03年7月6日ZERO-ONE両国国技館で川田利明のジャンピング・ハイキックを袈裟斬りチョップでカットした橋本真也は右肩を脱臼、7月11日後楽園ホールで開幕の「OH祭り」を全戦欠場。
当初タッグリーグ戦として開催される予定だったOH祭りはタッグトーナメントに変更され、橋本と組んで出場予定だった小川直也はUFOの藤井克久(軍鶏侍)と組んで出場することとなりました。
一方、全日本プロレスでは7月13日大阪府立体育会館で武藤敬司と川田利明による三冠ヘビー級王座次期挑戦者決定戦で対戦、武藤は1週間前、橋本の膝十字固めによりダメージを受けた川田の右足を集中攻撃、ドラゴン・スクリューからの足4の字固め。
ギブアップしない川田にセコンドの渕正信が石狩太一(タイチ)のTシャツを脱がせると持ってエプロンまで上がりましたが、川田が「投げるなっ!」と叫び懸命にロープに逃げてブレイク。
最後は川田の気力が上回り、パワーボム2連発でフォール勝ち。シリーズ最終戦7月19日日本武道館で橋本の三冠ヘビー級王座への挑戦権を獲得しました。
しかし、橋本の怪我は医師の診断の結果全治6か月と言われており、全日本プロレスの日本武道館大会への出場が困難となり、三冠ヘビー級王座は返上。日本武道館のメインイベントは川田&小島聡組vsOH祭り優勝チームによるタッグマッチに変更されています。
7月18日兵庫県尼崎市記念公園総合体育館で行なわれたOH祭り優勝決定戦では小川&藤井組がザ・プレデター&ケビン・ランデルマン組を破り優勝。
7月19日全日本プロレス日本武道館大会メインイベントでは川田&小島組と小川&藤井組が対戦、馬場が作った王道全日本プロレスのリングに猪木が作ったUFOが登場するという異色のカードが組まれましたがプロレスのキャリアの浅い藤井が狙われ、小島がラリアットで場外に落とし、エプロンに上がって来たところを川田がロープ越しにジャンピング・ハイキックを決めて藤井のリングアウト負けとなりました。
三冠ヘビー級王座は全日本プロレスの9月6日日本武道館で王座決定ワンナイトトーナメントが行われ、川田が1回戦でザ・グラジエーターを顔面への右ハイキックで撃破、決勝戦では、1回戦で小島をドラゴン・スープレックスホールド(飛龍原爆固め)で破ったZERO-ONEの大谷晋二郎と対戦、川田のジャンピング・ハイキック2連発、バックドロップ、パワーボムを大谷はカウント2で返し、驚異的な粘りを見せたましたが最後は右側頭部へのローキックからのエビ固めで川田が勝利、グラジエーター、大谷を連破し王座を獲得。
欠場していた橋本は11月7日後楽園ホールで復帰、メインイベントで田中将斗とシングルマッチで対戦、田中に右肩を狙われ苦戦も三角絞めでレフェリーストップ勝ちしていますが、練習不足からか太ってしまい、体調は今ひとつでした。
11月18日港区竹芝のZERO-ONE事務所で会見していた橋本のもとに突然、長州力が現れた。東京スポーツ紙上に掲載された橋本の長州のWJの経営不振に対して「長州力は死んだ」と発言したことから端を発した一連の挑発に、一貫して交わりを否定してきた長州が遂に行動を起こしました。
両者は、藤波辰爾社長(当時)に不可解な「ドラゴンストップ」によって無効試合とされた新日本プロレス01年1月4日の東京ドーム以来、2年10か月ぶりに対峙しました。
長州「何がやりたいんだコラ!紙面飾ってコラ!なにがやりたいのか(報道陣に向かって)ハッキリ言ってやれコラ!噛みつきたいのか噛みつきたくないのか、どっちなんだ。どっちなんだコラ!」橋本「なにがコラじゃ!コラ、馬鹿野郎」長州「なにコラ、タコ、コラ!」橋本「舐めてんのかコラ!」。
いわゆる「コラコラ問答」から橋本のZERO-ONEと長州のWJの抗争が開始、12月14日ZERO-ONE両国国技館でZERO-ONE軍vs長州軍の対抗戦が行なわれました。観客は9,500人超満員発表。当初は橋本と長州の一騎討ちと報道されましたが、当日まで試合形式、ルールが明かされない団体戦となりました。おそらく橋本、長州のコンディションが悪く真剣勝負を組める状態でなくマッチメイクに苦労したということでしょう。
試合は全部シングルマッチ、時間無制限完全決着、タイトルは「根絶やし」!。大将戦に至るまでの勝敗は以下の通り(左側がZERO-ONE軍)� �浪口修(ジャーマン)○宇和野貴史�◆�横井宏考(腕ひしぎ逆十字固め)●宇和野��●山笠“Z“信介(体固め)○矢口壹琅�ぁ�佐藤耕平(三角絞め)●矢口�ァ�佐々木義人(片エビ固め)○石井智宏�Α�高岩竜一(片エビ固め)石井。
長州軍は人数が少ないので変則的な勝ち抜き戦になったようです。7試合目となった橋本vs長州の大将戦は橋本が長州に重い蹴りを叩き込んでからの膝十字固め、長州はギブアップしませんでしたがレフェリーの村山大値が試合をストップ、レフェリーストップで橋本ZERO-ONE軍に軍配が上がりました。
両国大会セミファイナルは小川と川田のシングルマッチ30分1本勝負が行われ、川田の巧さが小川を翻弄。小川のパンチにはエルボーで応戦、さらにローキックで倒したところを膝十字固め、小川はロープへ。
川田はバックドロップからジャンピング・ハイキック2連発、小川もSTOを決めて川田がダウンしそのまま両者場外に転落、小川は場外の川田にSTOを見舞いましたがレフェリーのカウントは進み15分30秒、両者リングアウトの引き分け。
客席からは延長コールが起き、川田が「小川、お客さんが待ってるから、やるぞ!」と立てない小川に再試合を促し、5分間の延長戦のゴングが鳴りました。川田はジャンピング・ハイキックの3連発、小川もSTOで返し、両者ダウンし起き上がれず、3分6秒、両者KOの引き分けとなりました。
川田の懐の深さが小川をコントロールした試合でした。
年度最終戦は12月24、25、26日の後楽園ホール3連戦、初戦で24日のメインイベントは橋本との対戦を執拗にアピールしていた大谷が念願叶ってのシングルマッチが実現。橋本は袈裟斬りチョップ、バンチ、大谷は顔面ウォッシュ。橋本は調整不足か、明らかに動きが悪い。
しかし橋本は気力を振り絞って袈裟斬りチョップを全力で大谷の胸に打ち込んでいきます。大谷は負傷している橋本の右肩めがけコーナーポスト最上段からのミサイルキックから腕ひしぎ逆十字固め、大谷のキックと橋本の袈裟斬りチョップがぶつかった時、橋本が右肩を押さえて激痛のあまり悲鳴をあげました。
レフェリーが一旦試合を止め、林督元リングドクターが入ってきて橋本の状態を観察、試合続行不可能として19分54秒、レフェリーストップで大谷のTKO勝ちが宣告され橋本は応急処置を受けて退場。残りの25、26日の後楽園ホール大会は橋本は欠場となっています。(この項続く)
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