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2025年07月16日07:07

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【特別編】前田日明のYouTubeにおける問題提起について(94)

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プロレスリング・ノア日本武道館大会の翌日07年7月16日にはディファ有明で「ROHinJAPAN」が開催されています。

ROHの日本上陸に関しては、当時ROHはノアとドラゴンゲートの両団体と提携しており、16日のディファ有明大会はノア主催で、翌17日の大阪府立体育会館第二競技場大会はドラゲーの主催で開催されました。

ROHは現在は新日本プロレスと提携中でノア、ドラゲーは現在は提携してはいません。

ROHのアメリカの会場では、リングサイドのフェンスに団体ロゴの入った黒いスチールボードがあり、最前列の観客はボードをバンバン叩いて声援を送るのが慣例で、サムライTVでやっていたROH中継を見た時に、「あのボード、バンバン叩いてみたい!」と思いましたが運が良く最前列の席が取れました。

さあ、バンバン叩くぞ!と張り切っていた私と一緒に行った友人でしたが、残念ながらボードは日本には持ち込まれず、シートでしたので叩けませんでした。試合順に振り返っていきます。

さて、この日はKENTAが右大腿部を負傷し欠場。第1試合は鈴木鼓太郎&ジャック・エバンス組vsロッキー・ロメロ&デイビー・リチャーズ組。ロメロがエバンスを顔面キック3連発でフォール。

第2試合はノア同士の試合で谷口周平が伊藤旭彦をジャーマンで破りました。第3試合はジミー・レイヴvsBJホィットマーはレイヴがペディグリーで勝利。

第4試合はブライアン・ダニエルソンと潮崎豪の一戦。この試合は潮崎のこれまでの日本におけるベストマッチと言っても過言ではない試合、クラシカルなレスリングが主体のブライアンが場外にいる潮崎に見せた鉄柵越えダイブは私の目の前でにブライアンが飛んできました。

ブライアンが得意のキャトルミューティレーションで潮崎をギブアップさせています。

第5試合はデリリアスvsロドリック・ストロングの一戦。風体の怪しい奇行マスクマンのデリリアスでしたが、実力は確かなものがあり、試合はラダーを持ち出したハードコアな展開となりました。デリリアスがケミカル・インバランス(土井のマスキュラー・ボム、鼓太郎のレクイエムとほぼ同型の技)でフォール勝ち。

セミファイナルはジェイ&マークのブリスコ兄弟と丸藤正道がトリオを結成し、リッキー・マルビン&マット・サイダル&KENTAの代打として出場の青木篤志組と対戦。丸藤はブリスコ兄弟とのトリオでヒールモードとなり試合をエンジョイし、3人がかりの合体式ダブルインパクト、ドゥームスディ・デバイスをサイダルに決め、ブリスコ兄弟&丸藤組の勝利。

敗れたサイダルはその後エヴァン・ボーンのリングネームでWWEスーパースターの仲間入りをしています。

メインイベントは森嶋猛の保持するROH世界選手権にナイジェル・マッギネスが挑戦。マッギネスは断崖式のタワー・オブ・ロンドン(マッギネス式のスタナー)、ジョー・ブレイカー・ラリアットで森嶋を苦しめましたが、最後は森嶋の必殺バックドロップが決まり、20分15秒、体固めで森嶋が12度目のタイトル防衛に成功しました。

翌17日、ドラゲー主催の大阪大会には丸藤がゲスト参戦、4月28日の武道館大会で6人タッグながら対戦したCIMAと初タッグを結成、ブライアンとの夢のトリオでリチャーズ&ロメロ&望月成晃組と対戦。当初はブライアンのところにはKENTAが入る予定でした。

さすがに天才同士、息のあった連係を披露、ダブルのトラースキック、合体式の不知火などを見せ、試合はCIMAがシュバインをロメロに決めてフォール勝ちしています。

9月9日日本武道館大会「GREAT VOYAGE '07 in TOKYO」は14,000人(超満員発表)ですが、またしても1階席の一部は黒いシートで覆われてしまいました。この日も試合順に振り返ってみたいと思います。

