75年新日本プロレス「闘魂シリーズ」は左膝ウィルス性関節炎の為長期欠場していた猪木が9月19日の千葉公園体育館大会で復帰戦を行い、ジャック・ルージョーにバックドロップからの体固めで勝利、これで「ビッグ3」が再び揃い踏みとなりました。
9月20日は東京・練馬区大泉学園駅南口広場特設リング(観衆2,400人発表)大会、猪木復帰でこれまで連日メインイベントに出ていたストロング小林はこの日は「定位置」に戻り、セミ前でJルージョーとシングルマッチで対戦し13分24秒、両者リングアウトの引き分け。
猪木はセミファイナルでマイク・サンドーとシングルマッチを行って9分51秒、弓矢固め(ボーアンドアロー・バックブリーカー)でギブアップ勝ちをしています。ちなみに復帰戦で着用した黒のロングタイツはその1試合しか履いていないそうです。
9月21日、埼玉県大宮スケートセンター(観衆3,200人超満員発表)ではS小林はメインイベントに登場、山本小鉄とのタッグでバディ・ロバーツ&Jルージョー組と対戦、1本目は16分12秒、JルージョーがS小林を体固め、2本目は2分15秒、S小林がJルージョーを体固め、決勝の3本目は4分28秒、外国人組の反則勝ちとなり、2−1でBロバーツ&Jルージョー組の勝利となっています。
猪木はセミファイナルでハリウッド・ブロンドスのリーダーであるジェリー・ブラウンとシングルマッチ45分1本勝負で対戦、前週は星野勘太郎、小鉄のヤマハ・ブラザーズにシングルマッチで短時間勝利し、タイガー・ジェット・シン、アンドレ・ザ・ジャイアントばりの強さ?を見せつけたJブラウンでしたが、結果は9分43秒、アバラ折り(コブラツイスト)で猪木があっさりギブアップ勝ち。Jブラウンのシングルでの実際の実力はこんなモノでしょう。
9月22日、愛知県体育館大会は2,200人発表という不入り。1回前の3月18日の同会場(猪木&坂口征二組vsシン&マイティ・ズール組)が13,000人(超満員)で発表しているだけに、1/5以下の発表数字は何かの間違いかと長年疑問に思っていましたが、実際には猪木長期欠場の余波を受けて前売チケットが伸びず、本当に不入りだったことがその後調べて判明しました。
メインイベントは空位となった北米タッグ王座決定戦、坂口&S小林組vsJブラウン&Bロバーツ組のHブロンドスの一戦、新日本プロレス所属となってから初のベルト獲得のチャンスとばかりS小林は燃え、1本目は13分49秒、カナディアン・バックブリーカーでBロバーツからギブアップを奪って先制。新日本プロレス入りしてからの異名である「怒涛の怪力」ぶりをいかんなく見せつけました。
しかし、1本目を取られたHブロンドスは本来の悪戯非道ぶりを発揮、2本目以降、S小林が捕まり、場外で鉄柱にぶつけられて額から流血、4分40秒、BロバーツがS小林を体固めで破り、決勝の3本目は3分12秒、Hブロンドスの悪の連携が冴え、2人がかりのクローズラインの前にS小林がマットに沈み、JブラウンがS小林を体固め。
S小林がHブロンドスから2本取られて惨敗、2−1で北米タッグ王座はHブロンドスが獲得。「やはり猪木でないとダメなのか…」という空気になりました。
この名古屋大会はノーテレビでしたが、メインの北米タッグ戦だけはフィルム収録され、9月26日放送の「ワールドプロレスリング」の中でオンエアされました。
猪木はセミファイナルに出場、20日の大泉大会に次いでサンドーとシングルマッチで対戦し、9分17秒、弓矢固めでギブアップを奪っています。この猪木とサンドーの試合で猪木がダブルアーム・スープレックスでサンドーを投げている写真が「月刊プロレス」11月号のモノクログラビアに掲載されていますが、いつもの黒のショートタイツ姿に戻っていました。
9月23日、大津市滋賀県体育館(観衆2,500人発表)大会で前日、Hブロンドスに完敗したS小林はセミ前でサンドーと対戦、10分38秒、カナディアン・バックブリーカーでギブアップ勝ちを収めました。
新日本プロレスの巡業は関東に戻り、9月25日、東京・東村山市久米川ボウル(観衆2,600人満員発表)大会。S小林はメインイベントに登場、小鉄とタッグを組んでJブラウン&サンドー組と対戦。1本目は12分35秒、小鉄がブラウンに反則勝ち、2本目は6分8秒、S小林がカナディアン・バックブリーカーでサンドーを仕留め、2−0でS小林&小鉄組のストレート勝ち。
猪木はセミファイナルでBロバーツと対戦、11分7秒、弓矢固めでギブアップ勝ちしています。
9月26日、埼玉県熊谷駅市民体育館(テレビ生中継、観衆3,100人発表)大会、番組の冒頭からは先程書きました9月22日、愛知県体育館での坂口&S小林組とHブロンドスの北米タッグ王座決定戦のフィルム映像が流されました。新王者チームとなったHブロンドスに10月2日、大阪府立体育会館で猪木&坂口組の黄金コンビが挑むことも発表されています。
その後カメラが熊谷からの生中継に切り替わり、メインイベントの猪木&星野組vs新北米タッグ王者チーム、Jブラウン&Bロバーツ組のHブロンドスの試合が放送されました。Hブロンドスは獲得したばかりの北米タッグ王座のベルトを巻いて登場。猪木はテレビ中継の試合では黒のショートタイツに戻しての登場となりました。
1本目は19分23秒、Bロバーツが星野を体固め、2本目は試合の途中で放送時間が終了してしまいましたが、7分45秒、猪木がJブラウンに体固めでフォール負け。2−0でJブラウン&Bロバーツ組が完勝。ベルト奪取でシリーズ序盤のような鉄壁の強さが復活。
セミファイナルは坂口がサンドーを7分1秒に片エビ固めで破っています。サンドーはテレビに映る最初で最後のチャンスかと思われましたが、名古屋大会の北米タッグ王座決定戦を放送した為、生中継のセミファイナルながらテレビ登場の機会を失いました。
S小林はJルージョーに10分58秒、リングアウト勝ち。5度目のシングル対決にしてリングアウトながらようやく勝ち星を挙げることに成功しています。
ログインしてコメントを確認・投稿する