追放。
リング上ではデスペラードと小峠がエルボー合戦。小峠は劣勢となるも、ここで原田がデスペラードに強烈なエルボーを食らわしてサポート。そして、小峠はデスペラードにキルスイッチを狙うが、逆にデスペラードはギターラ・デ・ラ・ムエルタの体勢へ。だが、小峠はリバースのフランケンシュタイナーで切り返す。ここで青春タッグはデスペラードに二人がかりでエルボーを叩きこむと、最後は原田の片山ジャーマンから小峠のキルスイッチに繋いで、20分35秒、小峠がTAKAからエビ固めでカウント3を奪取。鈴木軍を返り討ちにし、王座初防衛に成功しました。
第8試合ではGHCジュニア・ヘビー級王者のタイチが5度目の防衛戦として、石森太二を迎え撃った。試合前には王者の意向を汲んだ特別ルールとして、「石森が負けた場合は髪型をモヒカンにし、サングラスをかけ火炎放射器を持ち、タイチに下浪として仕え、さらにはタイチの指定するリングネームに変更する」ことが発表された。この日からタイチのディーヴァとして「あべみほ」が初登場。そして、リング上で延々とパフォーマンスを繰り広げ、場内からはブーイングと「帰れ」コールが巻き起こります。
開始のゴングが鳴っても、タイチは石森をじらすようにリングサイドのあべみほのところまで足を運んで抱擁。リングに戻ると、石森がコルバタでタイチを場外に吹き飛ばす。そしてそれを追いかけるも、タイチはイスで迎撃。そして、あべみほにも石森に対してビンタをさせる。リングに戻ると、タイチは石森の顔面を踏みつけながら逆片エビ固め。そして場内のブーイングを煽り、アックスボンバーを連発。だが、3発目をかわした石森はタイチに飛びついて旋回式のDDT。さらにエムエックス。ここでタイチが場外に逃げると、ノータッチでトップロープを飛び越え、ケブラーダのように身体を浴びせる大技を披露。
戦場をリングに戻すと石森はエルボーを連発。しかしタイチは「効かねえぞ?」と挑発し、キックを連発。だが、石森もその足を捕らえてドラゴンスクリュー。そして細かい技の応酬からトラースキックを叩きこみ、さらにスワントーンボムを狙うが、これはタイチがヒザで迎撃。さらにタイチは顔面にキックを叩きこむが、石森もアクロバティックなキックで反撃すると、タイチを抱え上げて風無双。そしてトップコーナーからダイビングヘッドバットを見舞うが、ここで鈴木軍のセコンドが乱入。
このスキをついてタイチはブラックメフィスト。さらにベルト攻撃を狙うが、これはレフェリーが阻止。しかしタイチは強烈なトラースキック、ラストライドと畳掛けるが、石森はカウント3を許さず。するとタイチはフィニッシュポーズを見せ、ブラックメフィストの体勢に入るが、石森はカナディアンデストロイヤーのように脳天を叩きつける。そして、アサイDDTのようにタイチの後頭部を叩きつけるが、これはカウント2。ならばと石森はタイチの背中にスワンダイブの450°スプラッシュ。そして最後は正調の450°スプラッシュに繋いでカウント3を奪取。17分55秒、エビ固めで石森がベルト奪取に成功しています。
セミファイナルではGHCタッグ王者チームのランス・アーチャー&デイビーボーイ・スミスJr.のKESが、クリス・ヒーロー&コルト“Boom Boom”カバナ組はの「BIG in USA」を相手に5度目の防衛戦。試合はゴングを待たずに挑戦者組が急襲、スミスにトレイン攻撃を仕掛ける。その勢いのまま、カバナは場外のKESめがけてラ・ケブラーダを敢行し、場内をどよめかせます。リング上に戻ると、ヒーローがランスにパンチを連発。そして軽快な動きを見せますがランスはそれを捕らえるとハイアングルのチョークスラム。さらにヒーローの片手を持ちながらロープの綱渡りを披露。両チームとも巨体に似合わない軽快な動きで場内を沸かす。
