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2023年09月18日22:04

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ストロング小林さん追悼(509)

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79年8月26日、日本武道館で行われた「プロレス夢のオールスター戦」第7試合、6人タッグマッチ45分1本勝負。セミ前はジャンボ鶴田(全日本プロレス)&藤波辰巳(新日本プロレス)&ミル・マスカラス組が夢の飛翔トリオを結成、マサ齋藤(フリー)&高千穂明久(全日本プロレス)&タイガー戸口(全日本プロレス)組と対戦しました。

リングアナウンサーは倍賞鉄夫、レフェリーはミスター高橋(共に新日本プロレス)。鶴田&藤波&マスカラス組は「スカイハイ」のテーマに乗って入場。

先発は、鶴田と戸口。戸口は全日本プロレス本隊入りしベビーターン、敵からパートナーになった両者はお互いに歩み寄って、軽く握手、お互いに組んではクリーンなロープブレイク、。戸口はアームホイップからヘッドシザース、立ち上がった鶴田は藤波に交代。

藤波と戸口は日本プロレスの先輩後輩にあたりますが、体格とキャリア(戸口68年デビュー、藤波71年デビュー)で前座では顔が合わず初対決。藤波には歓声。藤波が戸口の周りを回って、睨み合い、組み合いましたが戸口はM齋藤にタッチ。

M齋藤は藤波は手慣れた相手、胸板パンチから逆水平打ち。ロープに飛ばしてショルダースル−を決める。立ち上がった藤波、腕の取り合い。足の取り合い、普段の新日本プロレスの凄さを見せつけようとしているかのようなスピーディーな技の応酬で大観衆を沸かせます。

藤波がマスカラスにタッチすると、Mも高千穂に交代。マスカラスと高千穂の対戦。マスカラスは、得意のヘッドシザースホイップから高千穂の首を両足で挟むと身体ごと回転する見せ場を作ったネックツイスト。

高千穂はM齋藤にタッチ。高千穂とM齋藤がが2人がかりで、マスカラスにパンチ攻撃。マスカラスとM齋藤は、お互いバックの取り合い、アマレス流だ。素早い動きで、両者、意地の張り合いでバックを取り合い。

M齋藤は戸口にタッチ、マスカラスと戸口の対戦。両者はロープワークから、マスカラスがエプロンに出て、タックル狙いで突進してくる戸口にロープ越しの前方回転エビ固め。戸口はクリア。

マスカラスから藤波に交代。藤波と戸口の2度目の対戦。藤波はヘッドロックを戸口に決めます。すると戸口は藤波の左足を持って担ぎ上げ、強烈なニークラッシャー。左足を押さえてうずくまる藤波。戸口はバディ・オースチン式のレッグシザースをも2回、藤波は苦悶の表情を浮かべます。

M齋藤に交代。藤波とM齋藤の攻防。M齋藤はボディスラムからコーナーポスト最上段へ。藤波は起き上るとM齋藤のボディにパンチ一発叩き込みデッドリードライブ、藤波さらには至近距離からのドロップキック連発、藤波がヘッドロックに決めた瞬間、M齋藤がバックドロップ。

やはり新日本プロレス系は新日本プロレス系同士、全日本プロレス系は全日本プロレス系同士の方がいい攻防を見せます。

M齋藤は自らロープに飛んでの、タックル狙い。藤波はショルダースルーでかわし、M齋藤はトップロープ越しに場外に転落。

藤波が反対側のロープに走りドラゴンロケットが炸裂。鶴田に交代。鶴田が、M齋藤をロープに飛ばすと素早くリングインした藤波と鶴田とのダブル転落はドロップキックがヒットしました。

M齋藤はやっとのことで高千穂にタッチ。鶴田と高千穂の対戦。高千穂は大きなモーションからアッパーカット2発、カウンターのキチンシンクと畳み込み、シュミット式バックブリーカーで鶴田を自らの膝に叩きつけ、身体離さずに押さえつけます。そこへコーナーポスト最上段からM齋藤がジャンプしての手刀を入れて、さらに腕を決めてからのダックアンダー式スープレックス。

