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2023年11月10日18:14

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ストロング小林さん追悼(561)

79年の新日本プロレスは12月13日、京都府立体育館での国内全日程が終わると、猪木、坂口征二、藤波辰巳、長州力の4選手はアメリカ遠征を敢行。

12月17日(日本時間18日)、ニューヨークMSGにおけるWWFの同所での年内最終興行に出場しました。問題となった猪木のWWFヘビー級王座返上問題ですが、12月14日に東京・港区南青山の新日本プロレス事務所にWWFの代表であるビンス・マクマホン・シニアの名前でテレックスが届きました。

「ボブ・バックランドから12月6日、東京でアントニオ猪木に勝ちWWFヘビー級王座を奪回したと報告があった。WWFではこれを認めバックランドを王者として認定する」という内容。

これに新間寿WWF会長は「冗談じゃない、バックランドのフィニッシュは誰が見ても反則、私はWWF会長としてバックランドのフォール勝ちは無効であり、試合はノーコンテストとした。ニューヨークでビンスに抗議する。MSGのメインイベント猪木とバックランドの王座決定戦だ。」と烈火の如く激怒、話し合いはニューヨークでとなりました。

試合当日、プロモーターでありWWFオーナーであるビンス・シニアと新間の話し合いにより、次のような内容に決定。��12月6日、蔵前国技館における猪木とバックランドのWWFヘビー級タイトル戦についてノーコンテスト、猪木のタイトル返上は認める。�△茲辰堂�座は空位となるが、本日のバックランドとボビー・ダンカンの試合を王座決定戦とする。両者は11月19日の同所での対戦でレフェリーストップ裁定になっており、結着はついていない。�C�木はリターンマッチの権利を有し、新王者に対して180日以内に日本、アメリカ、メキシコのいずれかで挑戦する、というもの。

この内容は12月20日付(19日発行)の「東京スポーツ」に掲載された記事です。

猪木は当初の予定通り、グレート・ハッサン・ザ・アラブのリングネームでWWFで試合をしていたアイアン・シーク(コシロ・バジリ)とNWFヘビー級王座防衛戦を行いました。(この大会でのタイトルマッチは全て60分1本勝負)

猪木はIシークの凶器シューズ攻撃で額から流血、苦戦しましたが、14分59秒、体固めでフォール勝ち、27度目のタイトル防衛に成功しました。この試合は2010年12月に発売された猪木デビュー50周年DVD−BOXにテレ朝収録版が収録されていますが、それより前にこの年3月に猪木が日本人レスラーとして初めてWWE殿堂入りを果たした時の、「レッスルマニア26」のDVDのボーナストラック盤に英語実況版が収録されています。

猪木がWWFのリングでNWFヘビー級王座防衛戦を行ったのは、4月17日のペンシルバニア州アレンタウンでのニコリ・ボルコフ戦に次いで2度目。

「NWFヘビー級王座」がWWFでどういう扱いを受けるか注目していましたが、リングアナウンサーのハワード・フィンケルは「ジャパニーズ・ヘビーウェイト・チャンピオンシップ」とコールしていました。やはりWWFはNWFという団体の存在は認めていなかったということになります。

馬場の全日本プロレスはアメリカでPWFヘビー級のタイトル戦を開催する時はわざわざロード・ブレアース会長を呼んでリング上から認定宣言をしてその模様をテレビ収録して流すという非常に権威つけには拘りを持っていました。

バックランドとダンカンのWWFヘビー級「王座決定戦」ですが、バックランドはベルトを巻かずに入場。WWFヘビー級ベルトを持った新間会長がリングに上がり、観客に何やら説明していました。

アメリカの観客はそこまで細かいことを気にしている訳ではなく、おそらく普通に「チャンピオンシップ」とだけアナウンスされていると思います。試合は17分18秒、バックランドが前方回転エビ固めでフォール勝ちし、第10代王者に返り咲きを果たしています。

藤波は、77年2〜3月の全日本プロレス「エキサイト・シリーズ」に1度だけ来日したビクター・リベラの実弟という触れ込みの(従兄弟説もあり)、ジョニー・リベラとWWFジュニア・ヘビー級王座防衛戦を行い、10分17秒、ジャーマン・スープレックスホールドで完勝。4度目の防衛に成功しています。

Jリベラもスピーディーなグラウンドの攻防で試合の主導権を握った場面も見られましたが、如何せん体格は藤波より小さく、藤波に上手くコントロールされてしまいました。Jリベラは新日本プロレスに呼ばれることはなかったです。

初めてWWFのリングで北米タッグ選手権試合が行われ坂口&長州組がアレン・コージ(バッドニュース)&ジョジョ・アンドリュース(ザ・カサバブのリングネームで78年2月と6月の2度国際プロレスに来日)組と対戦。9分44秒に坂口がアンドリュースを逆エビ固めで破り5度目の防衛を果たしました。

アンドリュースカサバブとしては78年7月19日、秋田市立体育館でラッシャー木村のIWA世界ヘビー級王座に挑戦(金網デスマッチ、スリーパーホールドで負け)するなど、2番手の扱いでしたが、坂口&長州組相手には通じず…。

前年12月に続きNWA世界ヘビー級王者ハーリー・レイスがMSGのリングに登場、前年はトニー・ガレアとの対戦でしたがこの時はダスティ・ローデスとの防衛戦。全日本プロレス帰りのレイスと新日本プロレス帰りのローデスがMSGのリングで激突しました。

試合は額からローデスが流血、流血の類いには厳しいニューヨークならではの判定で13分21秒、レイスがレフェリーストップ勝ちで王座防衛。

この大会の模様はテレビ朝日で翌80年1月1日の元日午後7時から2時間枠で「新春プロレススペシャル」としてテレ朝で放送されました。

レイスvsローデスの試合も放送され、レイスの試合をテレ朝で放映したことで馬場を激怒させています。
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