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2022年02月24日05:30

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ストロング小林さん追悼(49)

71年国際プロレス秋の陣「ダイナマイト・シリーズ」は9月7日、大田区体育館(テレビ収録、観衆1,500人発表)で開幕。レッド・バスチェン、ビル・ハワード、オックス・ベーカー、ビッグK(スタン・コワルスキー)、ドクターX(ターザン・ゾロことハンス・モーティア)、ジャック・ペセクの外国人選手が参加、中盤戦よりアジェット・シン&ナランジャン・シンが特別参加。

また、日本側は先の「ビッグ・サマー・シリーズ」で東海大学レスリング部出身の田中隆雄(鶴見五郎)がデビューした他、今シリーズでは大相撲三保ヶ関部屋の幕内力士だった松本勝三(大位山勝三)がデビュー、ジャック・クレイボーンの弟で先シリーズに外国人留学生でデビューしたエテフィア・ジェラールはリングネームを「稲妻二郎」に改名しています。

当初はAWA世界タッグ王者チームとしてバスチェン&ヘラクレス・コーテッツ組が来日する予定でした。本日記(44)で2月の「AWAビッグファイト」にマッドドッグ&ブッチャーのバション兄弟がAWA世界タッグ王者チームとして来日、この時バション兄弟は来日前にオレゴン州ポートランドでクルト&カールのフォン・スタイガー兄弟に王座を明け渡しており、実際は王者ではなく、帰国後に同所でのリターンマッチで王座を奪回したと書きました。

ポートランドはAWAのテリトリーではなく、スタイガー兄弟もAWAのレスラーではなくオレゴン州のプロモーター、ドン・オーエンのところでサーキットしていたことから、オーエン派に花を持たせる為1か月の短期スパンでのベルトのキャッチボールを行ったと見られます。

5月15日、ウイスコンシン州ミルウォーキーでバスチェン&コーテッツ組がバション兄弟を破り王座獲得。アメリカ修行中のストロング小林&ビッグK組の挑戦も退けています。しかし7月23日、ミネソタ州セントクラウドのフリーウェイでコーテッツは交通事故死。コーテッツはヘラクレス・ロメロのリングネームで61年4月、日本プロレスの「第3回ワールド・リーグ戦」に1度だけ来日しています。

国際プロレスはバスチェン&コーテッツ組を招聘すると発表、しかしコーテッツの事故死で状況が変わり、代打としてバスチェンのパートナーに初来日のハワードを呼びました。ここで国際プロレスはまたファンを欺く行為に出て、バスチェン&ハワード組を「AWA世界タッグ王者チーム」ということにしてしまいました。

バスチェンはAWAではクラッシャー・リソワスキーをパートナーに指名して王座に就いており、ハワードは実際には王者ではありませんでした。流石にガニアに無断ではバスチェン&ハワード組にAWA世界タッグ王座の防衛戦をやる訳にもいかず、バスチェン&ハワード組は開幕戦の大田区大会では、グレート草津が海外遠征の為返上したIWA世界タッグ王座決定戦に出場、日本代表チームのサンダー杉山&ラッシャー木村組と対戦。

1本目は12分13秒、ハワードが木村を体固め、2本目は5分2秒、木村がハワードをアバラ折り(コブラツイスト)でギブアップ勝ちを奪いました。決勝の3本目は14分48秒、バスチェンが木村を体固めに決めて2−1でバスチェンが&ハワード組が第6代王者チームとなっています。バスチェンは68年9月に日本プロレスに1度来日してその実力者ぶりは知られていましたが、ハワードは初来日第1戦でいきなりIWA世界タッグ王座獲得の快挙をやってのけました。

セミファイナルでは小林が黒覆面のドクターXとシングルマッチ45分3本勝負で対戦。ドクターXといえばザ・デストロイヤーのAWA地区でのもう一つの顔として知られていますが、こちらの正体は66年11月に日本プロレスにターザン・ゾロとして来日したハンス・モーティアがその正体。1本目は8分18秒に小林が体固めで先制、2本目は小林の攻撃でダメージを受けたXが戦意喪失して試合放棄となり、2−0で小林のストレート勝ち。

木村に金網デスマッチでの復讐をする為にやって来たベーカーは3度目の来日。開幕戦では紫鬼三(デビル紫)&本郷清吉(本郷篤、肥後宗典)と1対2ハンディキャップマッチで対戦、8分16秒にベーカーが体固めで紫をフォールしています。 

AWA地区で小林のマネージャーをしていたビッグKはTBS体制になって初の68年1月「オープニング・ワールド・シリーズ」にスタン・コワルスキーのリングネームで来日して以来3年8か月ぶり2度目の来日。今回の来日は吉原功社長がAWA地区で小林のマネージャーをやってもらった労いの意を込めての意味合いが強いでしょう。大磯武とシングルマッチで対戦し14分2秒、体固めで勝利。

寺西勇とペセクのシングルマッチは13分39秒、寺西が体固めで勝利を飾りました。

第2戦は9月8日、栃木県矢板市体育館(テレビ収録、観衆2,000人発表)大会。メインイベントでは小林とビッグKがアメリカ以来のタッグを結成。アメリカではヒールの小林&Kですが、日本ではベビーフェイスになります。この日はバスチェン&X組と対戦。

1本目は14分10秒、バスチェンがKを体固め、2本目は4分11秒、小林がバスチェンに反則勝ち、決勝の3本目は5分35秒、小林がXを逆エビ固めでギブアップさせて2−1で小林&K組が勝利を飾りました。

IWA世界タッグ王者となったハワードはセミファイナルで寺西とシングルマッチで対戦、16分10秒、体固めでフォール勝ち。杉山とペセクのシングルマッチは15分6秒、杉山が体固めでフォール勝ち。木村とベーカーのシングルマッチは14分33秒、両者リングアウトとなりました。
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