交代した戸口が、かんぬきスープレックス、腕決め式ブレーンバスターと大技連発からのフォールの体勢へ。藤波がカット。今度は鶴田の反撃。代わった高千穂にドリー・ファンク・ジュニア直伝のエルボースマッシュからロープに飛ばしてのジャンピング・ニーパットを放ちました。

ここでマスカラスにタッチ。満を持して登場のマスカラスはリングインをすると高千穂にフライングクロスアタック、フォールにいくもこれはカウント2。さらにマスカラスは、相手の股に手を入れた形で投げる独特のブレーンバスターからフォールの体勢へ、これはM齋藤ががカットに入りマスカラスの背中にキックを2発、このキックでマスカラスは怒りをあらわにしました。

しかしヒール軍団に捕まった。M齋藤の水平チョップ、高千穂のチョーク攻撃、この日はヒールモードの戸口も加わり、3人がかりで袋叩きにし場外に投げ落とす。これを追う場外にM齋藤、場外でマスカラスとM齋藤が殴り合い。エプロンを伝い歩きで助けに行く藤波を、高橋レフェリーが身体を張ってこれを静止。M齋藤は場外でマスカラスをヘッドロックに捕らえて鉄柱に一直線、だが逆にマスカラスに鉄柱に叩きつけられました。超満員16,500人の大観衆が大歓声。

マスカラスはリングイン、戸口にフライングクロスアタックを見せるメキシカン・ストレッチ。これはロープの外からM齋藤がチョップでカット、マスカラスは戸口の股の下をくぐり抜けて、鶴田にタッチ、鶴田は、コーナーに控える2人にアイコンタクトするとエルボースマッシュを戸口に決め、ロープに飛ばす、今度は藤波とマスカラスが入っての鶴田との3人のトリプルドロップキックが戸口に決まりました。まさにオールスター戦ならではの夢の共演です。

鶴田は戸口にダブルアームスープレックス、カウント2でクリア。藤波にタッチ。チョップ、猪木ばりのナックルパンチで戸口を追い込んでいきます。たまらず戸口は高千穂にタッチ。高千穂の左アッパーが3連発。藤波はダウン。高千穂はダブル・ニードロップ連発からカバーも藤波はカウント2。

25歳と6人の中で一番若い藤波は回復も早く高千穂のバックに素早く回りフルネルソン。ドラゴン・スープレックス狙いも高千穂はロープエスケープ。ここで鶴田にタッチ、高千穂は入って来た鶴田の首筋に強烈なチョップを叩き込んでのネックブリーカードロップ。交代したマスカラスが、フライング・クロスアタックから、メキシカンストレッチ。

そこへM齋藤と戸口が入り、2人がかりで、マスカラスの背中にすごいパンチの連打。このあたりは後の維新軍の「太鼓の乱れ打ち」を彷彿とさせる動きだ。M齋藤は後からマスカラスの身体を抱え上げて捻りを加えたバックドロップで投げてから、自軍コーナーへ連れていきます。

M齋藤がマスカラスを羽交い絞め。控えにいる戸口がショルダータックルをボディに決める。腹部を押さえて苦しむマスカラス。 もう一発、今度は高千穂がロープに飛んでの体当たり狙い。だが、間一髪、マスカラスがこれをよけてM齋藤と高千穂は同士討ち。

マットに倒れ込んだM齋藤。すかさずマスカラスがその場飛びのフライング・ボディプレス。14分56秒、マスカラスがM齋藤を体固めで破り、鶴田&藤波&マスカラス組に凱歌が上がっています。

フォール負けしたM齋藤がゲームメーカーとして、普段組まない対戦相手のベビーフェイストリオの3人の良さを巧みに引き出してオールスター戦ならではの展開を作ってみせました。最後は自らフォール負けも、新日本プロレス所属選手がフォール負けしていないので、フリーの立場のM齋藤がマスカラスに取られたのでしょう。しかしM齋藤なくしてはこの試合はここまでいい試合にはならなかったと思います。(この項続く)

※観戦チケットをアップ致しました。
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