79年新日本プロレス「闘魂シリーズ」中盤戦、沖縄・奄美群島サーキット。第18戦は11月17日、沖縄県具志川市安名闘牛場特設リング(観衆2,900人発表)大会。
ダスティ・ローデスは前日の那覇大会を最後に帰国。飛行機到着遅延で那覇大会に間に合わなかったタイガー・ジェット・シンが早速沖縄入りしてこの日から特別参加、メインイベントでグレッグ・バレンタインと組んで猪木&星野勘太郎組と対戦。
1本目は13分21秒、星野とGバレンタインが両者リングアウトとなり1−1。決勝の2本目は3分29秒、シンがコブラクローで星野を破り、2−1でシン&Gバレンタイン組の勝利。
セミファイナルは藤波辰巳とマサ齋藤のシングルマッチ45分1本勝負で9分16秒、藤波の反則勝ち。
セミ前は坂口征二とペドロ・モラレスがシングルマッチ30分1本勝負で対戦、13分4秒、モラレスがリングアウト勝ちを収めています。
ストロング小林はジョニー・パワーズと対戦、10分41秒、足8の字固めで、ギブアップ負けを喫しました。このシリーズははパワーズはまだ第2戦目であり勝つのは難しい(猪木がまだ一本勝ちしてない為)ですが、ポジションの落ちたパワーズには反則勝ちとか両リンで粘って欲しかったです。
長州力&木村健吾組vs木戸修&山本小鉄組のタッグマッチは13分18秒、長州が小鉄を回転エビ固めで破り、ニコリ・ボルコフは小林邦昭を3分7秒、カナディアン・バックブリーカーでギブアップさせています。
沖縄県から近郊の奄美群島に入り、第19戦、11月18日、鹿児島県名瀬市体育館(観衆4,000人満員発表)大会。
メインイベントは猪木&藤波&木村健組vsシン&モラレス&M齋藤組が対戦した6人タッグマッチ。元WWWFヘビー級王者であり、ビッグネームのモラレスですが、今シリーズの序列はシンより下の扱いでした。
モラレスがピークを越えていたかというと決してそんなことはなく、翌80年にはWWFに本格復帰してドン・ムラコとインターコンチネンタル王座を争うなどベビーフェイスのNO2のポジションで活躍します。
モラレスが割り切った感じですが馬場だったらモラレスのプライドに配慮してアブドーラ・ザ・ブッチャーとタッグを組ませることはしなかったでしょう。
1本目は9分52秒、日本組の反則勝ち、2本目は3分29秒、シンが木村健をコブラクロー、決勝の3本目は4分10秒、猪木がM齋藤を体固めで破り、2−1で猪木&藤波&木村健組が辛勝しています。
セミファイナルは長州とパワーズのシングルマッチ45分1本勝負で12分44秒、両者リングアウトの引き分け。
セミ前では坂口がGバレンタインに9分56秒、反則勝ち。S小林は星野を12分14秒、片エビ固めで破りました。ボルコフは藤原喜明を5分3秒、カナディアン・バックブリーカーでギブアップさせました。
第20戦は11月19日、鹿児島県徳之島亀津北区埋立地特設リング(観衆4,300人超満員発表)大会。メインイベントは猪木&長州に藤原喜明がメイン抜擢されたトリオがシン&モラレス&Gバレンタイン組と対戦。1本目は13分12秒、日本組の反則勝ち、2本目は5分16秒、猪木がGバレンタインを体固めで破り反則含みながら猪木&長州&藤原組が2−0でストレート勝ち。藤原がシンのコブラクローの犠牲になるかと思われましたが、勝敗には絡まず。
セミファイナルは藤波とボルコフのシングルマッチ45分1本勝負で8分57秒、藤波が回転エビ固めでフォール勝ちしています。
セミ前では坂口が星野を9分39秒、体固めで破り、パワーズは木村健に12分17秒、足8の字固めでギブアップ勝ち。S小林は木戸を9分50秒、片エビ固めで降しています。
M齋藤は後に革命軍、維新軍、ジャパンプロレスで行動を共にする小林邦と対戦、5分26秒、体固めでフォール勝ちしています。記録だけ見れば単なる若手対上位陣のチャレンジマッチ的な試合ですが、その後の変遷を見ると感慨深いものがあります。
第21戦、11月20日、鹿児島県沖永良部島和泊町民体育館(観衆2,300人発表)大会。メインイベントは猪木&木戸組がシン&M齋藤組と対戦。1本目は12分36秒、M齋藤が木戸を体固め、2本目は4分39秒、木戸がM齋藤を体固め、決勝の3本目は2分16秒、猪木がシンに反則勝ちで2−1で猪木&木戸組が勝ちを拾いましたが、木戸が実力者ぶりを見せて格上のM齋藤から1本フォールを奪いました。
たまにはS小林にもこの日ような扱いをして欲しいところですが…。
セミファイナルは10月30日、能代市体育館以来の藤波とモラレスのシングルマッチ45分1本勝負。能代大会ではモラレスがリングアウト勝ちをしていましたが、この日は藤波が奮闘し22分36秒、両者リングアウトの引き分けに持ち込んでいます。
セミ前ではNWF北米ヘビー級王座を巡って死闘を展開した坂口とパワーズがシングルマッチ30分1本勝負で対戦、13分25秒、坂口のリングアウト勝ち。
長州はGバレンタインに10分1秒、反則勝ち、そしてついに実現したS小林とボルコフの「気は優しくて力持ち、だけど詰めが甘い」シングル初対決、8分28秒、S小林が逆エビ固めでギブアップ勝ちを収めました。この結果は嬉しかったです。
同じパワーファイターですが、ネックハンギングやリフトアップ・スラムなど「怪力」では外国人で体格で上回るボルコフに軍配が上がりますがS小林のキャリアの豊富さが勝敗を分けたと言っていいでしょう。
星野&小鉄組のヤマハ・ブラザーズと木村健&小林邦組のタッグマッチは16分34秒、小鉄が小林邦を体固めで破り、ヤマハが勝利を飾りました。
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