79年新日本プロレス「ブラディ・ファイト・シリーズ」終盤戦、第29戦は9月30日、和歌山県立体育館(観衆3,500人満員発表)大会。メインイベントは今シリーズ4度目となる猪木とタイガー・ジェット・シンのシングルマッチ60分1本勝負。
試合は9分52秒、猪木の反則勝ち。TJシンにすれば、シングル戦は10月4日、蔵前国技館でのNWFヘビー級選手権本番に向けて、勝敗は度外視して猪木の身体にダメージを与えることに注力できるだけに絶好の機会だったと言えます。
セミファイナルは藤波辰巳&長州力組とジェリー・ブラウン&バディ・ロバーツ組のハリウッド・ブロンドスによるタッグマッチ45分3本勝負。
1本目は13分38秒、長州がBロバーツを体固め、2本目は3分26秒、Bロバーツが長州を体固め、決勝の3本目は2分19秒、藤波がJブラウンを体固めで破り、2−1で藤波&長州組が勝利を飾っています。
メインとセミのカードは9月17日、八戸市体育館大会と同一カードで結果も同じでした。
セミ前では坂口征二とマスクド・スーパースターがシングルマッチ30分1本勝負で対戦、9分48秒に両者反則の引き分け。ストロング小林はガマ・シンを8分45秒、カナディアン・バックブリーカーでギブアップさせました。マサ齋藤は永源遙に8分19秒、体固めでフォール勝ち。
木村健吾&木戸修組vs星野勘太郎&藤原喜明組のタッグマッチは15分21秒、木村健が藤原に逆さ押さえ込みで勝利。ジョー・ロッシーはベテラン、魁勝司を8分42秒、エビ固めで破りました。
第30戦、10月1日、広島県立体育館(観衆2,800人発表)大会。メインイベントは猪木&藤波組の師弟タッグがTJシン&M齋藤組と対戦。1本目は9分19秒、藤波がM齋藤を回転エビ固め、2本目は2分21秒、M齋藤が藤波を体固め、決勝の3本目は2分33秒、猪木がM齋藤を体固めで破り、M齋藤から2フォールを奪って猪木&藤波組が勝ち名乗りを受けています。
セミファイナルはMスーパースターと星野勘太郎&木戸修組による1対2ハンディキャップマッチで6分41秒、体固めでMスーパースターが2人同時フォール。
セミ前では坂口がJブラウンを8分39秒、片エビ固めで破り、S小林は永源を8分28秒、片エビ固めで撃破、長州はロッシーに6分27秒、片エビ固めでフォール勝ちしています。
Bロバーツは木村健を13分25秒、片エビ固めで破り、Gシンは平田淳二に7分38秒、片エビ固めでフォール勝ちを収めています。
第31戦、10月2日、大阪府立体育会館(テレビ収録、観衆6,000人満員発表)大会。この日はダブル・メインイベント。ダブルメイン第2試合は藤波の保持するWWFジュニア・ヘビー級王座に剛竜馬が3度目の挑戦を果たしました。
試合は61分1本勝負。前78年11〜12月の「プレ日本選手権」以来、日本のリングから離れていた剛は原点に帰りフロリダ州タンパのヒロ・マツダの道場で鍛え直し、カナダのモントリオールを中心としたテリトリーで実戦特訓を積みながら打倒・藤波目指してチャンスを伺っていました。
しかし、地力では明らかに藤波が上、グラウンドでも好きにはさせてはもらえません。しかし、タイトル戦含めてシングル4連敗では次のチャンスすら与えられないでしょう。
剛は気力を振り絞って、場外の藤波めがけ、コーナーポスト最上段からのプランチャ・スイシーダ、リング内での攻防でも粘りを見せます。焦った藤波はエルボースマッシュで突破口を見出そうとしましたが、攻撃が粗くなったか。剛はエルボースマッシュに来た藤波の腕を捕らえるとバックに廻り込み、電光石火の逆さ押さえ込み、16分53秒、カウント3が入りました。
藤波の肩はカウント3寸前で上がったようにも見えましたが、判定は覆らず、剛が3度目の王座挑戦でついにタイトルを獲得しています。藤波は25度目の防衛に失敗、1年10か月で王座転落です。
この日は新日本プロレスのフロントの手違いで、東京・港区南青山のオフィスにあったWWFジュニア・ヘビー級のチャンピオンベルトが会場に届かず、剛はベルトを巻くことはできませんでした。
第4代王者となった剛はシリーズ最終戦の10月4日、蔵前国技館で藤波のリターンマッチを受けることが決定しました。
ダブルメイン第1試合は今シリーズ5度目となる猪木とTJシンのシングルマッチ60分1本勝負。僅か6分34秒、猪木が前方回転エビ固めでTJシンからカウント3を奪い、タイトルマッチ2日前にまさかのピンフォール決着。しかし、TJシンのことであり、ここで猪木に油断させておくことは十分考えられます。
大阪大会は10月5日の「ワールドプロレスリング」で録画中継され、上記2試合が放送されています。なお、関東地区ではプロ野球中継の為、放送は5日深夜11時50分から放送されています。
セミファイナルは長州&木村健組とM齋藤&Bロバーツ組のタッグマッチ45分1本勝負で、10分54秒、長州がBロバーツを首固めでフォールし、長州&木村健組に軍配が上がっています。
S小林は9月28日、愛知県体育館大会についで出場のウィリエム・ルスカとシングルマッチで対戦し、8分57秒、腕ひしぎ逆十字固めでギブアップ負けを喫してしまいました。
Mスーパースターは永源を僅か1分38秒、体固めでフォール勝ち、坂口はGシンを3分6秒、体固めで破り、Jブラウンは木戸を11分12秒、回転エビ固めで降しています。
星野&ジョージ高野組vs藤原&小林邦昭組のタッグマッチは12分26秒、星野が小林邦をエビ固めで破り、星野&G高野組が勝利を飾っています。
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