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2023年10月17日05:21

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ストロング小林さん追悼(536)

元WWWFヘビー級王者「ラテンの魔豹」ペドロ・モラレスは前78年6〜7月の「サマー・ファイト・シリーズ」以来1年3か月ぶり3度目の新日本プロレス参戦で通算5度目の来日。

前回の来日では78年7月24日、広島県立体育館で猪木のNWFヘビー級王座に初挑戦。7月19日の釧路市厚生年金体育館で痛めた猪木の背骨を集中攻撃。22分34秒、九死に「一勝」の逆さ押さえ込みで猪木が大逆転勝利を飾りましたが、試合後動けなくなった猪木は、タイツとシューズのままでタクシーで広島市内の病院に直行し施術を受けるほどでした。

アメリカではベビーフェイスでありヒスパニック系民族のヒーローだったモラレスですが新日本プロレスのマットではヒールファイトを展開し、ラテンの熱い血を滾らせた激情型ラフファイトで猪木を苦しめました。

猪木のNWF戦の中で唯一、テレビ収録がありながら放送されずお蔵入りとなった一戦で様々な都市伝説が喧伝された試合。結局、テレビ朝日系列の広島ホームテレビの下請カメラマンのミスで録画されていなかったのが真相でしたが、

「猪木にあまりにもいいところがなく、イメージダウンにつながる為、お蔵入りとなった」説、当時新日本プロレスの広島の営業を担当していた上井文彦元同社執行役員の「テレビ中継用の照明が突然停電して落ち、テープが使い物にならなくなった」などまことしやかに書かれた文献もありました。それだけ、当時としては関心の高い出来事だったのでしょう。

前回の来日から帰国後はエディ・グラハム主宰のフロリダのCWF(チャンピオンシップ・レスリング・フロム・フロリダ)でファイト。ロッキー・ジョンソンとのタッグでイワン・コロフ&今回一緒に来日、WWF入りする直前のパット・パターソン組、やはり今回一緒になるミスター・サイトー(マサ齋藤)&ミスター・サト組とフロリダ・タッグ王座を巡って抗争を展開していました。

79年に入ってからはノースカロライナを中心としたジム・クロケット主宰のNWAミッド・アトランティック地区でベビーフェイスとしてファイトしていました。

前回の猪木とのNWFタイトル戦はモラレス自身は負けたとは思っておらず、もう一度挑戦の機会を伺っているのは明らか。今度こそ猪木を倒して黄金のベルトを手に入れることが出来るか?

「ロシアの白熊」ニコリ・ボルコフは78年4〜6月の「MSGシリーズ」以来約1年5か月ぶり4度目の新日本プロレス参戦、通算5度目の来日。

前回の「MSGシリーズ」では決勝リーグ戦に進出、猪木、坂口征二、藤波辰巳、アンドレ・ザ・ジャイアント、バグジー・マグローに負け、9人中6位の成績に終わりました。

この時ストロング小林はアメリカ遠征中で対戦はなし。その前、77年3月の「第4回ワールド・リーグ戦」に参戦した時もS小林はタイガー・ジェット・シン&上田馬之助組にやられた腕の負傷の為欠場中で、日本ではちょうど入れ違い。WWWF地区では同じヒールであり、今回のシリーズで初対戦となります。

ともにベアハッグを得意とする怪力無双が売りだけに実現すればケレン味ない真っ向勝負となるだけに楽しみです。

来日の度にポジションが下がっていったボルコフですが、初回に新日本プロレスに来日した74年の「闘魂シリーズ」ではエース格で、9月3日、田園コロシアムではタッグながら猪木はボルコフにフォール負けを許しています。  

79年は4月17日にペンシルバニア州アレンタウン・アグリカルチャーホールで猪木のNWFヘビー級王座に挑戦、10分11秒、ボーアンドアロー・バックブリーカーの前にギブアップ負けしていますがWWF地区ではトップヒールのポジションに居続けている実力者です。

終盤戦特別参加のWWFヘビー級王者ボブ・バックランドは前78年12月14日、「プレ日本選手権」大阪府立体育会館にワンマッチ参戦、猪木の挑戦を受けてWWWF(当時)ヘビー級王座防衛戦を行うも21分12秒、ヒロ・マツダら狼軍団が乱入、場外で猪木、バックランド双方を襲撃、先にリングに上がった猪木にリングアウト負け。

ルールによりタイトル移動せずも、この年の猪木とのタイトル防衛戦の成績は2敗1分と分が悪いまま終わりました。

79年に入り、3月にWWFに改称してからも「闘うチャンピオン」としてWWFエリア以外でも活躍。3月25日にはカナダ・トロント・メープルリーフガーデンでAWA世界ヘビー級王者のニック・ボックウィンクルとダブル・タイトルマッチを行い、40分の激闘の末両者リングアウトの引き分け。  

10月6日にはミシガン州デトロイトに登場、ザ・シークの挑戦を受けて反則勝ちで防衛しています。

本拠地MSGでも1月に因縁のピーター・メイビアをケージマッチで降して以降グレッグ・バレンタイン、ハッサン・ザ・アラブ、パターソンと抗争を展開し、10月22日のMSG定期戦ではベテラン、スウェード・ハンセンを一蹴、11月19日にはボビー・ダンカンの挑戦を受けてから来日します。
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