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2025年05月26日07:20

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【特別編】前田日明のYouTubeにおける問題提起について(43)

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迷走した04年11月13日新日本プロレス大阪ドームでの「猪木祭り」。年内の新日本プロレスは翌05年1月4日東京ドームに向けて、退任した上井文彦元執行役員による「土下座外交」で生まれた外敵優遇を弱め、所属レスラーによる抗争で集客出来るように徐々にではありますが路線転換を図っていきました。

「BATTLE FINAL」12月11日大阪府立体育会館では高山善廣&鈴木みのる組が保持し、高山の長期戦線離脱により空位となっていたIWGPタッグ王座決定戦が行われ、中邑真輔&棚橋弘至組と佐々木健介&鈴木みのる組が対戦、32分33秒の激闘の末棚橋が鈴木をドラゴン・スープレックスホールド(飛龍原爆固め)で破り、中邑&棚橋組が王座を獲得。

セミファイナルでは翌日12月12日愛知県体育館で健介のIWGPヘビー級王座に挑む天山広吉と全日本プロレスから参戦してきた小島聡が30分1本勝負で対戦し時間切れ引き分け。小島は「天山、テメェ明日IWGP、絶対獲れよ!」と激を飛ばしました。

シリーズ最終戦12月12日愛知県体育館のメインで天山が健介のIWGPヘビー級王座に挑戦、両者ラリアットの打ち合いから健介はストラグルホールド、ロープに逃げる天山。

健介はラリアット、これをかわした天山はスクラップバスターからのカウンターのニールキック、ダウンした健介にコーナーポスト最上段からのムーンサルトプレス、31分38秒、片エビ固めで天山が勝利しIWGPヘビー級王座を奪回しました。

2日間とも純プロレスのメインイベントでしたが新日本プロレスのファンは満足したようです。

04年12月31日の大晦日格闘技興行、視聴率戦争は「INOKI−BOM−BA−YE」が撤退し「K−1Dynamite!」(大阪ドーム、TBS系)と「PRIDE男祭り」(さいたまスーパーアリーナ、フジテレビ)の対決へ。

猪木は「K−1Dynamite!」に協力、ホイス・グレイシーとメインイベントで対戦する曙とスパーリングを行い寝技対策を伝授。また大会当日には藤田和之(猪木事務所)vsカラム・イブラヒム戦の立会人を務めることになりましたが、主賓ではなくあくまでゲスト扱いであり猪木色はかなり薄まりました。

大阪ドームは52,918人超満員札止め発表。メインイベントは曙とホイスの一戦で総合格闘技ルール10分2ラウンド、ホイスは道着を着用、ローキックを放っていきましたが曙がスウェーしてかわしテイクダウンを奪いました。しかしこれはホイスの誘い水、ホイスは下になりながらポジションを移動させ、腕を取ってのリストロック、曙は成す術もなく1ラウンド2分13秒、タップアウト、ホイスの完勝でした。

セミファイナルは藤田vsイブラヒムの5分3ラウンド。イブラヒムはエジプトのアマレスの選手でこの年に行なわれたアテネ五輪レスリンググレコローマン96Kg級金メダリスト。

1ラウンド開始から激しい殴り合いになり、藤田は押され気味、しかし、この殴り合いには慣れていないイブラヒムはペース配分が良くわかっておらず隙が生じました。藤田の放ったカウンターの右フックが顔面にヒット、イブラヒムは崩れ落ちるように倒れ1ラウンド1分7秒、藤田のKO勝ち。藤田の作戦勝ちで、掴まれる前に勝利を収めました。

勝った藤田は猪木から勝利者トロフィーを授与されています。

「K−1Dynamite!」の最大の売りのカード、事実上のメインイベントは第6試合「反逆のカリスマ」魔裟斗(シルバーウルフ)vs「神の子」山本“KID”徳郁(PUREBRED東京)のK−1ルール3分3ラウンドでした。
 
今回子の「K−1Dynamite!」のチケット初動は6,000枚近かったといいます。その段階で確定していたカードは魔裟斗vsKIDの1試合のみ。大阪ドームのほぼ1/10の観客が、この一試合だけを目当てにチケットを購入したと言っても過言ではないでしょう。

