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2020年11月08日23:22

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ありがとう!横浜文化体育館(61)

97年10月に全日本女子プロレスが取引金融機関から2度の不渡り手形を出して銀行取引停止処分を受け、事実上の倒産、フジテレビからの放映権料で何とか経営を継続、また全女の給料未払などによる処遇悪化から選手が大量離脱、98年1〜2月にかけて全女から分裂したネオ・レディース、アルシオンが相次いで旗揚げし、狭い日本女子プロレス業界に7団体がひしめき合う状況になりましたが、ガイアジャパンはそんな中、安定した経営ぶりを見せています。

アルシオンで「ファイテング・プロデューサー」の肩書きをもらっていたアジャ・コングは実質的にはフリーであり、またネオ・レディース所属となった下田美馬&三田英津子組の「ラス・カチョーラス・オリエンタレス」もガイアのリングに参戦。

そんな中で特に注目を集めたのがかつて長与千種とクラッシュ・ギャルズを結成していたライオネス飛鳥の存在でした。飛鳥は長与引退から約5か月後の89年8月24日、全女後楽園ホールで引退試合を行い全女を去っていましたが、94年11月20日、全女東京ドーム大会でジャガー横田、バイソン木村らと共に復帰。(小倉由美も試合をしたがこちらはリングに復帰することはなかった)

OGユニット「ライディーン・アレイ」を結成して全女のリングで活躍しましたが、同年12月、ジャガーとバイソンが吉本女子プロレス「J’d」と契約した為にユニットは事実上解散状態となり、飛鳥は単独で全女、ネオ・レディース、Jd’のリングにヒールとして参戦。復帰当初は甲状腺疾患を持っていた為動きは悪かったですが、元々は「女子プロレス界のジャンボ鶴田」と言われたナチュラルパワーの持ち主、徐々にコンディションを上げ、全盛期の強さを取り戻していました。

飛鳥がついに長与のガイアジャパンのリングに登場。99年1月17日、後楽園ホール大会に参戦した飛鳥はJWPを退団しフリーとなっていたOZアカデミー校長、尾崎魔弓とタッグを組んでメインイベントに登場、KAORU&山田敏代組と対戦、16分45秒、タワーハッカーボムからのエビ固めでKAORUを撃破、かつてのパートナー、長与に宣戦布告。

2月11日の後楽園ホールで飛鳥はフリーのアジャ、尾崎、さらにはラスカチョも取り込んでヒールユニット「SSU」(スーパースターズユニット)結成を発表。長与との注目の一騎討ちは4月4日、横浜文化体育館に決定。

3月20日、新潟フェイズで飛鳥は「長与vs飛鳥戦で飛鳥が勝てばSSUが以後のマッチメーク全権を握る」とガイア側に要求。木村一廊統括は「話にならない」として取り合わなかったものの、翌々日の3月22日、後楽園ホールで「ガイア選手全員の総意として」飛鳥の要求を受け入れると発表。

注目のクラッシュ対決は4月4日、横浜文化体育館(観衆6,500人超満員札止め発表)で行われ、ヒールと化した飛鳥が長与にまさかの火炎攻撃を仕掛け、16分59秒、飛鳥がタワーハッカーボムからの片エビ固めでフォール勝ちを収め、SSUにマッチメーク全権が移行しています。クラッシュ対決に郷愁を抱く長年のファンの思いを飛鳥は粉々にしてみせました。

セミファイナルはガイアvsSSU、里村明衣子&加藤園子組とアジャ&尾崎組の対戦、17分19秒、里村がアジャからデスバレーボムからの片エビ固めで初フォールを奪いました。一期生の中でも長与の後継者は長与の赤のコスチュームの色を受け継いだ里村との呼び声が高くなりました。以後、里村とアジャはAAAWシングル王座のベルトを巡ってライバル関係を構築していくことになります。

セミ前に組まれたのはガイアKAORU&山田組とSSU下田&三田組の対戦、38分27秒という激闘の末、KAORUが下田をエクスカリバー(みちのくドライバー�兇箸曚榮韻元�)からの片エビ固めで破りました。

ガイアvsSSUの若手同士による3対3勝ち抜き戦、ガイアは植松寿絵、広田さくら(紗久良)、RIE(元FMW、フリー)組vsSSUはシュガー佐藤、永島千佳世、中山香里(FMW)。首の負傷でFMWを退団しフリーとしてガイアに参戦していたRIEとFMW所属だった中山はこちらでは敵対関係になります。

ガイア先鋒植松vsSSU先鋒S佐藤の一戦は13分47秒、ライガーボムからのエビ固めでS佐藤が勝ってしまい、実力者植松で星を落としたガイアは大ピンチ、続いてガイア副将RIEとSSU先鋒S佐藤の対戦も7分29秒、S佐藤がライガーボムからのエビ固めで連勝。

ガイア大将はコミカルファイトの広田、このままS佐藤が3タテするだろうと思いきや、広田が2分38秒、後方回転エビ固めでS佐藤から3カウントを奪い、観客席からはどよめきのような大歓声。

続くSSU副将中山と広田の対戦も広田が絶対不利という状況ながら、9分21秒、首固めで広田が中山を丸め込んでの勝利。番狂わせの連続に6,500人の大観衆は大喜び。SSUは大将の永島が登場、大将戦となりましたが技巧派の永島には広田のトリッキーな戦法は通じず、6分17秒、フィッシャーマン・バスターからの片エビ固めで永島が広田を倒し1人残りでSSUの勝利となりました。

広田は予想外と言っては失礼ですがよく頑張ったと思います。

通算成績はスコアの上では2勝2敗の五分でしたがエース長与が負けてしまったことで事実上はガイアの完敗となりました。
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