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2022年03月06日07:40

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ストロング小林さん追悼(59)

72年国際プロレス「第4回IWAワールド・シリーズ」終盤戦、5月4日、新潟市体育館(テレビ収録、観衆5,000人超満員発表)大会、メインイベントはIWA世界タッグ選手権試合、王者組のサンダー杉山&ラッシャー木村組にモンスター・ロシモフ&イワン・バイテン組が挑戦。1本目は5分59秒、ロシモフが木村を体固め、2本目は6分41秒、日本組の反則勝ち、決勝の3本目は4分7秒、木村がバイテンを体固め。2−1で杉山&木村組が7度目の防衛に成功しています。

セミファイナルはワールド・シリーズ3位決定戦(45分3本勝負)バロン・フォン・ラシクとドン・レオ・ジョナサンのマニアが狂喜する極上外国人対決。1本目は11分42秒、ジョナサンがハイジャック式背骨折り、2本目は7分16秒、ラシクが頭蓋骨掴み(ブレーンクロー)、決勝の3本目は3分26秒、ジョナサンが反則勝ち。2−1でジョナサンの3位が決定しました。

ストロング小林はティト・コパとシングルマッチで対戦、10分28秒、逆片エビ固めでギブアップ勝ち。大磯武とホースト・ホフマンのシングルマッチは16分5秒、ホフマンが体固めで勝利。寺西勇とジョージ・ゴーディエンコは14分25秒、ゴーディエンコがエビ固めで勝ちました。

大剛鉄之介&ミスター珍組とレイ・ゴールデン・アポロン&アリババ・マルスターニ組は15分、大剛がマルスターニを体固めでフォールし、大剛&珍組が勝っています。

シリーズ最終戦、5月6日、盛岡・岩手県営体育館(テレビ収録、観衆5,500人超満員発表)。ワールド・シリーズ優勝決定戦(60分3本勝負)、前年度優勝、ビル・ロビンソンに次ぐ2連覇を狙うロシモフと国際プロレスのエース、IWA世界ヘビー級王者、小林の頂上対決となりました。

ロシモフは青のジャンパー(キャピタルウェア)に黒のタイツ、小林は白地に紫模様の刺繍の入ったガウン、背中には大きく「無双」という文字が描かれています。両者ほぼ同時に入場、ロシモフのセコンドは同じフランス系の稲妻二郎、小林のセコンドは杉山と大剛。ロシモフはリング中央に置かれている優勝トロフィーに手をやり「(この優勝トロフィーは)また俺のところに戻ってくる」とアピール。

やはり前年、ロビンソン、カール・ゴッチという世界のトップクラスの実力者達を制し、優勝したのが自信につながっていたか、態度がふてぶてしくなり後の新日本プロレスで見せるヒールとしてのアンドレ・ザ・ジャイアントを思わせる動きが随時に見られるようになりました。レフェリーは阿部脩。

1本目、ヘッドロックからの首投げの連発で攻勢に出たロシモフを小林がヘッドシザースで反撃というグラウンドの攻防が見れれましたが、ロシモフは大きい手を使ってのショルダークロー、小林は首投げからニースタンプ、ストンピング、チョップからカバーに入りましたが、ロシモフはカウント1で大きく跳ね返しました。

小林のパンチ攻撃にロープにもたれかかりロシモフはエスケープ、これでロシモフのロープブレイクが認められ、阿部レフェリーに抗議する小林をロシモフが背後から襲撃、反則の首絞めから大きな手でチンロック、小林のリストを掴んで対角線のコーナーへ。

反対側のコーナーマッドを外して金具を剥き出しにするロシモフ、小林を反対側のコーナーに飛ばしましたが小林は体勢を入れ換えて逆にロシモフがコーナーに激突、ふらつくロシモフの200kgの巨体を小林がボディスラムで叩きつけました。「もう一度行くぞー!」と観客席にアピールした小林でしたが、ロシモフは逆に小林を抱え上げるとツームストン・パイルドライバー。これは強烈な一撃、14分40秒、体固めでロシモフが先制のフォールを奪いました。

2本目、ロシモフのパンチ攻撃を小林はダッキングしてかわし、ロシモフのグローブのような手はコーナーにしたたかに打ち付けられました。小林はその手を掴んで引き倒し、掌にストンピング、野太い悲鳴をあげるロシモフ。

