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2025年07月22日07:23

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【特別編】前田日明のYouTubeにおける問題提起について(100)

フォト

プロレスリング・ノア08年7月ツアー「Summer Navig.'08」7月5日ディファ有明(観衆1,800人超満員発表)大会。

5月にプロレスの聖地後楽園ホールに復帰した小橋が、もう一つのノアの聖地、ディファ有明に実に2年半ぶりに帰って来ました。小橋がディファ有明で試合をするのは06年1月6日以来のことです。

ディファ有明の敷地の中に事務所が置かれているノアにとってはホームリングであり、00年8月5日に旗揚げ戦を行った会場。

18年6月一杯で閉館したディファ有明ですが00年7月のオープン以来いろんな団体がディファで興行を打っていますが、ノア程観客は集められませんでした。(ちなみにノアとディファ有明は全くの別会社)

小橋は本田多聞と組み、ブキャナン&キース・ウォーカー組と対戦、試合は本田がデッドエンドからの片エビ固めでキースをフォールしていますが、この時が3度目の来日となるキースは粗削りながら徐々に危険なキャラを開花させつつありました。

アブドーラ・ザ・ブッチャーのテーマ曲、ピンクフロイドの「吹けよ風、呼べよ嵐」を入場テーマに使い、奇声を発しながら入場して来るスタイルはおなじみとなりました。

メインイベントは三沢光晴&KENTA&リッキー・マルビン組と森嶋猛&金丸義信&鈴木鼓太郎組と対戦。金丸がタッチアウトからの体固めマルビンをフォールしました。

7月13日博多スターレーン(観衆2,400人超満員発表)大会。この日は小橋の参戦はなし。

メインイベントはKENTA&石森太二組に金丸&鼓太郎組が挑戦したGHCジュニア・ヘビー級タッグ選手権試合。

ヒールターンした金丸&鼓太郎組のセコンドには平柳玄藩が付き、最初から不穏なムードに。石森と鼓太郎の先発で試合はスタート。スピーディな攻防を展開していきますが、セコンドの平柳が巧みに試合に介入。鼓太郎はKENTAの右膝を徹底して攻撃。リング下では金丸が石森をうまく牽制。

KENTAは鼓太郎に腕決め卍固めを決めてみせましたがセコンドの平柳がエプロンに上がって西永レフェリーの注意を引きます。観客からは大ブーイングと平柳に対し帰れコール。

平柳が差し入れた椅子を奪ったKENTAは鼓太郎に椅子の上へパワーボム。鼓太郎もレフェリーの隙をついて椅子をKENTAの脳天めがけ思い切り振り抜いていきました。

またもエプロンに上がって来た平柳にKENTAはキックで悪童退治。KENTAは鼓太郎を石森のミサイルキックのアシストからgo2sleepに決め、フォールの体勢に入りましたが金丸が寸でのところでカット。

試合は31分13秒、鼓太郎がレクイエムからのエビ固めでKENTAをフォール、第10代王者チームとなりました。ヒールファイトに徹した金丸と鼓太郎、セコンドの平柳にはブーイングの嵐が起き、3人はベルトを持ってさっさと退場しています。

0セミファイナルはGHCヘビー級王者、森嶋猛と佐々木健介のシングルマッチ30分1本勝負。3〜4月のグローバル・タッグリーグ戦で初めてGHC王者の森嶋と三冠王者の健介のタッグ対決がありました。

その後健介は諏訪魔に敗れ三冠王座から転落し、主戦場を全日本からノアに移して来ました。そんな流れの中でのノンタイトルでの両者の初の一騎打ち。

試合はパワーとパワーが正面からぶつかり合った好試合となりました。先制のドロップキックを放った森嶋はエプロンでのバックドロップ狙いに出ますがこれは健介が防御。

健介はラリアットから場外戦でのブレーンバスター2発。リングに戻ると森嶋の足に攻撃の的を絞り、アキレス腱固めから監獄固めへ。森嶋も重爆トペを敢行、健介の場外ラリアットを鉄柱に自爆させると、健介の右腕に集中攻撃。

