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2023年06月03日23:19

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ストロング小林さん追悼(402)

78年新日本プロレス「闘魂シリーズ」参加外国人のプロフィールの続きです。「青銅の爪」キラー・カール・クラップは前77年4〜6月の「ゴールデン・ファイト・シリーズ」以来1年4か月ぶりの来日。

第1〜3回の「ワールド・リーグ戦」の「専属エース外国人」。第1、2回は準優勝、第3回大会は坂口征二、ビクター・リベラと並んでリーグ戦同点2位となりましたが、坂口に敗れて優勝決定戦進出成らず。旗揚げ黎明期の新日本プロレスの弱体外国人レスラーの中で大いに気を吐きました。

前回の来日ではこの後紹介するブルート・バーナードとのタッグチームで活躍、当時は北米タッグ王座はタイガー・ジェット・シン&上田馬之助組が保持しておりタイトル挑戦の機会に恵まれませんでしたが、開幕戦の77年4月22日、大阪府立体育会館で猪木&坂口組の黄金コンビと対戦、2本共に反則負けと大暴れし、5月6日、福岡スポーツセンターでの再戦でようやく2−1で黄金コンビが勝ちました。

クラップは坂口、S小林に勝率では分がよく、坂口の天敵としても知られています。藤波辰巳とは初対決。今シリーズもバーナードとのタッグで新日本プロレスマットを席巻するか?。

「野獣」バーナードはクラップと同じく77年「ゴールデン・ファイト・シリーズ」以来の来日となりますが、バーナードは前半戦特別参加で、アンドレ・ザ・ジャイアントと入れ替わりになるので1年5か月ぶりの来日。 

前回は77年4月28日、沖縄県那覇市奥武山体育館のテレビマッチで猪木とシングルマッチで対戦、8分25秒、両者リングアウトとなっており、猪木が苦手としている一人。57歳と年齢的にはロートルに入りますが、その凶暴さとタフネスぶりは衰えることを知らず、坂口、S小林もシングルではスッキリ勝ったことがない古豪。藤波との初対決も注目されます。

「ロスの太陽」チャボ・ゲレロは6〜7月の「サマー・ファイト・シリーズ」以来2シリーズ2か月ぶりの来日、先の来日ではシリーズ最終戦の7月27日、日本武道館で藤波が国際プロレスを離脱した剛竜馬とWWWFジュニア・ヘビー級王座の防衛戦を行った為、ベルト挑戦の機会は与えられず。

開幕戦の6月23日、大宮スケートセンターで藤波とノンタイトルで対戦、華麗なるトペを見せての両者リングアウトの引き分け。その後のノーテレビの地方大会では藤波の3勝に終わっていますが、どのみちノンタイトル戦であり、チャボは今回の再来日に備えて藤波の手の内を研究したかと思われます。

帰国後、アメリカス・ヘビー級王者だった元祖「宇宙犬」ムーンドッグ・ロニー・メインが8月13日にロサンゼルス郊外で交通事故に遭い、35歳という若さで事故死。同王座は空位となりましたが、8月18日、ロサンゼルス・オリンピック・オーデトリアムで王座決定戦が行われ、チャボがロディ・パイパーを破り実に12度目の戴冠を果たしました。

しかし、来日直前の9月29日に同所でパイパーがチャボからベルトを奪っています。これは長期の日本遠征の為にベルトを明け渡したと言っていいでしょう。そのパイパーも2日後の10月1日にはツイン・デビルス1号(81年2月に2号と共に全日本プロレスに来日)に敗れて王座転落しており、アメリカス王座は別名「猫の目王座」と言われる程王者がコロコロと交代していて、タイトルの権威を大きく下げています。

無冠となったチャボが藤波のWWWFジュニア・ヘビー級ベルトに照準を合わせて調整してくることは間違いなし。

初来日の「弾丸野郎」トニー・ロコ。1944年イタリア・アグラッツィ出身の当時34歳、アルゼンチン生まれ節もあり、アルゼンチンの英雄、アントニオ・ロッカにあやかってつけられたリングネームと思料、イタリアでプロレス入りし、68年、イギリスを転戦中に渡英していたオクラホマのプロモーター、レロイ・マクガークに気に入られ、アメリカ本土に来たと言われています。

来日前はロサンゼルスで試合をし、パイパーとのシングルマッチがテレビ朝日「ワールドプロレスリング」で一足先に放送され、日本のファンに存在が知れ渡りました。ロサンゼルスのマイク・ラベールのブッキングで初来日、小柄ながら小気味いい試合ぶりとラテン系らしい気性の荒さで新風を吹き込むか?藤波、長州力、星野勘太郎、木戸修らとの対戦は期待大。

「怪覆面」ジ・エクスキューショナー、ニューヨークのWWWFに同名の覆面タッグチームが存在(1号がキラー・コワルスキー、2号がビッグ・ジョン・スタッド)しますが、別人。71年8月日本プロレスにブルー・インファーノス2号、73年1月にマイティ・ヤンキース2号、76年1月に新日本プロレスに来日したジ・インフェルノス2号の正体であるカーティス・スミスがその正体と言われています。

今シリーズは東京開催がなく、開幕戦が10月6日、新潟市体育館、10月13日、岩手県花巻市民体育館、10月20日、大阪・寝屋川市市民体育館、10月27日、広島県福山市体育館、10月30日、岡山武道館、シリーズ最終戦、11月1日、愛知県体育館がテレビ放送あり。

シリーズのタイトルマッチは10月20日、寝屋川大会で藤波のWWWFジュニア・ヘビー級王座にチャボが挑戦。10月30日、岡山大会では坂口&S小林組の北米タッグ王座にクラップ&バーナード組が挑戦。

シリーズ最終戦、11月1日、愛知県体育館では猪木にクリス・マルコフが挑戦するNWFヘビー級選手権試合が行われます。

全日本プロレスとの興行戦争ですが、全日本プロレスは新日本プロレスと同日の10月6日、後楽園ホールで「ジャイアント・シリーズ」が開幕。九州、北海道、甲信越、関西、中国地方を廻り、地方会場で近隣ニアミスはあっても大会場でのニアミスはありません。
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