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2022年02月06日06:17

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ストロング小林さん追悼(31)

70年2月1日、未だ見ぬ強豪の最有力選手であり、AWA世界ヘビー級王者の「ミネソタの猛虎」、「帝王」バーン・ガニアが初来日。ガニアは来日記者会見で田中忠治にチキンウイング・フェイスロックを決めるデモンストレーションを見せました。この後、当時渋谷にあった国際プロレスのオフィスで「新春チャレンジ・シリーズ」から来日していたモンスター・ロシモフと運命的な出会いを果たしました。

ガニアは2月3日の広島県立体育館(テレビ収録、観衆5,000人発表)から参戦、ガニアが参戦する2月9日までは新春チャレンジ・シリーズ兼「AWA世界戦シリーズ」として開催されました。ガニアの初来日第1戦は2月5日大阪、2月6日東京と連続してAWA世界ヘビー級王座に挑戦が決定しているストロング小林とのシングルマッチ30分1本勝負で30分時間切れ引き分けとなりました。本番前の予行演習といったところでしょうか?

広島大会メインイベントはロシモフ&マイケル・ネイダーのIWA世界タッグ王座に1月18日、福岡での王座決定戦で不本意なレフェリーストップ負けを喫したグレート草津&サンダー杉山組が挑戦。1本目は13分28秒、ロシモフが杉山を体固め、2本目は6分32秒、草津がネイダーに足4の字固め、決勝の3本目は4分16秒、杉山がロシモフを体固めに決めて2−1で草津&杉山組が王座獲得。第3代王者となりました。

田中とバッドボーイ・シールドのシングルマッチは15分3秒、体固めでシールドが勝ち、大剛鉄之介はカシモドと12分25秒、両者リングアウトの引き分けとなりました。

ロシモフのプレーイングマネージャーとして来日したエンリケ・エドはシリーズ途中から試合が組まれなくなりましたが、ロシモフのマネージャーとして最後まで巡業には帯同しています。

また、このシリーズで「零戦隼人」にリングネームを変更した藤井康行は、190cm近くあった長身で会社からの期待も大きく、シリーズ中にアメリカ武者修行に出発、前69年9〜12月に国際プロレスで試合していたシャチ横内の伝手でミズーリ、カンザスのNWAセントラルステーツ地区のサーキットに入りましたが、後に海外で勝手にフリー宣言してしまい国際プロレスからは離脱してしまうことになります。

2月5日、大阪府立体育会館(テレビ収録、観衆6,000人満員発表)大会で小林はガニアのAWA世界ヘビー級王座に初挑戦。1本目は24分10秒、ガニアが裸絞め(スリーパー・ホールド)で先制、2本目は9分51秒、小林がブレーンバスターからの体固めで返し、決勝の3本目は6分41秒、ガニアのバックドロップで両者後頭部を打っての共倒れとなり、両者カウントアウトで1−1の引き分けに終わりました。ガニアが王座防衛。

セミファイナルは杉山&大磯武&マイティ井上組とロシモフ&ネイダー&カシモド組による6人タッグマッチ。1本目は19分22秒、カシモドが大磯を体固め、2本目は11分29秒、井上が外国人組に反則勝ち、決勝の3本目は2分30秒、井上がカシモドを体固めに破る殊勲の決勝フォールを奪い2−1で杉山&大磯&井上組に軍配が上がりました。

草津はシールドとシングルマッチ30分1本勝負で対戦、16分6秒足4の字固めでギブアップ勝ちを収めました。

52年前の本日、翌2月6日、東京体育館(テレビ収録、観衆3,000人発表)では前日の再戦、ガニアのAWA世界ヘビー級王座に小林が再挑戦。1本目は22分18秒、ガニアが裸絞め(スリーパー・ホールド)でまたも先取、2本目は9分13秒、小林がアトミック・ドロップから逆エビ固めで絞め上げ、強豪ガニアがギブアップ。決勝の3本目、勝機を急いだ小林がボディスラムを連発、小林がボディスラムでガニアを投げようとして上体を前屈みにしたところをガニアは首固め。4分20秒、カウント3が入り2−1でガニアが2フォール奪っての防衛を果たしました。

小林はヨーロッパから帰国後、シングルマッチでは初の敗戦、世界の厚い壁に跳ね返されてしまいました。

セミファイナルは新IWA世界タッグ王者チームとなった草津&杉山組vsロシモフ&カシモド組の凸凹コンビによるノンタイトル戦45分3本勝負。1本目は21分3秒、ロシモフが草津を体固め、2本目は2分22秒、杉山がカシモドを体固め、決勝の3本目は3分12秒、草津がロシモフを体固めに降して2−1で草津&杉山組に凱歌が上がりました。

田中とシールドのシングルマッチ45分3本勝負は2−1でシールドの勝利。進境著しい井上はネイダーと東京体育館という大会場でシングルマッチで対戦していますが、14分32秒体固めでネイダーに敗れました。

折角のAWA世界ヘビー級王者、ガニアを呼んでのタイトルマッチ開催にも関わらず、集客には苦労し3,000人発表の観客しか集められず。10日前の1月27日には日本プロレスが同じ東京体育館で「新春チャンピオン・シリーズ」を開催、馬場&猪木組のBI砲にボボ・ブラジル&デール・ルイス組が挑戦したインターナショナル・タッグ選手権試合(2−1で馬場&猪木組が防衛)をメインに8,000人発表の観客を動員しており、興行戦争では惨敗に終わりました。

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