アームブリーカー、腕ひしぎ逆十字、ワキ固めと滅多に見せない攻撃でラリアット封じに出ます。それでも健介はラリアットを痛めつけられた右腕で打っていき、これは森嶋もラリアットで打ち返す。

互いの腕と腕がクロスしてぶつかり合う「かまいたち」全日本時代、健介と小島聡の試合でよく見られた攻防です。ここから健介が攻勢に出て、雪崩式フランケンシュタイナー、ダイビング・ラリアット、ストラングルホールドと攻め立てます。

森嶋は鼻血を出しています。試合はラリアット合戦となり、お互い3発ずつ打ち合うも倒れず、4発目で両者ダウン。

先に立った健介が延髄ラリアットから正面ラリアットとつないでフォールの体勢に入るも森嶋はカウント2で跳ね返します。健介はノーザンライトボム、カウント2で返した森嶋はバックドロップを決めましたが、ここで試合終了のゴング。30分時間切れ引き分けとなりました。

セミ前で三沢は健介オフィスの中嶋勝彦とのシングルマッチ。

三沢のシングルマッチ自体が3月2日日本武道館で森嶋に敗れGHCヘビー級王座から陥落した一戦以来のことでした。

中嶋はこの時20歳、三沢の長女が翌年、成人式を迎えるという話で年齢的には親子程離れた相手との対戦。(三沢はデキ婚)

中嶋は得意のキックをスタートから連発していきます。三沢の胸、背中、腕の付け根を蹴りまくった中嶋でしたが、やはり蹴りは軽く、ダメージを与えるところまでいきません。三沢の重いエルボーで何度となく吹っ飛ばされた中嶋でしたが何度倒されても立ち上がっていきます。

延髄斬り気味に来ました中嶋のハイキックに三沢は場外にエスケープ。
その三沢を追って場外に降りた中嶋は場外でも三沢に激しいキックを見舞っていきますが、三沢は中嶋をリバースフルネルソンにとらえると場外でタイガードライバー。中嶋はカウント19でリングに生還。

三沢のエルボーに中嶋もエルボーで返していきます。三沢は中嶋の顔面をねじ切るようなフェースロックを2度にわたって決めにいきました。

思えば三沢がフェースロックで初めてギブアップ勝ちを奪った91年(5月17日全日本プロレス後楽園ホール大会、菊地毅と組んで、ジャンボ鶴田&渕正信組と対戦、渕からギブアップ勝ち)は中嶋はまだ3歳。あの「三沢のフェースロック」を実際にくらっている訳です。

中嶋もコブラツイストでギリギリと絞め上げていきました。三沢のフロッグ・スプラッシュ狙いは中嶋がR15をコーナーにいた三沢に決め、三沢は再び場外へ。2度目の場外戦でリングに戻ろうとエプロンに上がろうとした三沢の足に中嶋はキック攻撃。

思わずエプロンで尻餅をついた三沢の背中にすかさず後ろ回し蹴り。これにはさしもの三沢も苦痛に顔を歪めました。試合はリング内へ。体重の乗ったエルボーを打たれても必死に立ち向かう中嶋は三沢にタイガースープレックスホールド、カウント2。続けて放ったジャーマンもカウント2。

三沢はランニングエルボーから中嶋を抱え上げるとエメラルド・フロウジョン。中嶋もさすがにこれは返せず、14分16秒、片エビ固めで三沢のフォール勝ち。試合後、三沢の差し出した手に両手で握手をし一礼した中嶋。

三沢は試合後バックステージでのコメントで、「やる前はちょっと年齢的に息子みたいなものだから変な気を遣う部分はあったけどリングに上がれば関係ないからね。いい選手だと思うよ。」と中嶋の健闘を称えています。

7月ツアー最終戦、7月18日日本武道館大会。観客は9,500人発表。ノアのこれまでの武道館大会としては最低の発表となってしまいました。

04年9月10日(小橋vs田上のGHCヘビー級選手権がメイン)以来の平日開催(金曜日)、3連休の前という不運も重なったかと思いますが、やはりメインイベントのカード魅力が弱かったことに尽きるでしょう。この日は試合順に振り返ってみたいと思います。

