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2024年12月27日07:17

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【特別編】マイティ井上さん追悼(29)

83年暮れの祭典「世界最強タッグ決定リーグ戦」にマイティ井上は全日本プロレス入団3年目にして阿修羅・原とのチームで初エントリーしています。選考基準はアジア・タッグ王者チームだからでしょう。

この年は最強タッグの前身である77年「世界オープン・タッグ選手権」から数えて7回目にして馬場&鶴田組の師弟コンビが解体され、馬場はテリー・ファンクの引退でパートナー不在となったドリー・ファンク・ジュニアと組み、鶴田は天龍源一郎との「鶴龍コンビ」で出場しています。

開幕戦は11月25日井上の地元である大阪府立体育会館。後楽園ホール以外の会場で開幕戦を開催したのもこれが初。

原&井上組の公式戦(公式戦は45分1本勝負)初戦は第3戦の11月27日秋田県立体育館でいきなり優勝候補の本命であるスタン・ハンセン&ブルーザー・ブロディ組との対戦、僅か3分18秒でブロディのキングコング・ニードロップの前に井上がフォール負けし黒星スタート。

第4戦、11月28日北海道・函館市民体育館ではタイガー・ジェット・シン&上田馬之助組と対戦 6分7秒、シンが原をブレーンバスターから体固めでフォールし2戦2敗。

第9戦の12月3日高知県民体育館では初来日コンビのバリー・ウインダム&ロン・フラー組と対戦、井上はバリーの父であるブラックジャック・マリガンとは国際プロレス時代に対戦しており親子2代対決となり、親子対決と言えばバーン&グレッグのガニア親子に次いで二組目。

13分16秒、ウィンダムが井上を首固めで丸め込んで3カウントが入り、原&井上組は3戦3敗。

第10戦、12月4日大分県佐伯市民体育館では馬場&ドリー組との対戦となり馬場とドリーは原にツープラトンの河津落とし。両足をフックされて両方から腕を絡められた原は身動きが取れず後頭部をしたたかにマットに打ち付けでダウン、馬場が追い撃ちのカウンターの16文キックを決めて15分54秒、馬場が原を片エビ固めで降しました。原&井上組は4戦4敗。

第11戦の12月5日福岡国際センター大会、メインイベントのハンセン&ブロディ組とミル・マスカラス&ドスカラス組のマスカラス・ブラザーズの公式戦でブロディとマスカラスが不穏試合を行った大会として知られています。

原&井上組はザ・モンゴリアン(ジン・ルイス、後のテキサス・レッド)&鶴見五郎組と対戦。鶴見が原にバックドロップ、原はこれをロープを蹴り両者共倒れ、素早く入ってきた井上がダウンしている鶴見にサマーソルト・ドロップ2連発から11分、片エビ固めでフォール勝ち。ようやく初日が出て1勝4敗となりました。

第12戦は12月7日、馬場のお膝元新潟市体育館。原&井上組は鶴田&天龍組の「鶴龍コンビ」と対戦。原は前年までパートナーだった天龍と反対側のコーナーでぶつかる試合となりました。18分30秒、鶴田が井上をフライング・ボディシザースドロップ(空中胴絞め落とし)からの体固めでフォール。原&井上組は1勝5敗。

第13戦の12月10日愛知県体育館は日本テレビ特番「土曜トップスペシャル」で生中継。全日本プロレスの試合が生中継されるのはゴールデンタイム撤退直前の79年3月31日新潟県三条市福祉厚生年金会館大会以来4年8か月ぶりのこと。

生中継の冒頭に放送されたのは原&井上組とマスカラス&ドスカラス組の公式戦で11分45秒、マスカラスが原をダイビング・ボディアタックからの体固めで破り、マスカラス兄弟の勝利。原&井上組はこの日が最終公式戦で1勝6敗の2点で全日程を終了しました。

他、この日から特別参加のザ・グレート・カブキはウィンダムとシングルマッチ30分1本勝負で対戦、8分32秒、ダイビングしての正拳突きからの体固めでフォール勝ち。

セミファイナルはカブキと同じくこの日から特別参加のNWA世界ヘビー級王者リック・フレアーが鶴田とノンタイトルのシングルマッチ30分1本勝負で対戦し時間切れ引き分けに終わりました。

メインイベントは馬場&ドリー組vsハンセン&ブロディ組の公式戦でブロディがチェーンを持ち出して馬場とドリーを攻撃、ハンセンがウェスタンラリアットで馬場を攻撃しようとしましたが馬場がかわしてラリアットはレフェリーのジョー樋口を直撃し樋口は失神、6分25秒、馬場&ドリー組の反則勝ちとなりました。

シリーズ最終戦は12月12日蔵前国技館で行われ、最終公式戦、鶴田&天龍組とハンセン&ブロディ組が対戦、17分45秒、ブロディが天龍をロープに振り、帰ってきたところをハンセンがウェスタンラリアット、カバーに入りハンセンが天龍を体固め。最多得点の12点となりハンセン&ブロディ組が初優勝を遂げています。

セミファイナルではフレアーのNWA世界ヘビー級王座にカブキが挑戦、ギミックレスラーでのNWA世界王座挑戦はこれが初でいかにこの年のカブキ人気が高かったかが理解出来ます。21分24秒、レフェリー暴行によりカブキの反則勝ちとなりましたがタイトルの移動はなし。

原&井上組は敢闘賞を受賞しました。
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