KESはヒーローに的を絞ると、素早いタッチワークを駆使して攻撃。スミスがヒーローをハイキックからサソリ固めで捕らえると、ランスもカットに入ってきたカバナを同じくサソリ固めに切って取ります。そしてランスは場外からイスを持ち出してコーナーに固定すると、ヒーローに串刺しスピアーを狙うが、これは避けられて自爆。そしてヒーローはスミスにも回転エルボーをお見舞いしカバナとタッチ。
カバナはスミスにパンチの連発からBOOM BOOMショット。だが、スミスもキャプチュードで反撃。続いてランスが入るも、挑戦者組はBOOM BOOMショットとローリングエルボーの合体攻撃。ここでカバナはエルボーの連発からロープに走るが、待っていたのはランスのビッグブート。さらにムーンサルトプレスを狙うが、これはカバナがシカゴスカイライン。だが、KESが負けじとキラーボムをお見舞いするが、ヒーローがカット。両軍、一進一退の攻防を展開する。
リング上、ヒーローはローリングエルボーからアーチャーをカバーするもカウント2。ならばと、ヒーローはハングマンズエルボー。だが、スミスがカットに入り、KESはヒーローに振り子式のダブルインパクト。さらにキラーボムを狙うが、これはカバナが阻止。そしてKESヒップアタックを放つが、ランスにフルネルソンに捕らえられ、キラーボムの餌食に。続いてKESはヒーローにもキラーボムを見舞うが、これはカウント3寸前でキックアウト。だが、挑戦者組の奮闘のここまで。最後はKESがパワーボムとダイビングボディプレスの合体技で17分49秒、ランスがヒーローを片エビ固めに沈め、5度目のベルト防衛に成功。試合後、モハメド・ヨネ&中嶋組が現れ、KESに対して挑戦をアピールしました。
メインイベントのGHCヘビー級選手権試合では、鈴木軍大将の鈴木みのるに丸藤正道が挑戦。鈴木は今年3月に丸藤から同王座を奪取すると、5月10日のリマッチでも完勝。しかし丸藤は「グローバル・リーグ戦2015」に優勝し、ノアの至宝奪還に向けて3度目の挑戦にこぎつけた。試合前には立会人として、小橋建太が認定証の代読を務めました。
ゴングが鳴っても互いに牽制し合う両者。手四つで組み合うとリストの取り合いから、鈴木がヘッドロックで捕獲。すかさず丸藤も切り返し、両者共にグラウンドで素早い動きを見せると、場内からは拍手が起こる。続いて両者は互いの胸板にチョップと張り手を連発。競り勝った丸藤は場外に鈴木を落とすと、助走をつけてプランチャを敢行。
その後も丸藤は逆水平チョップで快音を響かせます。しかし、鈴木はスキをついてぶら下がり式の腕ひしぎ逆十字固めを繰り出すと、さらにロープを使った卍固めを披露し、そのまま場外戦へ。鈴木は鉄柵を使って丸藤の右ヒジを攻撃すると、さらにコードでチョーク攻撃。
リングに戻ると、鈴木は丸藤の右腕に集中砲火。そして、挑発しながら丸藤の胸板に張り手を連発し、背中にもサッカーボールキック。さらにグラウンドで右ヒジを絞めあげていきます。劣勢の丸藤だったが、ドロップキック、さらにロープを立体的に使った三角飛び式のムーンサルトアタックを敢行。
だが鈴木のインサイドワークの前に攻撃は単発で終わってしまう。気合いと共に放った逆水平も、鈴木が腕ひしぎ十字で捕獲。そして丸藤がロープエスケープしても、鈴木はその手を離さず。箱舟の舵取り役のピンチに、場内からは丸藤コールが起こりました。
丸藤は場外に一旦回避するも、鈴木は追いかけて右腕を攻撃。だが、丸藤もエプロンサイドに飛び乗ってのラリアット、さらに鈴木がリングに戻るタイミングでスワンダイブのドロップキックを放って反撃開始。丸藤は鈴木にラリアットを叩きこむと、不知火・改を狙います。
これは鈴木に逃げられてしまいましたが、続く攻防では、鈴木のチョークスリーパーをかわしてトラースキックを叩きこんでダウンを奪う。そして、ブレーンバスターの体勢から前方に投げてトラースキックを見舞い、すかさずロープに走りますが、鈴木もこれを追いかけてドロップキックをヒット。
