79年新日本プロレス「闘魂シリーズ」第26戦、11月26日、福岡県飯塚市体育館(観衆2800人発表)大会。メインイベントは猪木&坂口征二&木村健吾組とタイガー・ジェット・シン&グレッグ・バレンタイン&ニコリ・ボルコフ組が対戦した6人タッグマッチ。
1本目は13分6秒、シンが木村健をコブラクロー、2本目は4分59秒、坂口がシンに反則勝ち、決勝の3本目は4分22秒、猪木がボルコフを体固めで破り2−1で猪木&坂口&木村健組が勝利を飾りました。
セミファイナルは藤波辰巳とジョニー・パワーズのシングルマッチ45分1本勝負で13分8秒、藤波が逆さ押さえ込みで丸め込みながらフォール勝ち。
セミ前では長州力とペドロ・モラレスがシングルマッチ30分1本勝負で対戦、11分47秒、モラレスが逆さ押さえ込みでフォール勝ちしています。
ストロング小林は木戸修を11分27秒、体固めで破り、星野勘太郎は永源遙に9分46秒、首固めで勝利を収めました。
第27戦は約1か月ぶりに本州へ。11月28日、愛知県岡崎市民体育館(観衆4,000人超満員発表)大会。東海地方に強い営業地盤を持つ富野徹三氏が代表を務める共同企画のプロモート興行だけに超満員の盛況ぶり。
メインイベントでは猪木&藤波組の師弟タッグがシン&ボルコフ組と対戦。1本目は11分47秒、日本組の反則勝ち、2本目は2分22秒、シンが猪木にリングアウト勝ち、決勝の3本目は2分17秒、シンが猪木に反則勝ちとなり3本とも不透明感はありましたが2−1でシン&ボルコフ組に軍配が上がりました。
セミファイナルは坂口とモラレスのシングルマッチ45分1本勝負で12分46秒、両者リングアウトの引き分けに終わり、坂口が両リンに持ち込んでいます。
セミ前では長州とGバレンタインがシングルマッチ30分1本勝負で対戦、9分8秒、長州の反則勝ち。パワーズは藤原喜明を10分56秒、足8の字固めでギブアップ勝ち。
S小林は小林邦昭との「ダブル小林」で木戸&永源組と対戦、12分50秒、木戸が小林邦を体固めで破り、木戸&永源組が勝利を飾りました。
第28戦、11月29日、愛知県一宮市産業体育館(観衆4,000人超満員発表)大会は。メインイベントは猪木&長州組がシン&モラレス組と対戦。1本目は10分51秒、シンが長州をコブラクロー、2本目は6分23秒、両チームリングアウトで1−1となり、2−1でシン&モラレス組の勝利。
セミファイナルは藤波とボルコフのシングルマッチ45分1本勝負で6分47秒、藤波の反則勝ちとなりました。
セミ前では坂口がこの日までの参加となるパワーズとシングルマッチ30分1本勝負で対戦。8分43秒、坂口がリングアウト勝ちを拾いました。S小林はGバレンタインとシングルマッチで対戦、10分32秒、体固めでフォール負けを喫してしまいました。
木村健vs星野のシングルマッチは11分40秒、回転エビ固めで星野のフォール勝ち。木戸&永源組と山本小鉄&藤原組の対戦は13分55秒、木戸が小鉄を体固めで降して木戸&永源組に凱歌が上がっています。
第29戦、11月30日、徳島市立体育館(テレビ生中継、観衆4,000人発表)大会。新日本プロレス初の徳島でのタイトルマッチはこの日より参戦のボブ・バックランドに猪木が4度目の挑戦を果たしたWWFヘビー級選手権試合。試合時間は74年3月19日、蔵前国技館での猪木vsS小林のNWF世界ヘビー級選手権試合以来の90分1本勝負。
バックランドは来日直前の11月21日(現地時間)ニューヨークMSG定期戦でボビー・ダンカンと防衛戦を行い、15分32秒、ダンカンの出血多量によるドクターストップ勝ちで防衛に成功、晴れて王者として来日しています。
特別レフェリーはレッドシューズ・ドゥーガン。試合開始のゴング。お互い足や腕の取り合い。アームロックやヘッドロックの応酬でスタート。
