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2023年06月28日20:25

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ストロング小林さん追悼(427)

79年新日本プロレス「新春黄金シリーズ」参加外国人レスラープロフィールの続きです。「ナチの亡霊」クルト・フォン・ヘスは前78年4〜5月の国際プロレス「スーパー・ファイト・シリーズ」以来8か月ぶり、新日本プロレスには4年7か月ぶり2度目、通算4度目の来日。

本名ウィリアム・アール・テリー、1942年4月10日、カナダ・オンタリオ州ハミルトン出身の当時36歳。66年、WWWFのペンシルバニア州ピッツバーグにおけるTVテーピングのジョバーとしてデビュー。

その後地元であるカナダに戻りオンタリオ州トロントでのフランク・タニーが主宰するメープル・リーフ・レスリングでは、ビッグ・ビル・テリーのリングネームに、ホイッパー・ビリー・ワトソン、ブルドッグ・ブラワー、スウィート・ダディ・シキらベテラン勢と対戦してキャリアを積みました。

70年、NWFにてナチスドイツギミックのクルト・フォン・ヘスに変身しヒールに転向。ヘイスタック・カルホーン、マイティ・イゴール、ドン・デヌーチなどと対戦し、このギミックの先達であるハンス・シュミットともタッグを結成。71年7月22日にはオハイオ州クリーブランドでエリック・ザ・レッドとのタッグでドン&ジョニー(グレッグ・バレンタイン)のファーゴ兄弟の返上により空位となったNWF世界タッグ王座決定タッグ・トーナメント決勝でルイス・マルチネス&トニー・パリシー組を破り新王者チームとなりました。

同年後半よりアルバータ州カルガリーのスタンピード・レスリングに参戦し、12月3日にボブ・ルーク(ループとは別人)、同地区の看板タイトルである北米ヘビー級王座を獲得。翌72年2月18日にトーア・カマタに敗れるまで2か月保持しています。

72年より、ケベック州モントリオールにて同じナチスドイツギミックのカール・フォン・ショッツと「ナチの戦犯コンビ」を結成。ザ・シークが主宰するアメリカのミシガン州デトロイト地区「ビッグタイム・レスリング」にも遠征して12月9日、ガイ・ミッチェル&ベン・ジャスティス組を破りデトロイト版NWA世界タッグ王座を奪取。 

74年5月、新日本プロレスの「ゴールデン・ファイト・シリーズ」にショッツ&ヘス組は北米タッグ王者チームとして初来日、日本で初めて2人がかりでのクローズラインを見せたチームとして歴史に名を残すチームとなりました。

6月7日、札幌中島スポーツセンターで猪木&坂口組が挑戦、1−1から猪木が痛恨の反則負けを喫し王座奪取ならず。

8月16日、ロサンゼルス・オリンピック・オーデトリアムで猪木&坂口組が再挑戦、2−1で猪木&坂口組の黄金コンビがタイトル奪取。新日本プロレスにタッグベルトをもたらしました。

ナチスドイツのヒールギミックを嫌っていたショッツは王座転落後にチーム解散を申出(ロスの時点でチームは既に解散していたという説もあり)、戦犯コンビは敢なく解散となりました。

2度目の来日は77年2〜3月の国際プロレス「第6回IWAワールド・シリーズ」で同時並行して行われた「第1回IWAタッグ・トーナメント」でビッグ・ジョン・クインと組んで出場。大本命と言われたマッドドッグ・バション&ジプシー・ジョー組が仲間割れ。

1回戦でラッシャー木村&大位山勝三組、準決勝でサンダー杉山&剛竜馬組を破り決勝進出、3月25日、横浜文化体育館でアニマル浜口&寺西勇組を破り優勝。IWA世界タッグ王座に就いていますが、翌3月26日、蔵前国技館でグレート草津&浜口組に敗れ、ベルトを明け渡して一日天下に終わりました。
 
帰国後はシングルプレーヤーとなって各地を転戦し、アラバマ地区では77年にガルフ・コースト・ヘビー級王座を2度にわたり獲得、ミッドサウスのトライステート地区では、78年に当時のドイツ系ヒールの新鋭「禿鷲」ジークフリード・スタンキー(ウィリアム・レーマン)とのタッグで、レイ・キャンディ&スティーブン・リトルベアからルイジアナ週タッグ王座を奪取しています。

3度目の来日は前78年4〜5月の国際プロレス「スーパー・ファイト・シリーズ」で、この時はエースがジプシー・ジョー。二番手のヘスは5月2日、三島市民体育館でマスクド・インターン(トム・アンドリュース)と組んで草津&浜口組みのIWA世界タッグ王座に挑戦しも2−0でストレート負けを喫しました。国際プロレスへの来日はこれが最後で、古巣新日本プロレスに出戻り。

新日本プロレス→国際プロレスから新日本プロレスへの出戻りは珍しく、悪い扱いにならないか心配な部分はありますが、狡猾なヘスのこと。北米タッグ王座を取り戻すべく策略を練ってくることでしょう。

トニー・ロコは前78年10〜11月の「闘魂シリーズ」以来2シリーズぶり2度目の来日、早いスパンで再来日すると言うことは新日本プロレスのフロントから高評価を得たということでしょう。前回はチャボ・ゲレロが一緒だった為、藤波辰巳のWWWFジュニア・ヘビー級王座挑戦のチャンスはありませんでしたが、タイトルコンテンダーとしての実力を兼ね備えたレスラー。

このシリーズは残念ながら、藤波がアメリカ遠征の為、序盤3戦しか参戦せず今回もベルト挑戦のチャンスはありませんが、新日本プロレスヘビー級戦士相手に爪痕を残せるか注目です。

前WWWFジュニア・ヘビー王者カルロス・ホセ・エストラーダは初来日。前78年1月20日、ニューヨーク州ユニオンディール・ロングアイランド・ナッソーコロシアムでトニー・ガレアを王座決定戦で破り、初代王者ジョニー・ディファジオの引退、返上以来空位になっていた復活WWWFジュニア・ヘビー級王座獲得した(とされる)エストラーダですが、3日後の1月23日、ニューヨークMSGで藤波のドラゴン・スープレックスホールド(飛龍原爆固め、11分31秒)に敗れ、3日天下に終わりました。

暮れの12月18日、MSGで、遠征してきた藤波にリターンマッチを挑みながらも10分51秒、逆さ押さえ込みに敗れ王座奪取失敗。日本でリベンジとしたかったところですが、前述の通り藤波不在シリーズとなり、日本でのリベンジの機会は今回はありません。

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