第1ラウンド、KIDの左ショートフックで魔裟斗がダウン、立ち上がった魔裟斗はローキックを当てていきますが、これはローブローとなってしまい試合は一時中断しましたが再開となりました。

第2ラウンド、魔裟斗の左ハイがKIDを捕らえてダウンを奪い返し、その後はリーチで優る魔裟斗が組みついて膝を入れていきます。魔裟斗のパンチが顔面に入り、一瞬ぐらついたKIDでしたがすぐさま体勢を立て直す。魔裟斗はそこへ膝を入れにいきましたがKIDはこれをかわし第2ラウンド終了。魔裟斗は第1ラウンドのダウンの劣勢を挽回しました。

第3ラウンド、魔裟斗が左ハイ、KIDが右フックで主導権を握ろうとしましたが互いに譲らず、ラウンド終了間際、魔裟斗のカウンターの膝蹴りが決まったところで試合終了のゴング、3−0の判定で魔裟斗が辛勝しています。

さいたまスーパーアリーナでの「PRIDE男祭り」も48,398人超満員札止めの大観衆を集めこちらも盛況。

メインイベントはPRIDEヘビー級−GP優勝決定戦&PRIDEヘビー級王座統一戦、王者エメーリヤエンコ・ヒョードルvs暫定王者アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラの一戦。(1ラウンド10分、2、3ラウンド各5分)

ヒョードルは拳を負傷して欠場している間の前03年11月9日東京ドームで行なわれたPRIDE−GP決勝でミルコ・クロコップを腕ひしぎ十字固めで破り優勝、暫定王者となっていたノゲイラとヒョードルの統一戦というビッグカードが大晦日に実現。

第1ラウンド、ヒョードルは左ジャブを振りながら右フックを当て、タックルでノゲイラをテイクダウン。パウンドを落とし、下から攻められそうになると立ち上がり猪木アリ状態になるとレフェリーの島田裕二がブレイクをかけます。

ヒョードルは最初から最後までこのを貫き通し、ノゲイラもカウンターの右ストレートを当てますがそこから先がなく、得意のグラウンドに引き込んで有利な展開に持ち込むことができません。

タックルは見切られ、関節技は決まらず、不得意なスタンド勝負に戻されて終始劣勢。ノゲイラはいいところなく第2、3ラウンドも同様の展開が続き3−0でヒョードルの判定勝ちとなり、ヒョードルがGP優勝と王座防衛を果たしています。

セミファイナルはヴァンダレイ・シウバとマーク・ハントが対戦(1ラウンド10分、2、3ラウンド各5分)。

シウバがグラウンドに持ち込み、ハーフからアームロックを狙うが、ハントは回転して防御して上に。下からシウバに三角絞めを狙われるとハントは立ち上がって踏みつけやジャンピングパスガードを狙います。

30kgの体重差をもろともせず果敢に攻めるシウバと、巨体と総合のキャリアの浅さを感じさせない身軽でスムーズな動きを見せるハント。序盤から好試合となり観客から大きな声援が飛びます。

第1ラウンドはほぼ互角の展開。第2ラウンド開始早々、ハントの右フックが炸裂、シウバはよろけながら倒れます。しかしシウバはすぐに立ち上がるとクロスガードで凌いでスタンドに戻してから、足をフックして外掛けで倒し。マウントの体勢を取ると鉄槌。ハントは腹を前に出して上体を反らしブリッジで上になりましたがシウバが下から腕を狙いかけたところで第2ラウンドが終了しました。

第3ラウンド、両者ともさすがに疲れを見せ始めました。シウバはテイクダウンでハントを倒してマウントをキープしパンチにいきますが、ハントはガード。最後はブリッジでハントが上になったところで試合終了。

ジャッジは2−1のスプレッド・デジションでハントの勝利となり。シウバはPRIDE初黒星となりました。2ラウンド序盤でダウン気味に倒されてしまったことが勝敗の別れ道だったと言えます。

平均視聴率は「K−1Dynamite!」のTBSが20.1%、「PRIDE男祭り」のフジテレビは10.8%とTBSが勝ちましたが、フジテレビも紅白歌合戦と「K−1Dynamite!」に次ぐ3位であり、曙、魔裟斗といった地上波受けするメンバーがいなかったことを考えれば大健闘と言えました。
  

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