両者はスピーディーなバックの取り合い、グラウンドレスリングの攻防を展開、ヘッドロックに来た猪木をバックランドは担ぎ上げてのニークラッシャー
からのトーホールドと足攻め。猪木はこれを凌いでレッグロックにいった後、腕ひしぎ逆十字固め。
地味な攻防が続きましたが、猪木がバックランドに張り手、バックランドもこれを張り返しました。怒りの猪木はアリキック、ダウンしたところをストンピング、ロープに飛ばしてショルダー・スルーで大きく投げ飛ばしました。
再びグラウンドとなり猪木はキーロック。色白のバックランドの腕がさらに白くなります。しかし、バックランドは怪力ぶりを見せつけキーロックを掛けらながらも猪木を強引に持ち上げ、コーナーポストに乗せました。離れ際、猪木が張り手、しかしバックランドの張り手のお返しで猪木がコーナーから転落。
猪木はボディスラムからジャンプ一番、フランイングヘッドシザース、バックランドがこらえて両者もつれて場外へ転落、猪木はすぐにリングイン。バックランドがエプロンに立つと、猪木はブレーンバスター狙い。エプロンのバックランドは逆に猪木を持ち上げ場外へのブレーンバスターで投げ捨てようとしますが猪木は粘って投げられまいと堪えました。
バックランドは猪木に足抱え式のバックドロップ、さらにドリルアホール・パイルドライバーとバックランドが攻めまくる。猪木コールが会場に鳴り響きます。ダウンした猪木にバックランドはロープに飛んでのフライングボディプレスは猪木が「剣山」の両膝で迎撃!
腹を押さえて苦しみもがくバックランド、猪木が素早くトップロープに登り、コーナーポスト最上段からダイビングニードロップ、さらに初戦のザ・モンスターマン戦で見せたギロチンドロップ。
畳み掛ける猪木がバックランドにダブルアームスープレックス。ロープに飛ばしてもう一度ショルダー・スルーを狙う猪木にバックランドは前方回転エビ固め、カウント2。
猪木はコブラツイスト、しかし、バックランドは上体を高く起こして完璧に決めさせない。腕が綺麗にフックできない。バックランドは素早くバックに回ってコブラツイストのお返し、猪木はさらにこれを切り返すとバックに回り、意表を突くサイドスープレックス。再度猪木がコブラツイストを決めるが、力で技を解いたバックランドが強烈なダブルアームスープレックス。猪木の身体が背中からマットに叩きつけられました。
バックランドがブレーンバスターを狙うが、猪木は空中で身体を反転させてバックに廻り必殺の卍固め。これで決めたい猪木でしたが、バックランドは上体を起こしてロープに向かって歩く。この時リング下にタイガー・ジェット・シンがチェーンを持って出現。
坂口征二、ストロング小林、長州力、星野勘太郎木村健吾らセコンド陣が慌ててシンの乱入を阻止しようとします。
卍固め解いた猪木はリング上からシンを睨みつけますが、シンに気を取られていて背中はがら空き、敵に背を見せてしまいました。バックランドはチャンスとばかり猪木のバックを取って高々と担ぎ上げ、必殺のハイアングル・アトミック・ドロップ。
フォールの体勢。猪木はカウント2.9で返しました。放送席の山本小鉄が「2ですよっ!」と叫びます。バックランドは3カウント入ったと勘違いし、笑顔でガッツポーズ。
猪木はすかさずバックを取ってバックドロップから体固め。レフェリーのドゥーガンがマットを3つ叩く、小鉄「3ですよっ!」カウント3が入り28分16秒、体固めで猪木のフォール勝ち。ベルト移動で猪木が日本人初の第9代WWFヘビー級王者に輝きました。
納得いかないバックランドはドゥーガンに抗議するが、判定は覆らず。怒りのバックランドは場外でシンを追いかけて乱闘、逃げるシン、だが後の祭りでした。(この項続く)
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