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2025年07月02日14:48

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【特別編】前田日明のYouTubeにおける問題提起について(80)

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05年7月18日プロレスリング・ノア東京ドーム大会第8試合からメインイベントの第10試合までは、大会のタイトル「DESTINY」にふさわしいシングルマッチがラインナップされました。(試合はいずれも時間無制限1本勝負)

第8試合はかつての師弟対決、小川良成vs天龍源一郎。天龍が全日本プロレスを退団した90年の時点では、小川がここまでのポジションに来ると予想出来た人は少なかったと思います。天龍のセコンドには当時天龍が「顧問」という形で参戦していたドラゴンゲートのマグナムTOKYOと斎藤了がついています。

ゴング前、天龍の方から握手を求めましたが、小川はやんわりと拒絶。

ゴングと同時に両者ガッチリとロックアップ。2度のクリーンブレークの後、今度は小川が握手の手を差しのべる。心理戦だ。素直に応じた天龍でしたが、これは小川の罠、いきなりトーキックを繰り出すと天龍のリストをガッチリとロック。

天龍は力で跳ね返そうとするが、小川は小手返しの要領で巧みに体を入れ替えて天龍を翻弄して見せた。怒った天龍は逆水平チョップの連発からグーパンチ。さらに場外戦では、立て掛けたテーブルに小川の額を打ちつける。

小川はリング内に戻ると、天龍の猛攻を凌ぎ、天龍の必殺技であるWARスペシャルを先に仕掛けると天龍もこちらが本家とばかりWARスペシャルで締め上げるとラリアット、ブレーンバスター、グーパンチから一気にパワーボムと畳み掛ける。

小川はカウント2でクリアすると、延髄斬りでペースを取り戻すとバックドロップ。そして、うつ伏せに倒れた天龍の顔面を思い切り蹴りあげる。小川は得意のバックドロップ・ホールドを決めましたが、天龍はカウント2で返す。

天龍はラリアット2連発から53歳(垂直落下式脳天砕き)で小川を叩きつけるとフォールの体制。

意地でカウント1で返して見せた小川でしたが、そこへ天龍が全体重を乗せたラリアット。10分27秒、体固めで天龍の勝利。天龍は小川の腕を自らの肩に廻させて健闘をねぎらうように退場しました。

第9試合、小橋建太vs佐々木健介の運命の初対決。

先に健介が「TAKE THE DREAM〜THE WORLD」のテーマ曲に乗って入場。

そして小橋の入場には、あのピアノの旋律が…。03年3月1日、伝説の三沢戦以来2年4か月ぶりに「GRAND SWORD」のテーマ曲で小橋が入場すると、ドームを埋めた62,000人の大観衆は「オオーッ!」と大きなどよめき。

ゴングが鳴って組み合った直後、健介が先制のバックドロップ。スックと立ち上がる小橋。早くもチョップの打ち合い。小橋はお返しのバックドロップ。健介はすぐに起き上がりラリアット。

小橋は場外にエスケープ。リングに戻ると手四つの攻防。健介はダブルリスト・アームサルト。この後小橋は大根斬りチョップをギロチン式、倒れ込み式で打ち込むと、エプロンに寝かせておいての断崖式チョップ。場外でDDTからプランチャ。

ここで戦場はリング内へ。健介はコーナーに小橋を叩きつけると串刺し式のチョップ、ラリアットから雪崩式フランケンシュタイナー、ダイビング・ラリアット。場外に転落した小橋にダイビングアタック。

先にリングに戻った健介は「来い、来い!」と小橋を挑発。これを受けた小橋がチョップの連発。健介もチョップで反撃。お互いにここからはチョップのラリーが続き、時間にして5分以上、200発を超えるチョップの打ち合いを見せ、館内の観客は大声援だ。

小橋が健介をコーナーに追い込みマシンガンチョップ。続いて体制を入れ換えた健介がマシンガンチョップ。両者全く引こうとしない。顔をくっつけて睨み合い。お互い胸をミミズ腫れでドス黒く変色。

小橋が健介のノド元にチョップを打ち込んだところで健介がついにダウン。小橋もダメージが大きく続いてダウン。両者リング内でノックダウンだ。

先に起き上がった小橋が突進すると健介はパワースラムで切り返す。健介はトップロープから次の攻撃を伺うが小橋は健介を雪崩式ブレーンバスターからハーフネルソンスープレックス。

小橋はもう一発ハーフネルソンを決めると健介は場外へ。健介を追ってエプロンに立ち、チョップを見舞って来る小橋を健介が捕まえると、奈落式のノーザンライト・ボム。

小橋はカウント19でリングに生還するが、上がって来たところを健介はタイガー・スープレックスホールド、ラリアット、トルネード・ボム。いずれのカバーもカウント2で返す。