第5試合、三沢&丸藤正道&杉浦貴組vs小橋&高山善廣&中嶋組の6人タッグマッチ。小橋と高山のタッグ結成は前07年12月2日日本武道館での小橋復帰戦以来のこととなりました。

先発は杉浦と小橋、フロントキックでガンガン攻める杉浦に、小橋はいきなりのハーフネルソン・スープレックス。フォールの体勢に入った小橋を何とパートナーの高山がカットするという事態に。これに怒った小橋は高山にチョップを見舞い早くも仲間割れムード。

小橋が丸藤を押さえつけて高山がビッグブートを決めに行きましたがこれは丸藤にかわされ誤爆。若い中嶋を差しおいて小競り合いをする小橋と高山に、セコンドの本田がなだめに入り、小橋を説得するシーンも。

三沢と小橋の対戦では三沢のエルボーと小橋のチョップの打ち合い。小橋は三沢をコーナーに固定しておいての大根切りチョップを連発、さらに「青春の一撃」を放っていきます。

杉浦も高山相手に懸命のファイト。体重の乗ったエルボーで高山からダウンを奪っていきます。この試合、唯一の連係は小橋と高山が杉浦をダブルブレーンバスターに持ち上げ、中嶋がコーナーポスト最上段からのダイビング・ボディアタックを見せた場面のみ。

しかし、小橋は余程高山の存在が気に入らないのか、場外からコーナーの控えにいた高山の足を引っ張って引きずり下ろします。これに怒った高山は強烈なキックにいきましたが、小橋は高山をテレビ放送席の横の机に叩き付けてチョップを連打。

一人リング内に残された中嶋が杉浦につかまり、アンクルホールドの前に17分46秒、ギブアップ負け。中嶋はすっかり割を食ってしまいました。

試合後、小橋の方から高山に握手を求めましたが高山は案の定これを拒否。試合後のバックステージでのコメントで高山は「合う訳ないよ、あんな奴と。最初からわかってるでしょ。」と吐き捨てるように言えば、小橋も「次は反対側のコーナーで闘うのが楽しみ。」と応戦。

やはり両者はタッグを組むより、闘った方がシックリと来るようです。

セミ前はKENTAと健介のシングル戦。KENTAはリングインするや健介と凄まじい睨み合い。試合開始のゴングが鳴ると健介をロープに押し込んでの張り手一閃。

これで怒った健介はチョップで反撃。KENTAもエルボー、健介に張り手合戦を挑んでいきます。KENTAはフロントとハイのキックを健介に叩き込み、膝をついた健介の顔面に蹴りを見舞っていきます。

さらにミドルキックで健介を痛めつけたKENTAはロープに振ると、健介はカウンターのラリアットをお返し。健介はラリアットをもう一度打ち込んでから場外へ向けてリフトアップスラムでKENTAを放り投げました。このへんの動きはかつてのパワー・ウォリアーを彷彿とさせました。

場外戦で健介は鉄柵攻撃からダウンしたKENTAにチョップ。リングに戻った両者は真っ向勝負の張り手合戦。これはやはり体格で勝る健介が打ち勝ちました。

再度の場外戦を挟んで、健介はハンマーパンチからチョップ。KENTAもキックで反撃しますが、健介はその蹴り足をつかまえると張り手でダウンを奪い、強烈な逆エビ固め。ギリギリと絞め上げるもKENTAは必死にロープエスケープ。館内からは大「ケンタ・コール」が起きています。

健介の逆エビ地獄を逃れたKENTAはパワースラムで反撃。ミサイルキック、串刺しフロントハイキック2発、さらに串刺し式の顔面低空ドロップキック。KENTAは健介をロープに固定しておいてのダイビング・ニードロップ、胸板へのPK、ジャーマンと攻め込むも健介はカウント2。

続いて腕決め卍固めを狙うが健介はロープに逃げる。健介はKENTAの蹴りをタックルの要領で抱え上げて反対側のコーナーに思い切り叩きつけてからフェースクラッシャーをフェイントにしたラリアット、カウンターのキチンシンク、逆一本背負い、トルネードボムと畳みかけてからストラングルホールドガンマーへ。

