80年新日本プロレス「第3回MSGシリーズ」は予選トーナメントの敗者復活戦の真っ只中、残り3つとなった決勝リーグ戦進出の椅子をめぐり、熾烈な争いを展開中です。
第14戦、5月11日、宮崎県高原町蓮太郎温泉運動広場特設リング(観衆1,200人発表)大会。メインイベントは猪木&藤波辰巳&星野勘太郎組がスタン・ハンセン&チャボ・ゲレロ&ティト・サンタナ組と対戦した6人タッグマッチ。
1本目は8分35秒、チャボが星野を体固め、2本目は1分29秒、星野が格上のチャボからエビ固めでフォールを奪いました。決勝の3本目は2分30秒、猪木がサンタナを体固めで破り猪木&藤波&星野組が2−1で快勝しています。
セミファイナルは坂口征二とバッドニュース・アレンのシングルマッチ45分1本勝負、11分4秒、坂口の反則勝ち。
ストロング小林はセミ前に登場、ウィリエム・ルスカとのタッグで長州力&木戸修組とタッグマッチ30分1本勝負で対戦、非常に興味深い組み合わせで映像があったら本当に見てみたいカードですが12分55秒、両チームリングアウトの引き分けに終わりました。
予選トーナメント敗者復活戦2回戦30分1本勝負、予選トーナメント本戦1回戦で木村健に勝ち、本戦2回戦で長州に敗れたトラビスと、予選トーナメント本戦1回戦で長州に敗れ、敗者復活戦1回戦で木村健吾を破った剛竜馬が対戦。9分46秒、剛が体固めでフォール勝ちし3回戦へ進出。トラビスは予選落ち。
ジョニー・パワーズは永源遙を8分18秒、足8の字固め(パワーズ・ロック)でギブアップ勝ちしています。
第15戦、5月12日、熊本県立体育館(観衆3,600人満員発表)大会。メインイベントは猪木&長州組がハンセン&アレン組と対戦、1本目は9分2秒、長州がハンセンに反則勝ち、2本目は3分52秒、猪木がアレンを体固めでフォールし、反則含みながら猪木&長州組が2−0でストレート勝ちを飾っています。
セミファイナルは予選トーナメント敗者復活戦3回戦30分1本勝負、予選トーナメント本戦1回戦でアレンに勝ち、2回戦でチャボに負け、敗者復活戦2回戦でアレンに再び勝った藤波と、予選トーナメント本戦1回戦で永源と両者リングアウト、再戦で永源に勝ち、本戦2回戦で坂口に負け、敗者復活戦2回戦でまたも永源を破った木戸が対戦。
新日本プロレス旗揚げメンバーであり同時期に西ドイツへ海外武者修行に出た共にカール・ゴッチの指導を受けた先輩後輩である両者の対戦は11分23秒、回転エビ固めで藤波が制し、敗者復活戦枠一抜けで決勝リーグ戦進出が決定しました。
S小林はセミ前でサンタナと予選トーナメント敗者復活戦2回戦、30分1本勝負で対戦、S小林は予選トーナメント本戦1回戦でパワーズにリングアウト勝ちしましたが本戦2回戦でハンセンに敗退、サンタナは本戦1回戦でハンセンに負け、敗者復活戦1回戦でパワーズから反則勝ちを拾い2回戦に進出しています。8分39秒、S小林が片エビ固めでフォール勝ちし、3回戦で剛との対戦が決まりました。サンタナは予選落ちです。
坂口はトラビスを8分31秒、逆エビ固めでギブアップさせ、ルスカvsパワーズの異色のシングルマッチは10分19秒、両者リングアウトの引き分け。チャボは星野に11分7秒、首固めでフォール勝ちしました。
九州ツアーが終わって本州へ戻り、第16戦は5月13日、山口県宇部市俵田翁記念体育館(観衆2,200人発表)大会。メインイベントは猪木&藤波&木戸組の新日本プロレス旗揚げメンバートリオがハンセン&チャボ&トラビス組と対戦した6人タッグマッチ。
1本目は11分19秒、木戸とチャボが両者リングアウトとなり1−1。決勝の2本目は2分57秒、藤波がサンタナを体固めで破り、2−1で猪木&藤波&木戸組に軍配が上がりました。
山口県が地元の(徳山市、現在の周南市出身)長州はセミファイナルでサンタナとシングルマッチ45分1本勝負で対戦、8分55秒、体固めでフォール勝ちしています。
この日から後に世界のアイコンとなる初来日の「超人」ハルク・ホーガンが特別参加。マネージャーとしてフレッド・ブラッシーも登場。来日第1戦は永源とのシングルマッチ30分1本勝負で、2分7秒、ベアハッグでギブアップ勝ちを収めています。
当時、高校2年生だった私はクラスではプロレス好きの友達が5人ぐらいいましたので、学校ではこの試合を「ハルク・ホーガンvsハルカ・エーゲンだ」と言って楽しんでおりました。
坂口&ルスカ組というこの年の「新春黄金シリーズ」でも結成された日蘭柔道最強タッグvsアレン&パワーズ組という、こちらも興味をそそられるタッグマッチが実現、11分36秒、坂口&ルスカ組の反則勝ちに終わりました。
予選トーナメント敗者復活戦3回戦、S小林と剛の一戦、同じ国際プロレス出身同士の先輩後輩対決は11分1秒、剛のフライング・ボディプレスを自爆挿せたS小林がシュミット式バックブリーカー、アトミック・ドロップとつなぎ、片エビ固めでフォール勝ち。ついに念願の決勝リーグ戦への切符を手に入れました。
第17戦、5月14日、奈良県橿原市橿原公苑体育館(観衆3,800人超満員発表)大会。S小林はメインイベントに出場、猪木&坂口との「ビッグ3」トリオを結成、ハンセン&アレン&サンタナ組と対戦。
1本目は9分54秒、両チームリングアウトで1−1となり、2本目は2分50秒、猪木がサンタナを体固めで破り2−1で猪木&坂口&S小林組のビッグ3が快勝しています。
セミファイナルは藤波とパワーズのシングルマッチ45分1本勝負で10分12秒、藤波が逆さ押さえ込みでフォール勝ち。
ホーガンは長州を1分28秒、体固めで撃破、ルスカはトラビスを6分31秒、体固めで降し、チャボは木村健に8分45秒、体固めでフォール勝ちしています。
予選トーナメント敗者復活戦は最後の1試合があり、3回戦まで進出して敗退した木戸と剛がワンチャン「敗者復活戦再復活枠」で対戦、12分39秒、剛が逆さ押さえ込みで木戸からフォール勝ちを奪い、決勝リーグ戦の最後の椅子をモノにしています。木戸は残念ながら予選落ち。
シリーズが長い為、予選トーナメントで3週間引っ張らねばならず、剛は予選トーナメントで2回負けたにも関わらず決勝リーグ戦に出場出来る、というのもいささか考えものです。
橿原大会で予選トーナメントは全て終了、決勝リーグ戦は予選トーナメント本戦で2勝ちを挙げたハンセン、坂口、長州、チャボ。敗者復活戦を勝ち抜いた藤波、S小林、剛、さらに予選シードの猪木、アンドレ・ザ・ジャイアント、ダスティ・ローデスを加えた計10選手が出場、5月16日、刈谷市体育館から決勝リーグ戦がスタートします。
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