鈴木は再びチョークスリーパーの体勢に入り、逆落としからグラウンドでスリーパーへ。これは丸藤が死に物狂いでロープエスケープ。すると、鈴木は激しい打撃のコンビネーションからスリーパーに繋ぎ、そこからゴッチ式パイルドライバーの体勢へ。だが、丸藤はこれを切り返すと虎王を二連発。
ここでKESがエプロンサイドに姿を現すが、丸藤はドロップキックで迎撃。さらにヨネと中嶋がKESを阻止。丸藤は鈴木に対して虎王から不知火・改。これがカウント2で返されるとポールシフトの体勢に入りますが、しぶとい鈴木は切り返してスリーパーへ。しかし丸藤はゴッチ式ツームストンパイルドライバーをシットダウンのかたちで敢行。そして虎王の連発で鈴木の動きを止めると、最後は変形タイガー・フロウジョンでピンフォール。34分の大激闘の末、鈴木が王座防衛に失敗し、丸藤がノアの至宝の奪還に成功した。
試合後の勝利者インタビューで、丸藤は「ようやく取り戻せました。ここにいる人、俺たちについてきてくれたみなさんのお陰です。ありがとう!今までのプロレスラー人生で一番心が折れそうになった。でも、こんなにたくさんの人が俺に期待してくれて。もう、俺は負けない。散々だったこの2015年、これも運命。2016年はもっと明るい運命だ、よろしく!」とコメント。
すると丸藤に対して、祝福に現れたはずの杉浦がオリンピック予選スラムを敢行!すかさず潮崎がリングインすると杉浦は花道を下がって、なんと鈴木と握手。その場で鈴木軍のTシャツを着て、軍団入りを表明した。
その光景を見た潮崎はマイクを握ると「ノアの力になりたい!そのためにこのリングに戻ってきました!丸藤さん!」と握手を要求。しかし、丸藤はその手を叩き、首を横に振って共闘を拒否。それを見た潮崎は頭を下げて退場しました。
再び丸藤はマイクを握ると、「潮崎、まだ、まだだ。杉浦!何がしたい?鈴木軍!俺がこのベルトを持っているかぎり、すべて俺に任せろ!今日はヘビーのタッグ、取り戻せなかったけど、この瞬間だけは俺に時間をくれ。ノアは今年で15年。旗揚げした時とはまるでメンバーが違う。でも、今日の戦いを見てわかっただろ? 俺はこれからもこのベルトを守りぬきます。この最高の空間を作ってくれてありがとう! 今日このリングで戦いをしたレスラーに大きな拍手を!スタッフのかたにも大きな拍手をお願いします!そして、ここに来た一人一人、どうもありがとう!2016年、ノアはいいかたちでみんなを裏切ります。今日はありがとうございました!」と感謝の言葉と共に、年内最後のビッグマッチを締めくくりました。
丸藤のコメント
ーまず、杉浦選手の動きにビックリしたんですが?
丸藤「何がしたい? ベルトがほしいのはわかる。でも、そっちか?まだわからない。何がしたいのか」
ー何か杉浦選手に変わった点はあった?
丸藤「試合前だって、アイツは俺に『がんばってくれ』と言ったんだ。セコンドだって付いてただろ? なあ?わかんない…」
ーもし正式に鈴木軍入りとなったら、どうしますか?
丸藤「清算するしかないだろ? 終わらせるハズだった。鈴木軍……。TO BE CONTINUEDになっちまった。タッグも取れてないし。その点に関しては、申し訳ない。でも!いまの俺は、誰にも負ける気がしないし。もう一度、鈴木が来るならもっといいかたちで叩きのめすし。杉浦が来るなら、一発目にやったっていいよ。でも、彼のホントの真意がわからない。まだ…」
ーそして、潮崎豪選手に関しては、握手に応えなかった、ということでいいですね。
丸藤「俺の心はハッキリ言って、NOだ。でも、お客さんが、お客さん全員が、アイツをウェルカムだったら、俺はもしかしたら手を握ったかもしれない。でも、聞いてわかるだろ? 見てわかるだろ? まだ、アイツには何かが足りない……」
ーと、いうことはこの先の可能性としてはどうですか?