小橋は起死回生の剛腕ラリアット、健介もカウンターのニーアタックから逆一本背負い。さらにストラングル・ホールドでギリギリと締め上げる。

これはロープに逃げられた健介だが、すぐさまラリアット。小橋の垂直落下式ブレーンバスター(リアル・ブレーンバスター)、健介もノーザンライト・ボム。ほぼ同時に立ち上がった両者はラリアットの相打ち。

健介は後頭部へのラリアット、小橋はスリーパー・スープレックス。剛腕ラリアットからムーンサルト・プレス。

健介は必死にカウント2でキックアウト、小橋はローリング袈裟斬り5連発、そして最後は助走をつけての剛腕ラリアット!23分38秒、カウント3が入り、熱戦を制したのは小橋でした。

試合後、両者は抱き合って健闘を称え合い、ガッチリと握手。

小橋がリングを去ると、健介は「小橋選手、ありがとう。今日は最高に気持ち良かった。」とマイクアピール。小橋はリングに戻って来て再び握手を交わしました。

メインイベントは三沢光晴vs川田利明の運命の再会の一騎打ち。

ドームのオーロラビジョンに「三沢vs川田」の文字が出ると62000人の大観衆からはグォーッという地鳴りのような大きな歓声がおきました。

まずは「HOLY WAR」のテーマ曲で川田が入場。ドームの花道が黄色いスポットライトで照らされ大「カワダ・コール」が沸き起こります。

続いてドームの花道は緑色に染められ、三沢が「スパルタンX」のテーマ曲で入場。カワダコールを上回る、耳をつんざくような大「ミサワ・コール」

仲田龍リングアナが川田をコールするのは00年6月9日の日本武道館大会以来のことです。

ゴングが鳴る。しばし両者睨み合った後、ロックアップから川田がロープに三沢を押し込みクリーンブレーク。三沢はエルボーの構えを見せるが川田は身構える。

静かな立ち上がり。しかし、ここから両者は一気に動く。川田のチョップと三沢のエルボーとの打撃戦。

川田の顔面キック、三沢のエルボーの後、川田のスピンキックに三沢ダウン。川田は三沢の頭を踏みつけながら逆片エビ固め。そこから弓矢固めに移行。

三沢はロープエスケープするも川田は左ミドルキックからカウンターの顔面キック。三沢もフライング・エルボーバットからタイガードライバー、フロッグ・スプラッシュと続け、フェイスロックへ。

三沢は川田の首筋に強烈なエルボーを落とすと川田は張り手から膝蹴り。三沢は場外へ転落、これを追った川田は場外マットを外してパワーボム狙い。腰を落として防ぐ三沢、川田はステップキックを入れてもう一度パワーボムに持っていこうとしたが、三沢はエルボーで逆襲するとタイガードライバーで川田を床に叩きつける。

リングに戻った川田を三沢がフォール。カウント2。三沢はコーナー2段目から川田の側頭部へミサイルキックを見舞ってからグラウンドへ。フェイスロックで絞め上げましたが。

三沢が川田をコーナーへ振るも川田はダメージが大きく崩れ落ちる。しかし、三沢がコーナーへ突進して来るところを顔面キック、さらに走りこんでの顔面キックからジャンピング・ハイキックを決めて見せた。

川田がコーナーで三沢に顔面キック、コーナー下に崩れ落ちる三沢に膝蹴りの連打。両者エプロンへ。三沢はタイガードライバー狙い、川田は腰を落として踏ん張る。三沢はエルボーで川田を場外へ落とす。

場外の川田めがけ飛び込んでくる三沢を川田はエルボーで迎撃。川田は三沢を花道まで連れて行き、ボディスラムで叩きつけパワーボム狙い。これを三沢が嫌うとジャンピング・ハイキックで倒し、当時の主戦場のハッスルポーズを見せてから投げ捨てパワーボム。

川田は三沢の身体をリング内に入れてニードロップ。ローキックの連打から後ろ回し蹴り。助走をつけてのラリアット。三沢も立ち上がりエルボーで反撃。これに対し川田も左右のエルボーで応戦する。

川田は垂直落下式ブレーンバスターからストレッチプラムで三沢を絞り上げると自ら技を解いてフォールの体制へ。カウント2で跳ね返す三沢。

川田は投げっ放しジャーマン。三沢はすぐに立ち上がりエルボー、川田ももう一発ジャーマン、またも三沢は立ち上がりエルボー。意地と意地のぶつかり合いだ。

三沢は川田のバックを取るが川田はオーバーヘッドキック。さらに後頭部へのラリアットからジャンピング・ハイキック。

さらに川田は垂直落下式ブレーンバスター、雄叫びをあげてからのパワーボム。勝負に出た川田はランニング・ローキックを狙うが三沢は身を沈めてかわす。

川田は三沢の背中にサッカーボールキックを叩き込むと、99年1月22日、大阪で右腕尺骨骨折の代償として三沢から三冠王座を奪取した時に決めて見せた垂直落下式のパワーボムを敢行しました。