三沢光晴は第6試合で潮崎とのタッグで「無我ワールド・プロレスリング」の師弟コンビ、藤波辰爾&西村修組と対戦しました。

三沢と藤波は藤波が新日本プロレスに在籍していた05年5月14日東京ドームでタッグを組み、蝶野正洋&獣神サンダー・ライガー組と対戦、藤波がライガーをグラウンド・コブラツイストでフォールしています。

藤波は翌06年の6月30日付を持って72年の旗揚げから34年間在籍した新日本プロレスを退団。西村、ヒロ斎藤、吉江豊、後藤達俊らと「無我ワールド・プロレスリング」(現ドラディション)を設立、8月2日後楽園ホールでプレ旗揚げ戦が行われていました。

長年籍を置いた藤波の新日本プロレスの退団理由については本題とは反れるので割愛しますが、一言言えば新日本プロレスのオーナーがユークスに代わったことが最も大きいでしょう。

62年生まれの三沢は藤波がWWWFジュニア・ヘビー級選手権を獲得して「ドラゴン・ブーム」を巻き起こした78年はちょうど足利工業大学付属高校に進学した年で、プロレスラーになることを目指し、レスリング部に入った時期でした。三沢は新日本のドームで藤波とタッグを組んだ時、「テレビで見ていた憧れの選手」と藤波に敬意を表したコメントをしています。

ライバル団体の全日本プロレスに入門した三沢の社交辞令ととれなくはないですが、ジュニア・ヘビー級というカテゴリを最初に本格的に日本に持ち込んだ藤波の当時の一片の贅肉もない研ぎ清まされた肉体と華麗なファイトに何かしらの影響を受けたことは確かでしょう。

「ドラゴン・スープレックス」(ミノタウロス版)のテーマ曲がノアのリングに初めて流され、藤波&西村組が入場。先発は潮崎と西村。グラウンドの攻防の後、三沢と藤波に交代。ここで両雄が初めて激突。

ロックアップからクリーンブレークと静かな立ち上がり、藤波が三沢の腕をロックすれば、三沢はブレーク際にバックエルボー、藤波は張り手で応戦。

10分過ぎ、再び両者の対決では三沢がフェースロック、タイガードライバー狙いは藤波がドラゴンスクリューで切り返し藤波は足4の字へ。これは潮崎がカット。三沢はランニング・エルボーを藤波に決めてみせます。

西村に代わり、西村は三沢にスピニング・トーホールド、三沢が若手の頃の全日本プロレスの選手はほぼ例外なくドリー・ファンク・ジュニアの指導を受けており、そういう面での共通項はありました。

西村が三沢に足4の字を決めると三沢は身体を反転して切り返す攻防。藤波はおもむろにコーナー最上段へ。「ドラゴンリングイン」かと思いきや、三沢の首筋へダイビング・ニードロップを敢行。

試合は潮崎が西村に豪腕ラリアットからムーンサルト・プレス狙いにいくが、これを自爆させた西村が足4の字固め。カットに入った三沢を藤波がドラゴン・スリーパーに捉え、19分40秒、潮崎がギブアップ。

藤波&西村組の勝利となりました。試合後、藤波の方から「もう一回」と歩みより握手を求めると三沢もこれにうなづきながら握手で応えましたが、残念ながらこの対決はこの時限り。続きを見てみたかったというのが正直な感想です

第7試合は8月から行なわれているGHCヘビー級王座次期挑戦者決定リーグ戦Aブロック優勝戦進出者決定戦。共に6点同士の丸藤vs齋藤彰俊戦。

本来ならこの日Aブロックは丸藤と負傷欠場した力皇猛の公式戦が行われる予定でした。もし、力皇の故障がなければAブロックの星取はまた違った結果になっていたかも知れないです。

9月2日愛知県体育館での公式戦では彰俊のデスブランドの前に敗れている丸藤でしたが、体格差はいかんともしがたく、彰俊のパワーの前に苦戦。彰俊は丸藤をバックドロップの体勢から場外に放り投げ、上がってくるところを膝蹴り。

丸藤の不知火狙いは彰俊が強引に途中で止めてラリアット。さらに完璧なバックドロップ。丸藤はカウント2で返す。しかし、最後は丸藤が福田明彦レフェリーを使っての不知火と見せかけてクルッと回転、着地するやいなや回転十字固めの要領で飛び付き、そのまま身体を預けるように丸め込みました。

