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2023年02月10日05:14

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週プロ流智美あの日あの時予想2021年総括(32)

第198戦、8月11日発売号●【予想】タイガーマスク、電撃引退発表(83年新日本プロレス)【正解】馬場、自身の生涯最高の名勝負、インターナショナル選手権試合(67年8月14日日本プロレス大阪球場)

8月11日は山の日で祝日ですが、この年は8月9日月曜日に変更されており、11日水曜日発売でした。

【予想解説】83年「サマー・ファイト・シリーズ」最終戦の8月4日、蔵前国技館でのリング上でタイガーマスクのリングネームを返上、改名が発表されました。新間寿営業本部長によると新リングネームは猪木監禁事件でこの年の5月に逮捕されたタイガーマスクの原作者、劇画作家の梶原一騎との訣別をする意味でタイガーの名を外し「空を駈ける騎士」をイメージした「ライダー・イン・ザ・スカイ」を考え、全く新しいタイプのデザインのマスクを予定していたといいます。

次期「ブラディ・ファイト・シリーズ」はタイガーマスクのさよならシリーズとして行い、新リングネームとマスクが公開される段取りとなっていました。

ところがシリーズ終了後の8月10日にゲスト出演を予定したテレビ朝日「欽ちゃんのどこまでやるの!?」の出演をドタキャン、そのまま消息を絶ってしまいました。

タイガーマスクとそのマネージャーとなったショウジ・コンチャ(曽川庄司)の行動は新日本プロレスフロントには予測不可能でした。

翌8月11日にはタイガーマスクは契約解除を求める文書を送付、当日未明に東京スポーツ新聞社に電話を入れて引退を表明、コンチャは新日本プロレスの事務所を訪れ、契約解除の内容を説明して新日本プロレスがタイガーマスクのサイン会のギャラなどを不当にピンハネしているとして新間の責任を追及しました。

新間は猪木、藤波辰巳、高田伸彦らと共に遠征先のカナダ・カルガリーへ向かうために日本を離れたが、タイガーマスクは8月12日、姿を現し素顔で山本小鉄、テレビ朝日からの出向役員である大塚博美、望月和治に保持しているWWF、NWA世界の両ジュニアヘビー級王座を返上して新日本プロレスに別れを告げています。

【正解解説】大阪球場の馬場vsキニスキー戦に関しては2016年8月10日発売号で一度も採り上げられており、既出ネタでした。

現役のNWA世界ヘビー級王座キニスキーが日本プロレスに来日。キニスキーは66年1月7日、ミズーリ州セントルイス・キール・オーデトリアムでルー・テーズを破り、第45代NWA世界ヘビー級チャンピオンとなり、日本プロレスは大枚はたいてキニスキーの招聘に成功。現役のNWA世界ヘビー級王者の来日は57年10月のルー・テーズ以来、実に10年ぶりの出来事でした。

これは前66年10月に日本プロレスを退職した吉原功と在米フリーのヒロ・マツダにより設立された国際プロレスに対して力の差を見せつけ、猪木・豊登の東京プロレス同様、早期に潰してしまおうというものでした。

東京プロレスとの合同興行でスタートした国際プロレスですが、1シリーズのみで頓挫、7月21日、名古屋市金山体育館から旗揚げ第2弾「パイオニア・サマー・シリーズ」を開幕させていますが、日本プロレスはそこへキニスキーをぶつけて来ました。

日本プロレスは馬場をキニスキーのNWA世界ヘビー級王座に挑戦させるのではなく、馬場の持っていたインターナショナル王座の権威を高めるために、キニスキーをインターの挑戦者として迎え撃ち、防衛戦を行うこととなりました。

8月10日、田園コロシアムでの初戦は1−1から両者リングアウトの引き分け。

そして迎えた8月14日、大阪球場は20,000人の大観衆を動員しました。同日、国際プロレスが同じ難波の大阪府立体育会館で豊登&マツダ組vsロジャー・カービー&デニス・ホール組をメインに興行を開催していますが、露骨な国際プロレス潰しで国際は4,000人の発表でした。

試合は60分3本勝負、まず1本目はキニスキーのキーロックなど腕殺しに捕まり苦戦を強いられたが、脱出した馬場は脳天チョップの連打からココナッツクラッシュ(やしの実割り)、そして16文キックを決めて28分13秒、エビ固めで馬場が1本目を先取。

2本目に入るとキニスキーもNWA世界王者の意地を見せます。シュミット式バックブリーカーからコーナーポストに上がるとフライングニードロップを決め、17分45秒、体固めで返して試合をタイスコアに戻しました。

2本目終了時点で45分58秒かかっており、3本目に入りキニスキーはバックドロップなどを出しましたが、両者決め手に欠き60分時間切れ。これで終わりかと思いきやキニスキーは5分の延長をアピール。馬場もこれを了承し、延長戦が始まるものの、両者に5分は短くタイムアップ。65分に及ぶ熱戦は決着つかず1−1の引き分けに終わりました。

馬場はこの試合を生涯のベストバウトに挙げています。
※対戦成績は198戦38勝160敗、勝率192。 
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