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2025年07月08日07:22

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【特別編】前田日明のYouTubeにおける問題提起について(86)

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ノア06年5〜6月ツアー「Northern Navigation'06」は5月19日後楽園ホール(観衆2,100人超満員発表)で開幕。

メインイベントはジュニア6人タッグマッチ。KENTA&丸藤正道に今ツアーからフリー参戦の石森太二がトリオを結成し組vs金丸義信&SUWA&ロウキー組と対戦、試合は金丸がタッチアウトからの片エビ固めで石森からフォール勝ち。

試合終了後、KENTAがマイクをつかむと「俺のベルトに興味のある奴は全員出て来い!」とアピール。6月3日札幌メディアパーク・スピカ大会初日で行われることになったGHCジュニア・ヘビー級次期挑戦者決定時間差バトルロイヤルへの参加選手に呼び掛けました。

すると、ロウキー、金丸、リッキー・マルビン、杉浦貴、丸藤、菊地毅、SUWAらが次々にリングイン。その中に大ベテランのノア副社長・57歳の百田光雄が入っていました。百田はいきなりKENTAをバックドロップで叩き付けると「何がKENTAだ、バカヤロー!ジジイをナメるな」と宣戦布告。時間差バトルに名乗りを上げました。

この前日に結婚を発表していたKENTAは、公私共に充実しておりました。

セミファイナルでは今ツアー、ヨーロッパ遠征に行っている森嶋猛&モハメドヨネ組の持つGHCタッグ選手権に挑戦を表明した小橋建太&本田多聞組がバイソン・スミス&初来日のジェイソン・ベイツ組と対戦、本田がデッドエンドでベイツを破っています。

三沢光晴はセミ前に出場し小川とのタッグでスコーピオ&マルビン組と対戦。小川がマルビンのエビ固めを押し潰してフォール勝ち。

ヨーロッパ遠征中の森嶋、ヨネ組は5月26日(現地時間)イギリス・ドンカスタードーム大会でダグ・ウィリアムス&ナイジェル・マッギネス組の挑戦を受け、30分時間切れ引き分けでGHCタッグ王座2度目の防衛に成功。ツアー最終戦の6月4日、札幌・メディアパークスピカ大会2日目に帰国参戦し小橋&本田組の挑戦を受けることが決定しています。

6月3&4日は札幌メディアパーク・スピカ2連戦でした。

初日の3日(観衆1,600人発表)メインイベントは小橋&本田&谷口周平組vs秋山準&泉田純至&志賀賢太郎組の一戦。若手の谷口がメインでGHCヘビー級王者、秋山相手に奮戦しましたが志賀の変形首固めに丸め込まれ敗退しています。

GHCジュニア・ヘビー級選手権挑戦者決定時間差バトルロイヤルはこの日のセミファイナルで行われ、杉浦、菊地、金丸、マルビン、SUWA、丸藤、ロウキー、百田(入場順)の8選手が参加。

この日のルールは2分ごとに選手が入場してくるシステム。注目の百田は最後に入場。百田の入場時SUWAが花道まで来て百田を襲撃。ロウキーのアシストを受けた百田はSUWAを逆さ押さえ込みでフォール。しかし金丸の垂直落下式ブレーンバスターの前に敗れ退場。

決勝はパートナーだった杉浦と金丸の一戦となり18分41秒、杉浦がオリンピック予選スラムで金丸を破り優勝。翌日同所でKENTAのタイトルに挑戦が決定しました。

本部席で観戦していたKENTAはベルトを持ってエプロンに登場、ススキノ大好きキャバクラ王の杉浦に「今日はススキノに行かないでまっすぐ帰るように。」とメッセージ。

GHCタッグ王座を敵地で防衛して帰国した森嶋&ヨネ組はバイソン&ベイツ組と激突。ヨネがキン肉バスターからの体固めでベイツを押さえ、翌日のタイトル戦へ向けて好調ぶりをアピール。