13分3秒、カウント3が入り丸藤の勝利となりました。公式記録は横入り式回転エビ固め。丸藤が優勝決定戦に進出しました。

セミファイナルはBブロック公式戦。首位6点の秋山準と2位で5点の森嶋の一戦。

森嶋は串刺しラリアットで先制。場外の秋山にトペ攻撃。さらに場外でバックドロップ。森嶋のパワーボムを切り返した秋山は花道に森嶋を連れ出してDDT。リングに戻るやライバル・新日本プロレスの永田裕志の得意技であるナガタロック�兇膿硬茲鯆�め上げる。

森嶋も側転してのスプラッシュからスカッドミサイル、スクラップバスターからラリアット。そしてコーナーへ。これは秋山が雪崩式ブレーンバスターで返す。背中を負傷していた森嶋は強いダメージを受けました。

秋山は森嶋の痛めている背中にジャンピング・ニー、サッカーボールキック、秋山は森嶋を対角線に振るが森嶋は走れずにコーナーに崩れ落ちた。秋山は雪崩式エクスプロイダーを狙うがこれは森嶋が体重を乗せて押し潰してジャーマン。カウント2。

秋山はフロント・ネックロックで森嶋の動きを止めるとエクスプロイダー、さらにリストクラッチ式エクスプロイダー。勝負あったかと思いきや、森嶋は怪物的なパワーで起き上がりバックドロップ、さらにラリアット、1発目は相打ちとなりましたが2発目は完璧に決め、16分33秒、森嶋のフォール勝ち。勝ち点7となり、森嶋が決勝へ進出しました。

メインイベントはGHCヘビー級王座次期挑戦者決定リーグ戦優勝決定戦、Aブロック1位丸藤vsBブロック1位の森嶋の時間無制限1本勝負。

ですがインターバルもなく、いきなり丸藤のテーマが館内に流れ、武道館の電光掲示板には「優勝戦」の文字が浮かび上がりました。そのままリングに残っていた森嶋にとってはもの凄いハンディキャップでした。会場で観戦していた私も「え、もうやっちゃうの?」といった感じでした。既に2試合目となる両者は短期決戦に出ました。

ゴングと同時にドロップキック、トラースキックで先制した丸藤はいきなり不知火を見舞っていきました。森嶋はこれをカウント2で返し、ラリアットからエプロンに飛ばされた丸藤にヒップアタック。

森嶋はエプロンで断崖式のバックドロップを狙うがこれは丸藤が腰を落として防御し、トラースキックで森嶋の動きを止めて見せ、回転エビ固めの要領で場外に降り立ち、断崖式パワーボムを狙う。これは体重のある森嶋には無謀だったか未遂に終わり、森嶋はヒップドロップで丸藤を押し潰そうとしましたが丸藤はこれをかわし、リング上からスライディングキック。

四つん這いで入場して来た森嶋に丸藤は西永レフェリーを飛び越えてのスワンダイブ式ミサイルキック、さらに森嶋のバックドロップを切り返すとグラウンドに引きこんでの袈裟固め、腕ひしぎ逆十字、三角絞めと森嶋のスタミナを奪っていきます。

丸藤の時間差ロープワークをラリアットで迎撃した森嶋は裏投げ、ラリアットで反撃。丸藤もトラースキック、不知火とたたみかけて雪崩式不知火へ。これは完璧に決まったが森嶋はカウント2でキックアウト。

森嶋はついにここでバックドロップ、モリシハンマー、エルボーと反撃しましたが、とどめとばかり放ったラリアットはかわされ、丸藤はトラースキックの連打。

そして森嶋の145kg(当時)を一気に抱え上げるとポールシフト。そのまま押さえ込んで9分14秒、カウント3が入り、丸藤の勝利。10分足らずの短い試合時間でしたが、濃密な内容で、丸藤が9月29日大阪府立体育会館で三沢の持つGHCヘビー級王座への挑戦が決定しました。

前の試合からのダメージが回復しないまま試合を行った森嶋はアンラッキーだったと言えます。

なお、この日日本武道館の電光掲示板に10月ツアーにTNAからサモア・ジョーが特別参加することが発表されています。

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