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2021年04月25日22:29

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ジャンボ鶴田怪物伝説(735)

86年「チャンピオン・カーニバル」シリーズ中に馬場はタイガーマスクを伴ってアメリカに遠征、4月の19日のルイジアナ州ニューオリンズのスーパードームで行われたNWAクロケット・プロと地元米国版UWF(旧MSWA)共催の「ジム・クロケット・シニア・メモリアルカップ・レスリング・トーナメント」と翌4月20日、ミネソタ州ミネアポリス・ヒューバート・Hハンフリー・メトロドームで行われたAWAの「レッスルロック」に出場しています。

タイトル戦線からは撤退していた馬場はNWA第一副会長としての立場から全日本プロレスのリングは鶴田、天龍、長州力らに任せて全米の大規模なビッグマッチに協力。その背景にはWWFのビンス・マクマホンが84年から仕掛けたレスリングウォーの激化がありました。この2大会の2週間前の4月7日にはWWFが前85年より開催を開始した年間最高のレスリングイベント、「レッスルマニア2」を開催。

この年はニューヨーク州ユニオンディールのナッソー・コロシアム、カリフォルニア州ロサンゼルス・スポーツアリーナ、そしてAWAのメインテリトリーの一つであるイリノイ州シカゴ・ローズモント・ホライズンの3会場での同時開催。AWAのオーナーであるバーン・ガニアに真っ向から喧嘩を仕掛けました。

これに対してNWAクロケットプロとAWAが立ち上がりビッグマッチを開催することで対抗、両大会の参加レスラーもかなり被っており、WWF対NWA&AWA連合軍の壮絶な興行戦争となりました。馬場は仲間のプロモーターを助けるべく、ヘビー級戦士に転向したタイガーマスクを連れて参戦、また4月13日にプロレス転向記者会見を行ったばかりの輪島大士も一緒に視察に連れて行っています。

4月19日に行われたスーパードームでのジム・クロケット・シニア・メモリアルカップ・レスリング・トーナメントは総勢48人レスラー、24タッグチームが出場するワンデートーナメント。1日の興行でやるには参加チームが多過ぎる為、昼夜に別れての開催となりました。

24チーム中、8チームが組み合わせにより1回戦シード。シードとなったのはアニマル&ホークのザ・ロード・ウォリアーズ、マグナムTA&ロニー・ガービン組、ボビー・イートン&デニス・コンドリー組のミッドナイト・エキスプレス、タリー・ブランチャード&アーン・アンダーソン組、リック・マーテル&ディノ・ブラボー組、リック・モートン&ロバート・ギブソン組のザ・ロックンロール・エキスプレス、馬場&タイガーマスク組、イワン&ニキタのザ・コロフズの8チーム。

さらに1回戦から出場がブッチ・ミラー&ルーク・ウイリアムス組のザ・シープハーダーズ、スティーブ・ウイリアムス&テリー・テイラー組、ジム・ガービン&ブラック・バート(リック・ハリス)組、ワフー・マクダニエル&マーク・ヤングブラッド組、バロン・フォン・ラシク&コンガ・ザ・バーバリアン組、チャボ&ヘクターのゲレロ兄弟、ジミー・バリアント&マニー・ヘルナンデス組、ブレッド・ソイヤー&デビッド・ピーターソン組、スティーブ・カーン&スタン・レーン組のザ・ファビラス・ワンズ、トミー・ロジャース&ボビー・フルトン組のザ・ファンタスティックス、ビル・ダンディ&バディ・ランデル組、ボビー・ジャガーズ&マイク・ミラー組、バート&ブラッドのザ・バッテン・ツインズ、ネルソン・ロイヤル&サム・ヒューストン組、バズ・ソイヤー&リック・スタイナー組、ココ・ウェア&イタリアン・スタリオン組の16チーム。

昼興行は当時の土曜日とあってアメリカでも働いている人が多かったか?スーパードームに3,500人という少ない観客発表。

16チームによる1回戦8試合が組まれました。(試合は全て20分1本勝負)トーナメント1回戦第1試合、ワフー&Mヤングブラッド組とジャガーズ&Mミラー組は7分35秒、ワフーがトマホーク・チョップからMミラーを体固め。

1回戦第2試合、Nロイヤル&Sヒューストン組とバート&ブラッドのバッテン・ツインズは8分17秒、ヒューストンがバートをブルドッキング・ヘッドロックからの体固めで撃破。

1回戦第3試合、Jバリアント&Mヘルナンデス組vsラシク&Kバーバリアン組は8分、ヘルナンデスがKバーバリアンを飛び付き式前方回転エビ固めでフォール。

1回戦第4試合、2月に新日本プロレスへ初来日が予定されていましたがスケジュールの都合で延期(7月)されたスティーブ・ウイリアムス&Tテイラー組とBダンディ&Bランデル組は11分12秒、オクラホマ・スタンピートでSウイリアムスがランデルを片エビ固め。

1回戦第5試合、Bミラー&Lウイリアムス組のシープハーダーズとチャボ&ヘクターのゲレロ兄弟の一戦は11分15秒、Lウイリアムスがヘクターを2人がかりのクローズラインから体固め。

1回戦第6試合、後の89年から全日本プロレスのレギュラーとなるTロジャース&Bフルトン組のザ・ファンタスティックスとSカーン&Sレーン組のザ・ファビラス・ワンズの興味深い一戦は14分56秒、フルトンがSカーンを後方回転エビ固めに降しファンタスティックスの勝利。

1回戦第7試合、バズ・ソイヤー&Rスタイナー組とKウェア&Iスタリオン組は実力者バズが6分10秒、スタリオンを得意のパワースラムからの体固めに降しました。

1回戦最終第8試合、Jガービン&Bバート組とブレッド・ソイヤー&Dピーターソン組は5分48秒にJガービンがピーターソンをDDTからの体固めで倒し、1回戦を勝ち抜いた8チームが2回戦に進出、夜の部でシード枠チームと対戦することになりました。

ビル・ワットが代表を務める米UWFは新日本プロレスと提携しており、87年にかけてシープハーダーズ、Sウイリアムス、Rスタイナー、バズ&ブレッドのソイヤー兄弟、Bバート等が新日本のリングに参戦することになります。

また1回戦をシードされている組とそうでない組のメンバーを見るとシード組はクロケットプロのノースカロライナ勢が中心、そうでない組はワフーのようなクロケット派の超大物もいますが米UWF勢中心、ということが言えるでしょう。
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