三沢は脳天から真っ逆さまにリングに叩きつけられたが、カウント2で返して見せた。館内は大「ミサワ・コール」三沢は2発目のパワーボムをウラカンラナで切り返し、さらにジャンピング・ハイキックもエルボーで叩き落とす。そしてランニング・エルボー、ローリング・エルボーと畳み掛け、エメラルド・フロウジョン狙い。

川田はこれを阻止するが、三沢はエルボーを川田の顔面に叩き込むと2度目のトライでエメラルド・フロウジョンを成功させた。川田はカウント2で返す。

三沢はタイガードライバー狙い。川田が防ぐと前転してのキックからタイガー・スープレックス、とどめとばかり、タイガードライバー91(垂直落下式タイガードライバー)を決めた。

しかし川田はカウント2でこれを返して見せた。
三沢はバックエルボー、正面からのエルボーでフォールへ。意地でカウント1で立ち上がる川田。

すぐさまローキックを打って反撃も三沢のランニング・エルボー、さらにエルボーの連打。川田は三沢のエルボーを食らいながらも懸命に前に出る。

だが川田の必死の食い下がりもここまで。助走をつけた三沢の渾身のランニングエルボーが川田の顎に決まると川田は返すことが出来ず、27分4秒、片エビ固めでカウント3が入り、三沢が川田に勝利。

川田は起き上がるとマイクを持ち、「ノアファンの皆さん、今日はありがとうございました。三沢さん、敢えて握手はしません。ズルい話かも知れないけど、今日打つはずだった終止符が打てなくなりました。三沢光晴はいつまでも俺の1つ先輩の力を持っていて下さい。ありがとうございました。」と思いのたけを三沢さんとドームに集まったファンに伝えました。

三沢は川田のマイクに返答しないまま、リングを降りました。結果的にはこの試合が両者の最後の試合となった訳ですが、事前の取り決めになかったマイクアピールを川田がやったこと対し不快感を現した三沢は存命中に2度と川田をノアのリングに上げるようなことはなかったです。

この大会を日本テレビの久保伸太郎社長が観戦に訪れています。

前年の東京ドーム大会は、スカパーによるPPV中継を行い、日本テレビ系のCS放送G+での生中継がなかったことからG+の契約視聴者から不満の声がありましたが、この時は当日18時〜23時の5時間枠でディレィ放送。(試合開始は15時)

また、日本テレビの地上波でも当日深夜1時59分〜4時25分の2時間26分という異例の長時間で放送し視聴者の期待に応えて見せました。

この日「WRESTLE-1」(以下W-1)を代表してボブ・サップが三沢社長を表敬訪問。8月4日両国国技館で開催される「W-1GPトーナメント」に協力を要請。秋山準の参戦が決まりました。

W-1は、当初全日本プロレスとK-1の正道会館とのジョイントによるイベントで02年11月17日、横浜アリーナで当時人気絶頂だったサップvsグレート・ムタをメインに開催され、ビル・ゴールドバーグも参戦。

翌03年1月19日には東京ドームにも進出しましたが、サップと当時のK1GP王者アーネスト・ホーストの「プロレスごっこ」まがいの試合が不評を買い急に失速。フジテレビでの録画中継も「プロレス」という言葉は一切使わず、「ボブ・サップのバトルエンターテインメント」なる番組として放送。「ファンタジーファイト」として2日後に19時から60分枠で放送されたものの、人気を集めるには至らずイベント自体が頓挫してしまっていました。

当時K-1と協力体制にあったPRIDEを運営するドリームステージ・エンターテインメント(DSE)が協力していましたが、ミルコ・クロコップの移籍によるトラブルからK-1との提携を解消。

独自に04年1月4日、さいたまスーパーアリーナで「ハッスル1」を開催していますが、当初はゴールドバーグの残っていた契約を履行させる意味で開催した大会だったと言われています。

その後、正道会館の石井和義館長が脱税容疑で逮捕され、表舞台に出られなくなった為、K-1は新たにFEGという運営会社を設立。谷川貞治氏が代表兼K1プロデューサーとなりました。

この時のW-1はFEGが主導となり、前年、新日本プロレスを退職した上井文彦氏が大会統括プロデューサーして再開することになったものでした。


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