三沢は小川良成とのタッグで田上明&川畑輝鎮組と対戦。小川が川畑をバックドロップホールドでフォールしました。

ツアー最終戦は6月4日札幌メディアパークスピカ(観衆2,400人超満員発表)大会2日目。

メインイベントは森嶋&ヨネ組に小橋&本田組が挑戦したGHCタッグ選手権試合。

自ら先発を買って出た本田はヨネをグラウンドに誘うが乗って来ず、逆にフットスタンプを落としていきます。王者組は本田の左腕を集中攻撃。ヨネが本田の腕めがけミドルキックを放っていく。タッチを受けた森嶋はコーナーの小橋に「出て来い!」と挑発。

小橋に交代すると、ハンマーパンチのラッシュ。すかさず小橋も体勢を入れ換えてマシンガンチョップの嵐。森嶋は小橋に巨体を利した側転エルボー、さらに小橋を場外戦でダウンさせました。

小橋が場外でダウンしている間、リング上では森嶋とヨネは二人がかりで本田の左腕を痛めつけます。場外戦ではヨネが本田にキン肉バスターを放っていきます。リングに生還した小橋は森嶋にバックドロップをくらってしまう。

本田はヨネにエプロンからの断崖式ブルドッキング・ヘッドロックを決めて反撃すると、リング内に戻って回転地獄五輪にヨネをとらえてギブアップを迫る。小橋も森嶋を花道で肩固めに決めて懸命にカットするもヨネはロープへ。

ここから挑戦者チームが攻勢をかける。小橋がヨネを逆エビで絞り上げると小橋が肩車したヨネに本田がコーナーポストからダイビング・ネックブリーカードロップ。

小橋は花道で森嶋に剛腕ラリアットを決め、リング内でヨネにとどめを刺そうと思ったところ、コーナーに控えていた本田は自分の顔をバチバチと叩いて気合いを入れ、「小橋さんっ!」とタッチを要請。小橋は「よしっ!」と叫んで本田にタッチ、勝負を託しました。

本田はヨネに必殺のデッドエンド。ヨネがロープをつかんで踏ん張ったところ小橋がローリング袈裟斬りでこれをカット。本田はヨネに計4発のデッドエンドを放ち、フィニッシュとなったのはクロスアーム式のデッドエンド。33分31秒、本田がヨネを体固めでフォール。GHCタッグ王座を獲得しました。

札幌のファンは大タモン・コール。本田は試合前、「ある決意」をしていました。小橋と組んで第6代王者チーム時代だった03年11月30日、同じ札幌(北海道立総合体育センターきたえーる)で新日本プロレスの永田裕志&棚橋弘至組の挑戦を受け、永田のバックドロップホールドの前に自らフォールを許し、新日本へベルトを流出させていました。

その責任感から今日ベルトが取れなかったら、小橋との「バーニング」から離れるというものでした。小橋は本田と抱き合ってベルト奪取を喜んでいました。

小橋、本田組は2年6か月ぶりにGHCタッグ王者チームに返り咲きました。しかしこの時既に小橋の身体には目に見えない病魔がしのび寄って来ていました。

セミファイナルはKENTAに杉浦貴が挑戦したGHCジュニア・ヘビー級選手権試合。

前日の時間差バトルロイヤルに優勝し挑戦権を手に入れた杉浦は気力充実。試合前に行われた公開調印式では「昨日はススキノを我慢したから勝って2日分ぶちまけたい。」とおちゃらけたコメントを発していましたが、本心は「パンクラスで負けてヘコんで、ここで負けたらもっとトンネルの中に入っていきそうだから、周りにはおちゃらけていても本当は気合い入っていた。」とのことでした。

※4月9日ディファ有明でのパンクラスの大会に出場、野地竜太にKO負け。

試合の序盤はKENTAが打撃戦で優位に立ちます。パンチからキック、ジャンピングしてのハイキック。杉浦も負けていない。パンクラス参戦に向けて練習していたキックを積極的に繰り出していって応戦。

