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2022年05月13日20:40

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ストロング小林さん追悼(127)

75年新日本プロレス「ビッグ・ファイト・シリーズ」2月25日は仙台・宮城県スポーツセンター(観衆8,800人超満員発表)大会。水増しはあったにせよいずれにしても凄い入りでした。

一つは言うまでもなくタイガー・ジェット・シンのヒール人気。新日本プロレスの東北地区の有力プロモーターだった故・三浦省吾氏の娘さんがムック本に「父は『2人のタイガーに儲けさせてもらった』とよく生前言ってました。」と書いてあるのを見たことがありますが、2人のタイガーとはシンと初代タイガーマスクのことです。

もう一つはTBSネット系の強かった国際プロレスのエースだったストロング小林の久しぶりの仙台登場、S小林は国際プロレス時代の73年11月2日、レッド・バスチェンを相手に2−1で勝ちIWA世界ヘビー級王座25回の連続防衛に成功して以来、実に1年3か月ぶりの同会場への出場となりました。このシリーズはやはりTBSネット系の強い盛岡、後半戦には大会場はないものの九州ツアーもあり、S小林の2シリーズ連続参戦も新日本プロレスとしては既に織り込み済だったかと思います。

ちなみに、日本記録だったS小林の25回連続防衛はPWFヘビー級王者の馬場がこの年の2月6日、カンザス州カンザスシティ・メモリアルホールで、同王座初の海外での防衛戦となったディック・ザ・ブルーザー戦でタイに追いつかれ、3月11日、愛知県体育館でのボボ・ブラジルとの防衛戦で26回防衛となり、記録は破られてしまいました。

馬場はこの年以降、防衛戦のペースはガタッと落ちたものの、78年6月1日、秋田市立体育館で国際プロレスから移籍してきたばかりのキラー・トーア・カマタに反則負けでベルトを失うまで38回の防衛を果たしました。また猪木のNWFヘビー級王座(75年6月26日〜80年2月8日)、S小林の退団後、団体崩壊までエースの座に君臨したラッシャー木村のIWA世界ヘビー級王座(76年7月31日〜79年7月21日)の27回連続防衛があり、さらに藤波辰巳のWWFジュニア・ヘビー級王座の28回(79年10月4日〜81年11月5日返上)まで対象にすると昭和ではS小林の記録は5位になります。

仙台大会メインイベントは猪木とマイティ・ズールのシングルマッチ60分3本勝負。1本目は14分5秒、猪木が弓矢固め(ボーアンドアロー・バックブリーカー)で先制、2本目は5分48秒、シンの乱入により猪木の反則勝ちとなり、2−0のストレートで猪木の勝利。

セミファイナルは坂口征二とシンのシングルマッチ45で14分12秒、両者リングアウトの引き分け。S小林は星野勘太郎と組んで2人共国際プロレス時代に対戦経験のあるトニー・チャールス&ジョニー・ロンドス組と対戦、16分25秒、S小林がカナディアン・バックブリーカーでロンドスをギブアップさせました。

スティーブ・ベイダーは木戸修とシングルマッチで対戦、10分23秒、逆エビ固めでギブアップ勝ち、ピーター・カイザーは藤原喜明を9分8秒、体固めで撃破しています。

2月28日、盛岡・岩手県営体育館(テレビ生中継)大会も7,200人と超満員の入り。メインイベントとセミファイナルは仙台と同一カードですが両方とも1本勝負。

メインイベントの猪木とズールのシングルマッチ(60分)は猪木がズールをリング中央でコブラツイストに捕らえましたがシンがサーベルを持って乱入、背後から猪木の肩のあたりを一撃。7分2秒、猪木の反則勝ちとなりました。

セミファイナルの坂口とシンのシングルマッチ(45分)ですが、場外に逃げたシンを深追いし過ぎて9分17秒、シンがリングアウト勝ちとなりました。

S小林はセミ前に登場、木戸と組んでチャールス&Sベイダー組と45分3本勝負で対戦、1本目は15分23秒、チャールスが木戸を体固め、2本目は1分29秒、木戸がSベイダーを体固め、決勝の3本目は2分、小林がSベイダーを体固めでフォールし、2−1でS小林&木戸組が勝利を飾っています。

星野はロンドスから10分53秒、回転エビ固めでフォール勝ち。カイザーは木村聖裔(たかし、健吾)を7分42秒、体固めで降しました。

3月7日、横浜文化体育館(テレビ生中継、観衆5,000人超満員発表)大会で猪木とシンが翌週13日、広島県立体育館でのNWF世界ヘビー級王座決定戦を前にタッグで前哨戦で激突、猪木&星野組とシン&ズール組が対戦。

1本目は13分35秒、猪木が前74年3月19日、蔵前国技館でのS小林戦以来となる約1年ぶりのジャーマン・スープレックスホールドを出してズールから先制のフォール勝ち。2本目は6分44秒、シンが星野をコブラクローから体固め。

決勝の3本目は4分16秒、場外戦から先にリングに上がったシンが猪木にエプロン越しに初公開となるブレーンバスターを決めフォールの体勢に。今まで大技など出したことがなかったシンのブレーンバスター(投げる時に身体は反っておらず、前にボディスラム気味に叩きつける感じ)に面食らったか、返すことが出来ず体固めで屈辱のフォールを奪われてしまい、翌週の王座決定戦に暗い影を落としました。

坂口はセミファイナルでSベイダーに10分38秒、アルゼンチン・バックブリーカーでギブアップ勝ち。S小林の試合はこの週はテレビ生中継には入らず、国際プロレス時代に苦杯を舐めさせられたチャールスに6分46秒片エビ固めでフォール勝ちを収めました。

ロンドスは木村聖を7分47秒、体固めで破り、カイザーはシンガポールから来た留学生、ドナルド・タケシを7分45秒、逆片エビ固めでギブアップさせました。
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