ロシモフは小林の足を掬ってダウンさせて反撃も小林はロシモフの長いリーチにアームバー攻撃、ロシモフは小林の顔面を踏みつけて脱出、再びショルダークローからフェイスロック、さらにパンチ、膝蹴りを入れて小林の首をセカンドロープに押し付けてのチョーク攻撃、これは苦しい。

小林の額にパンチからヘッドバット、場外に転落した小林にパンチ、さらにリングに上がって来たところをリングロープを使って首を挟み込むエグい攻め、阿部レフェリーが割って入りロープから小林の身体を外しました。

小林はロシモフのボディーにパンチの連発から髪の毛を掴んでコーナーマットに叩きつけてパンチ、倒れたロシモフをフォールにいきますがロープブレイク、ここでロシモフが逆襲に出て、パンチの応酬に打ち勝ったロシモフは小林の喉に膝を押し当てて足攻めから、小林の身体をうつ伏せにすると両足を決めてからのキャメルクラッチ(ラクダ固め)。

しかしロシモフの指は小林の喉元を押さえており、阿部レフェリーはチョークを取り外すよう注意、しかしロシモフは静止する阿部レフェリーを突き飛ばしました。レフェリーはゴングを要請し、14分19秒、小林の反則勝ち。ここまで小林はいいところなしです。

決勝の3本目、一気に畳み掛けようとするロシモフは小林をロープに振りましたが、ボディにパンチを喰らってロープへ倒れ込み、アンドレになってからもよく見せるロープに両腕を挟まれて身動きが取れなくる得意のムーブ。

小林にチャンス到来、動けないロシモフめがけロープに飛んで反動を利してのショルダータックル、もう一発、3発目はロシモフにかわされて小林は場外に転落。リング下にいた木村が小林をリングに押し上げます。ロシモフのパンチは小林にかわされ宙を切り、今度はロシモフが場外へ。リングに上がったロシモフは小林のバックに回りチョーク攻撃。

小林は首を絞められながらも足でロシモフの太い胴体を挟んで体勢を入れ換えて逆エビ固め狙い、これまで静かだった観客席からは歓声が上がりました。ロープを掴んで逃げるロシモフを小林は強引に引き離して、再度逆エビ狙い、今度はステップオーバー成功、しかし体勢が崩れ、ロシモフは長い手でロープを掴みロープブレイク。

コーナーマットに額を打ち付けてカバーに入る小林でしたがこれはロシモフがキックアウト、ロープに逃げるロシモフ、消極姿勢を見せたロシモフに阿部レフェリーはホイッスルで警告。ロシモフは小林に握手を求めました。

下手に握手に応じては危ない、正直ファイトの小林はこれに応じてしまい握手、が、小林の方がすかさずトーキック、パンチの連打からベアハッグ、再び逆エビ狙いで両足を取りにいこうとしましたがロシモフはこれを嫌がり急所攻撃からショルダークロー、さらにパンチ。これは大振りで小林にかわされてリング下へ転落。

リングに上がろうとしたロシモフに小林がパンチ攻撃、エプロンに倒れ込むロシモフ。左足首がセカンドロープとサードロープの間に絡まって逆さ吊り、阿部レフェリーはカウント10を数え、8分1秒、小林のカウントアウト勝ち。2−1で小林が初優勝を飾りました。1フォール、ギブアップも奪えなかったのは課題が残りますが相手が後の世界の大巨人では仕方ないかと思われます。

国際プロレスの「IWAワールド・シリーズ」は第4回大会にして初めて所属日本人選手が優勝しました。

セミファイナルは木村&寺西組がジョナサン&ラシク組と対戦、前々日の新潟大会では3位決定戦で対戦したジョナサンとラシクがこの日は仲良くタッグ結成。1本目は11分28秒、ジョナサンが木村をハイジャック式背骨折り、2本目は5分50秒、木村がラシクを逆エビ固め、決勝の3本目は4分32秒、ラシクが木村を頭蓋骨掴み(ブレーンクロー)で破り3本共にギブアップ決着となり、2−1でジョナサン&ラシク組の貫禄勝ちに終わりました。

杉山とゴーディエンコのシングルマッチは14分32秒、逆エビ固めで杉山のギブアップ勝ち。大剛&珍組vsバイテン&コパ組のタッグマッチは14分7秒、バイテンが珍を体固め。マルスターニは紫鬼三を14分28秒、ラクダ固めで破り、大磯とアポロンのシングルマッチは10分51秒、回転エビ固めで大磯が勝利を飾っています。
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