杉浦は試合中盤から攻勢に出ます。急角度のオリンピック予選スラムでKENTAの動きを止めると張り手からグーパンチ。KENTAをコーナーに追い詰めての張り手、エルボーのラッシュ。ジャンピング・ビッグブーツは相討ち。

KENTAのブサイクへの膝蹴りと杉浦の「ブサイクの膝蹴り」の打ち合いは互角。エプロンからのオリンピック予選スラム、ジャーマン・スープレックス、ドラゴン・スープレックスはいずれもKENTAがカウント2でキックアウト。

杉浦はとどめとばかり雪崩式のオリンピック予選スラムを狙ったがKENTAはこれを雪崩式フィッシャーマン・バスターで切り返してみせました。しかし、杉浦はKENTAの蹴り足をつかまえるとクルッと回転してからのアンクル・ホールド。

足首を執拗に絞り上げる。KENTAは何度となくロープエスケープするも杉浦は執念でリング中央に引き戻しアンクル・ホールドを再三にわたって決めていきます。

ガッチリ決まったアンクル・ホールドにKENTAはついにタップアウト。25分42秒、杉浦がKENTAの防衛記録をストップさせ、第11代王者になっています。

セミ前は三沢&小川&マルビンとのトリオが力皇猛&丸藤&志賀組と対戦。丸藤が不知火からの片エビ固めでマルビンに勝利しています。

6月15日、ノア有明本社事務所で高山善廣の復帰戦(7月16日日本武道館)、三沢&秋山準組vs小橋&高山組というカードが発表されました。

04年8月8日、新日本プロレス大阪府立体育会館での佐々木健介戦後控室で倒れ、病院に運ばれた結果脳梗塞と診断され、治療に専念していた高山が約2年ぶりにカムバックすることになりました。

脳梗塞から復帰したというのはプロレスに限らずプロスポーツでも前例のない話でした。

高山自身、復帰戦はノアのリングを希望しており三沢社長が復帰戦に最高の舞台を用意しました。

初タッグとなる小橋とは全日本時代から敵対関係にありましたが三沢は「高山の方から小橋と組みたいっていう希望があったからね。」と語り、脳梗塞という症状が症状だけに闘う側にも心理的な影響が出かねないが、という記者の質問には「もちろん心配だけど、リングに上がったらシビアにならざるを得ない。練習じゃなく試合に出てくる以上、手加減はしない。高山もその気持ちは強いだろうし、それに応えてくれると思ってウチ(ノア)を選んでくれたんだろうからね。」とコメント。

かつて小橋が三沢との試合が決まった時、母親に「もし自分に万が一のことがあっても三沢さんを恨まないで欲しい。」と言った、というエピソードは有名ですが、今になって考えるとノアの選手達はリングでのアクシデントに対し、覚悟を決めていたと言う気がします。

結果、リング禍という悲しい出来事で三沢は亡くなってしまう訳ですが、生死感というものがやはり一般人とは違っていたと思わざるを得ません。このカードが決まるや、前売チケットの売れ行きがグーンと伸びました。

6月18日ビッグマウス・ラウド(以下BML)の後楽園ホール大会に丸藤が出場。森嶋とのタッグで柴田勝頼&DDTの飯伏幸太組と対戦。BMLのエース柴田と注目の初対決。柴田の蹴りと丸藤の蹴りは互角。

柴田はコーナーを利して両足を使って丸藤の首を絞める。丸藤は柴田に構わず張り手を見舞っていきます。試合は丸藤が場外で柴田と激しく乱闘している最中、森嶋がバックドロップで飯伏をフォールしています。

6月29日ディファ有明で行われたノアの若手による別ブランド興行「第3回SEM」の試合前、三沢社長が緊急記者会見を行い、私達は衝撃の事実を知ることになります。
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