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2022年05月18日19:01

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ストロング小林さん追悼(132)

75年新日本プロレス「第2回ワールド・リーグ戦」は日本プロレス史に残る面白いリーグ戦でしたが、総当たりリーグ戦で行われているだけに、その日公式戦の組まれていない選手同士による通常のシリーズでは見られない珍しい試合が沢山組まれています。

「第2回ワールド・リーグ戦」に関しては過去連載「猪木とビンス」を初め複数の日記に書いていますので、本連載はストロング小林さん(以下、敬称略)の追悼日記であるところから、S小林の試合に焦点を絞りつつ、優勝争いを振り返っていきたいと思います。

第2戦、4月5日、群馬県高崎市体育館(観衆4,400人満員発表)大会ではS小林は同じフリー参戦の立場である大木金太郎と初タッグを結成、山本小鉄&木戸修組と30分1本勝負で対戦、16分27秒、大木が小鉄を体固めに決めてS小林&大木組の勝利。大木は新日本プロレスへのシリーズは初参戦、というよりこれが最初で最後になりましたので大木と新日本プロレス勢との対戦は貴重な記録となりました。

第3戦、4月6日、神奈川県川崎市体育館(観衆4,200人発表)大会では、これより5年後の80年6月29日に新日本プロレス代表チームとして古巣国際プロレスの後楽園ホールのリングでマイティ井上&寺西勇組を破りIWA世界タッグ王座を獲得することになる永源遙と初タッグを組み、星野勘太郎&柴田勝久組と30分1本勝負で対戦、日本プロレス出身の先輩星野、東京プロレスに参戦し、S小林が覆面太郎として国際プロレスでデビューした時には日本プロレスに復帰していた柴田との初対決。

15分4秒、S小林が柴田を片エビ固めで破り、S小林&永源組が勝ちました。

第4戦の4月8日、新潟市体育館(観衆5,600人超満員発表)大会から来日が遅れていたスーパー・デストロイヤーとファザール・シンが参戦しています。この日は猪木、坂口征二が公式戦に出た為、メインイベントに登場。

大木とのタッグでキラー・カール・クラップ&Sデストロイヤー組と60分3本勝負で対戦。1本目は13分50秒、クラップがS小林を体固め、2本目は2分15秒、S小林がクラップを片エビ固め、決勝の3本目は7分36秒、クラップがS小林を頭蓋骨絞め(ブレーンクロー)で破り、S小林がクラップに2本奪われて2−1でクラップ&Sデストロイヤー組が勝っています。

セミファイナルは公式戦で猪木と永源が最初で最後のシングル対決(タッグ対決は78年の「プレ日本選手権で対戦)。6分24秒、アバラ折り(コブラツイスト)で猪木がギブアップ勝ちし1勝を挙げました。その他の公式戦は坂口はサングレ・フリアーとの公式戦で6分56秒、逆片エビ固めでギブアップ勝ち。柴田は木戸に10分12秒、体固めで勝利し、この日より参戦のFシンはマイクと対戦し5分9秒、体固めでフォール負け。タイガー・ジェット・シンの弟を名乗り、「ゴング」に掲載されたシンの談話では「俺より凶暴だ。」と持ち上げられていたFシンは早くも馬脚を現しています。

第5戦、4月9日、新潟県荒川町(現在は村上市に合併)岩船広域体育館(観衆4,800人超満員発表)大会ではS小林は公式戦で永源と対戦し11分52秒、体固めでフォール勝し1勝1分。

第6戦、4月10日、山形県鶴岡市体育館(観衆4,500人満員発表)でS小林はマイクと公式戦で対戦、288Kgの重量を誇る人間山脈マイクでしたが、寝かせてしまうと何も出来ず、6分18秒、キャメルクラッチ(ラクダ固め)でS小林が頭脳作戦で2勝目を挙げました。

第7戦の4月11日、福島県会津若松市体育館(会津体育館、会津鶴ヶ城体育館、テレビ生中継、観衆4,700人超満員発表)大会。

テレビ生中継はスタートが来日が遅れ、8日の新潟大会から参戦したSデストロイヤーが登場、柴田と公式戦で対戦し、僅か1分22秒、カナディアン・バックブリーカーでギブアップ勝ち。番組の冒頭で大きなインパクトを与えています。もちろん、柴田の名ジョバーぶりがあったことは言うまでもありません。

次いでセミファイナルは猪木と星野の公式戦、会津に因み、白虎隊の装束を身に着けた花束嬢による花束贈呈。星野のスピード感溢れる小気味いい攻めに猪木も乗って好試合となり、10分16秒、猪木が3月7日、横浜文化体育館でのマイティ・ズールに決めて以来のジャーマン・スープレックスホールドでフォール勝ちしました。

首を痛めた猪木はこの後3年後の78年5月20日、秋田市立体育館での藤波辰巳とのMSGシリーズ決勝リーグ戦までジャーマンを使わなくなりましたので貴重なジャーマンによる勝利でした。

メインイベントは坂口とクラップの公式戦、坂口とクラップは日本プロレス時代からインターナショナル・タッグ王座を巡り因縁があり、前年の第1回ワールド・リーグ戦では優勝決定戦第2試合の猪木戦に乱入、襲撃されて額から大流血、ドクターストップで棄権にされた因縁の相手。

恨み骨髄の坂口はパワーでクラップを圧倒しましたが、コーナーポストにクラップを追い込んだところへクラップはカウンターの凶器による喉突き、ダウンした坂口をすかさずフォールし12分19秒、体固めでカウント3が入りクラップの勝利。坂口は無念を晴らすことは出来ず。

S小林はテレビ生中継前の試合に出場、木戸と組んでマサ齋藤&永源組との45分3本勝負という面白い組み合わせが実現しています。1本目は10分19秒、S小林が齋藤を逆エビ固め、2本目は6分4秒、齋藤が木戸を体固め、決勝の3本目は4分9秒、S小林が永源を体固めに決めS小林が齋藤と永源から2本奪って2−1でS小林&木戸組が勝っています。

フリーとして新日本プロレスに日本側として助っ人参戦していた当時の齋藤はS小林よりポジションは下でしたが、78年11月、「プレ日本選手権」で狼軍団としてヒールターンしてからは徐々に立場は逆転していき、齋藤にも勝てなくなっていきます。
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