日記の冒頭に、本日12月14日、本日記にも度々登場してくる新日本プロレスの旗揚げメンバーだった木戸修さん(本名同じ)が12月11日に亡くなっていたという悲しい訃報が入って来ました。享年73歳。
木戸さんは1950年2月2日、神奈川県川崎市出身、志半ばで練習中の事故で半身不随となった兄・木戸時夫(77年7月死去)の遺志を次ぎ68年に日本プロレスに入門。69年2月21日、後楽園ホールでの北沢幹之(魁勝司)戦でデビュー。
72年1月に日本プロレスを退団し猪木の設立した新日本プロレスに旗揚げメンバーとして参加。75年6月、「第1回カール・ゴッチ杯争奪リーグ戦」優勝の藤波辰巳と共に西ドイツへ海外武者修行に出発しました。
76年2月凱旋帰国、7〜8月にかけて行われた「アジア・リーグ戦」では猪木のパートナーとしてタッグ部門にエントリーし決勝リーグへ進出。
地味なファイトスタイル、感情が表に出にくいこともあり、77年2月に凱旋帰国した吉田光雄(長州力)、78年2月に凱旋帰国した藤波辰巳の後塵を拝することになりますが、流れるようなクールなマット捌きは特筆すべきものがありました。
相手をロープに飛ばしてのボディへのカウンター頭突き、切れ味鋭いネックブリーカー・ドロップ、この頃はスタンプ・ホールドと呼ばれていたパワーボム式のエビ固め、そしてたまにしか出さないジャーマン・スープレックス・ホールドは説得力抜群。
82年1月8日、後楽園ホールでの「新春黄金シリーズ」開幕戦では「マイ・サン」(息子)と呼ばれて可愛がられていたゴッチとシングルで対戦、3分50秒、ゴッチのジャーマンに敗れていますが、この試合がゴッチ現役最後の試合となっています。
84年9月、UWFに移籍、ゴッチがUWFの最高顧問に就任した時期で木戸は移籍の理由を「ゴッチさんに誘われたから」と淡々とコメントしました。キックが主流を占めていたUWFのリングでもファイトスタイルは全く変えず、85年の第1回格闘技ロード公式リーグ戦では優勝しました。
UWFが自主興行開催が出来なくなり同年12月6日、新日本プロレスの両国国技館に前田日明、藤原喜明、高田伸彦(延彦)、山崎一夫らと共に姿を現し、翌86年1月から「業務提携」という形で新日本プロレスに復帰。86年8月5日、両国国技館では前田と組んで、藤波&木村健組を破り、IWGPタッグ王座を獲得。その際、自ら奪ったフィニッシュとなったオリジナルのエビ固めは「キド・クラッチ」と呼ばれ、多くの派生技が生まれました。
88年に前田、高田、山崎が新生UWFを起ち上げた時は新日本プロレスに残留、90年2月10日、東京ドームでは木村健と組んで全日本プロレスのジャンボ鶴田&谷津嘉章組と対戦、怪物・鶴田をワキ固めで追い込み、ベテランらしい試合運びで63,900人の大観衆を沸かせました。
現役時代より引退後の人生設計を考えて不動産賃貸業を始めておりリング上のファイト同様、堅実な人生を歩んでおりました。01年11月2日、横浜文化体育館で引退試合、長州と組んで藤波&木村健組との10分エキシビションを行いました。
引退後はビッグマウス・ラウドにスポット参戦、武藤敬司時代の全日本プロレスにも西村修、松田納(エル・サムライ)とのオサムトリオとして試合に出場しています。
愛娘、プロゴルファー、木戸愛の父親としても知られ、デビューの頃から一緒にコースについて歩きサポート、世界に通じる稼ぎ頭に成長したのは「木戸パパ」の功績も非常に大きかったと思います。
ここ数年は癌を患っていたと言われ、急激に容態が悪くなっての急逝でした。
また一人、昭和の名レスラーが旅立ってしまいました。ここに故人の生前の多くの偉業を称え、謹んで御冥福を御祈り致します。
新日本プロレス80年「ビッグ・ファイト・シリーズ」開幕戦は2月29日、後楽園ホール(テレビ生中継、観衆1,700人発表)大会。猪木vsウィリー・ウイリアムス戦から2日後とあって満員には成らず。
猪木はウィリー戦で肋骨にヒビが入っており、この日の後楽園大会を欠場。開幕戦から参戦予定だったアイアン・シークは、搭乗した飛行機の遅延により開幕戦に間に合わず不参加。
メインイベントは藤波&長州組とスーパー・デストロイヤー&バッドニュース・アレン組が対戦。アレンはこの日から頭髪をスキンヘッドにして現れ、より一層ヒール度合いが増しました。
1本目は8分43秒、Sデストロイヤーが長州をコーナーポスト最上段からのフライング・ニードロップから片エビ固めに決めて先制、2本目は9分53秒、両チームリングアウトで1−1となり、Sデストロイヤー&アレン組が2−1で勝利を収めました。
セミファイナルは坂口征二とアンヘル・ブランコのシングルマッチ45分1本勝負。ジュニア・ヘビー級のブランコが開幕戦のテレビマッチで坂口と対戦というのも違和感のあるマッチメイクですが、本来はここにIシークが入る予定だったのでしょう。
試合は坂口のジャンピング・ニーアタック、アトミック・ドロップでブランコが場外に落ちたまま上がって来られず5分52秒、坂口のリングアウト勝ち。
セミ前はメキシコのゲイコンビ、エル・グレコ&エル・セルヒオ組がテレビ初登場、星野勘太郎&グラン浜田組と対戦し、17分31秒にリングアウト勝ち。
この日の「ワールドプロレスリング」生中継は上記3試合が放送されています。
アーマンド・ゲレロは木村健を12分35秒、片エビ固めで破り、ベビー・フェイスは小林邦昭に8分24秒、逆腕固めでギブアップ勝ち。
引退シリーズとなる山本小鉄は今シリーズはテレビ解説者の仕事をしながらフル参戦、開幕戦では永源遙とのタッグでストロング小林&平田淳二組と対戦、11分41秒、小鉄が平田を体固めで降しました。木戸は荒川真を7分34秒、体固めでフォールしています。
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