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2025年02月18日08:11

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週プロ流智美あの日あの時予想2024年総括(43)

第364戦、11月6日発売号●【予想】馬場、マードックに鮮やかな前方回転エビ固め、PWFヘビー級選手権試合、馬場vsディック・マードック(74年11月5日全日本プロレス大田区体育館)【正解】動き回る先兵役・星野と、決めどころを締めるリーダー・猪木、第1回NWAタッグ・リーグ戦優勝決定戦、猪木&星野勘太郎組vsニック・ボックウィンクル&ジョニー・クイン組(70年11月5日日本プロレス台東体育館)

※参考 2019年11月6日発売号は●【予想】藤波、Sカーンを破り防衛、「ジュニアに敵なし」WWFジュニア・ヘビー級選手権試合藤波辰巳vsスティーブ・カーン(80年新日本プロレス津市体育館)【正解】馬場の旗揚げに無欲で協力したシニアの“ザ・男気”ドリー・ファンク・シニアvsサムソン・クツワダ(72年11月7日全日本プロレス後楽園ホール)この時点での対戦成績は110戦21勝89敗、勝率191。2013年11月6日発売号はマイティ井上&アニマル浜口組、グレート小鹿&大熊元司組の極道コンビ破りアジア・タッグ王座獲得。(77年国際プロレス後楽園ホール)

【予想解説】この時期、流さんの新刊「馬場戦記」第1巻がベースボールマガジン社から発売され、販売促進の為に馬場を採り上げる機会が増えるか?と思いましたが、やはり猪木の方が書きやすかったのか⋯。

馬場はいつから動きが鈍くなっていったのか?日本プロレス時代の馬場の試合映像を観ると肉体的な全盛期はおそらく66〜71年位あたりだろうと思われ、71年3月2日蔵前国技館で猪木と組んでミル・マスカラス&スパイロス・アリオン組と対戦したインターナショナル・タッグ選手権試合では、マスカラスを寄せ付けずに動きを完封、また2本目、アリオンをフォールしたアトミック・ボムズアウェーもコーナーポストに上がってから急降下するまでのスピードは凄いものがあります。

この時点でもし馬場と猪木が対戦していたら、馬場が勝つと思います。

馬場が下り坂になったのは72年に全日本プロレスを旗揚げしてからで、76〜78年にかけて持病の糖尿病の悪化もあり動きに精彩を欠いていきました。

本稿の74年は1か月後の12月2日鹿児島県立体育館でジャック・ブリスコを破りNWA世界ヘビー級王座を獲得する時期で「全盛期の末期」と言えました。

挑戦者のマードックは2〜3月の「エキサイト・シリーズ」に次いでの来日。まあ、この間の8月9日の蔵前国技館大会に1試合だけマスクマン、ザ・トルネードとして来日、ザ・デストロイヤーの覆面十番勝負の相手を務めてはいますが⋯。

3月19日静岡駿府会館でマードックは馬場とノンタイトル60分3本勝負で対戦、1−1から馬場が反則勝ちを拾いましたが、結果に納得いかないマードックは馬場にタイトルを賭けて対戦するよう要求、馬場もこれを応諾しました。

そして実現したこの日のPWFタイトル戦。1本目は12分58秒、マードックが馬場の巨体をドリルアホール・パイルドライバー、ドロップキックからブレーンバスターと繋いで体固め、2本目は7分5秒、馬場がココナッツ・クラッシュ(ヤシの実割り)から32文ロケット砲を決め片エビ固め。

決勝の3本目は2分3秒、マードックが馬場をロープに振りショルダスルーを狙ったが、馬場はそのまま前転しての前方回転エビ固めを見せてカウント3を奪い2−1で20度目のタイトル防衛に成功しました。馬場の器用さとプロレスの巧さが光った試合でした。

【正解解説】今回は前週の続きと言っていい内容。10月30日愛知県体育館での最終公式戦でラーズ・アンダーソン&ボブ・ループ組を破り、第1回NWAタッグ・リーグ戦の日本側代表となった猪木&星野組。外国人側は代表の本命の下馬評が高かった初来日同士のアーニー・ラッド&ロッキー・ジョンソン組は4勝4敗と思いのほか星が伸びず、5勝0敗3分のニック&クイン組が1位で優勝決定戦に進出。

ニックの巧みなインサイドワークがクインのパワーをコントロールし、完成度の高いチームとなりました。

優勝決定戦は11月5日台東体育館で行われ、日本テレビが録画中継、試合は60分3本勝負。1本目は33分30秒、ニックがフロント・ネックチャンスリー気味の変型フロント・スープレックスから星野を体固め、2本目は15分20秒、星野がクインをフライング・ヘッドバットから体固め。2本目終了の段階で残り試合時間は11分10秒。決勝の3本目は時間切れとなり、時間無制限1本勝負での延長戦が行われることになりました。

延長戦に入るまでのインターバルの間、星野がビール瓶に入った水を飲もうとしたところ、猪木は「飲むなっ!」と怒鳴りつけたのは有名なエピソードで、今なら「脱水症状を起こしたらどうするんだ、パワハラだ!」と問題になりそうですが、この時代は「水を飲んだら体力を消耗する」という考え方がまかり通っていたのです。

延長戦は水を飲まずに我慢した星野がクインを場外に落とし、12分9秒、リング内で孤立したニックを猪木が卍固めでギブアップさせ、2−1で猪木&星野組が優勝を飾っています。

フェイスブックのプロレスコミュニティでもよく「猪木のベストパートナーは誰か?」というアンケートが出されますが、私は個人的には馬場を別格とすれば坂口征二、藤波より星野を推したいです。

タッグチームは主従関係がはっきりしている方が感情移入しやすい。猪木はタッグパートナーとして星野と山本小鉄を比較した際に「星野は『死に体』で(タッチをしに)来るけど、小鉄は一発やり返してから(タッチして)来る。それは違うんだよな」とコメントしています。

外国人コーナーに捕まってようやくタッチして主役の猪木が出てくるのと、一発殴り返してからタッチした後に猪木が出てくるのとでは観客の期待感が変わってしまい、以後の試合の組み立て方が違って来ます。そこに小鉄の目立ちたがりな性格が出てしまうのでしょう。

己を殺して役割を全うした星野は優れたパートナーだったと言えます。

※対戦成績は364戦58勝306敗、勝率159。
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