丸藤「ま、アイツもいいキャリアだろ? 自分で可能性広げてくれ。ウン。アイツを持ち上げるつもりもないし。その覚悟でこのリングに戻ってきたんだろ? 直接、この言葉は言わないけど。このコメントを読め、読んで感じ取れ。お客さんの声を聴け、耳にしろ。感じとれ。それがリアルな気持ちだ」
ー潮崎さんを最終的に認めることがあるとすれば?
丸藤「……お客さんの声じゃないか? ウン。俺はそれがすべてだと思っているから。この1年間、やっぱり最初は応援してくれてたお客さんがだんだん俺に、俺たちに失望して、諦め始めた。それでもギリギリのところで応援してくれた。今年、1年、ホントに俺はお客さんの声がすべてだったから、まだ、すべてを取り返したわけじゃないし、だから、自分で切り開いてくれ」
ーノアとしても、本当に暗黒の時代が続いてきて、ここでベルトが戻ってきて。あとはGHCタッグですか?
丸藤「あと、じゃないな。まだ、今日のお客さんの中でもまだ納得していないお客さんもいるだろう。なんなら俺は鈴木軍のファンたちさえもコッチに引き入れたかった。でも、それは叶っていないと思うし。ベルトだけがすべてじゃないというのは俺自身もわかってるし。この1年間、見てきた人たちもわかっていると思うんで。それは俺だけがやることじゃなくて、これからまた2016年、プロレスリング・ノア全員で。それはレスラーだけじゃなくて。スタッフもそうだ。中にはいるだろう。まだまだやれることをやってない人間が。俺らもそうだ。ウン。だから、そういうことがシッカリできたとき、お客さんのすべてが声が一つになると思うんで。そんときこそが、すべてを取り戻したときだと思う」
ー具体的には、来年、その求めるものはイメージとしてできている?
丸藤「そうだな……。身体の大きさもキャリアも年齢も人間も、歴史も違うけれど、やはり偉大な先輩たちが築いてきたような、お客さんやファンの皆さんが、コイツらなら任せられるというプロレス団体。そういうものにシッカリ築き上げて。俺たちがそうだったように、若い人間がこのノアという団体で、プロレスラーになりたい、プロレスをしたい。そういう気持ちになれるような、そんな2016年を作っていきたい」
ー改めて、ベルト戻ってきましたね。
丸藤「ウン。これが戻って来ないと、何も始まらなかったし。戻って来なかったら、すべてが終わってたんで。ウン。でも、さっきも言ったように、タッグのベルトもあるし。それに関してはヨネ、中嶋。今日と言う日、2016年から、全員が一皮剥けるチャンスだと思うんだよ。若い人間も、それこそもしかしたら若干諦めかけていた人間も。一皮剥けるチャンスだと思う。『俺が俺が』の気持ちで行こう、全員で。そうすれば、必ずノアは……復活する!」
鈴木&杉浦のコメント
鈴木と杉浦が一緒にバックステージに引き上げて来る
ー杉浦さん、どういうことなんですか?
杉浦「知らねーよ」
杉浦は鈴木を置いて、先に控室へ
ー鈴木さん、これはすべて狙いどおりだったんですか?
鈴木「アーッハハハハハハハッ!ハァハァ…。オイ、勝ったから終わると思うなよ?オイ、オイ…。てめーらの悪夢はまだまだ続くんだ。アハハハハ。勝ったから、終わりなんて言わせねえ。言っただろ? 跡形もなく、消し飛ばしてやる……!」
TAKA「オイ、鈴木軍ジュニアもな、終わってねーからな、まだな! ハハハハハ!」
遺恨精算、ハッピーエンドに終わるかと思われたノアと鈴木軍の最終決戦は2016年に持ち越しになってしまいました。
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