ロープに逃れたKENTAは健介のラリアットをフロントハイキックで迎撃し、ランニングしてのラリアットを6連発。ダウンする健介をフォールにいくがカウント2でクリアされます。KENTAはタイガースープレックス・ホールド、ブサイクへの膝蹴り、さらにgo2sleepを決めにいきましたがこれは健介が防御。

ならばと再度腕決め卍にいきましたが、体勢が崩れグラウンドへ。そのまま絞め続けるKENTAでしたが健介の足はロープへ。カウンターのパワースラムで反撃した健介は雪崩式ブレーンバスターからラリアット。しかし、ラリアットを捕獲したKENTAはgo2sleep。今度は完璧にヒットした。

KENTAは膝をついた健介に左→右→左の側頭部へ蹴りの連打。掟破りの逆ノーザンライトボムを決めてみせましたが、これに怒った健介がラリアットの連発でお返し。

最後は十分にタメのきいたノーザンライトボムでKENTAからフォール勝ち。22分23秒、片エビ固め健介の勝利に終わりました。

セミファイナルは金丸に石森が挑戦したGHCジュニア・ヘビー級選手権試合。

5日前の博多で金丸&鼓太郎組にジュニア・タッグのベルトを奪われている石森は、どうしてもシングルのベルトが欲しいところ。

しかし先手を打ったのは王者金丸の方。序盤から花道での攻防を制し、ディープインパクト、石森の放ったスーパースターエルボーを読み切ってジャーマン・スープレックスホールドと先に試合の主導権を握っていきました。

金丸はさらに花道での垂直落下式ブレーンバスター、ボディスラムで石森を叩き付けましたが石森は起死回生とばかり、鉄柱超えのケブラーダで攻勢に転じました。

スーパースターエルボー、逆打ち、横回転式の逆さ押さえ込み、ホルへクラッチ、タイガー・スープレックスホールド、さらに金丸のお株を奪う垂直落下式ブレーンバスターまで決めてみせましたが、カウント3を奪う迄に至らず。

コーナー上での攻防。雪崩式の逆打(高速横回転十字固め=みちのくプロレスの野橋太郎の得意技)を狙った石森でしたが、金丸はこれを堪えて巧みに身体を入れ換えて、石森の身体を自らの正面に置いて雪崩式の垂直落下式ブレーンバスター。この攻防が勝敗の分かれ目となり、最後は金丸がタッチアウトを決め、15分33秒、エビ固めで石森をフォール。5度目のタイトル防衛に成功しました。

金丸はヒールファイトでも、通常の試合でも安定した強さを見せています。

メインイベントは森嶋に力皇が挑戦したGHCヘビー級選手権試合。

「WILD�供廚領昭圓�GHCヘビー級のベルトを賭けて武道館のメインで激突するというのは長年ノアを見てきたファンには感慨深いものがあったのではないでしょうか。

両者は綺麗に握手して試合がスタート。まずはロープに飛んでのショルダー・タックル合戦。全くの互角だったが力皇は強烈な張り手でまず森嶋をダウンさせました。森嶋は串刺し式フロントキックを放っていきましたが、力皇はラリアットでお返し。

双方ラリアットの打ち合い。何度も互角にぶつかり合うが、中盤の相打ちで両者ダウン。力皇がダイビング・ボディプレスを見せれば森嶋はスカッドミサイルで反撃。力皇のパワーボムは森嶋がヒッププレスでこれを阻止。

森嶋の全体重を胸にくらった力皇は大ダメージ。ならばと力皇は必殺の無双で森嶋を投げつけていきましたが、森嶋はカウント2でこれをクリア。壮絶な肉弾戦を制したのは森嶋の豪快なバックドロップ。13分24秒、片エビ固めで森嶋が勝利。

2度目のタイトル防衛に成功しています。

GHCヘビー級のタイトルマッチとしては02年4月7日、有明コロシアムでの秋山vs小川戦の4分20秒に次ぐ短期決着となりましたが、ゴツゴツとしたパワーのぶつかり合いは迫力満点。

王座を防衛した森嶋は次期挑戦者として健介を指名。

健介は新日本のIWGPヘビー級、全日本の三冠ヘビー級に次いでメジャー3団体のヘビー級シングルベルトグランドスラム達成へのチャンスでした。
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