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2020年10月14日22:28

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ありがとう!横浜文化体育館(36)

パンクラス96年初の横浜文化体育館大会は1月28日「TRUTH」ツアー(観衆5,900人超満員発表)。新生UWFの成功体験からか大会場開催に拘ったU系団体でしたが、パンクラスは年1回の日本武道館大会開催はあったものの、横浜文体大会でコンスタントにビッグマッチを開催していきました。私はこの興行は観に行きました。

メインイベントはキングオブ・パンクラシストのバス・ルッテンが負傷した為、ランキング1位の鈴木みのると2位のフランク・シャムロックとの間で暫定王座決定戦が行われ、22分53秒、膝十字固めでFシャムロックが勝ち暫定王者となっています。

セミファイナルはランキング戦、3位のウェイン・シャムロックがランク外の高橋義生に20分判定勝ち。UFCとパンクラスに並行して出ていたWシャムロックですが、UFCでの闘いに専念する為にこの試合の後、パンクラスを離れました。しかし翌97年にはWWFとアルティメットスタイルのファイターとして契約してしまいます。

97年4月12日、新日本プロレス東京ドーム大会にWシャムロックが参加、橋本真也と対戦すると発表されましたがWWFと契約したことで来日はキャンセル。ですがこの年の9月28日、FMWの川崎球場大会にWWFルートで参戦、同じルートで呼ばれたベイダーと金網マッチを行ったのにはビックリさせられました。

パンクラスとは切れた訳ではなく、自ら主宰している「ライオンズ・デン」の門下生を送り込むブッカーの仕事はやっていました。

同じくセミ前のランキング戦では4位の船木誠勝がランク外の柳澤龍志に8分42秒、アームロックでレフェリーストップ勝ちしています。

この日、2人の新人がデビュー。藤原組に練習生として入り、怪我でなかなかデビュー出来ず、練習生のままパンクラスに移籍した國奥麒樹真(くにおく きうま)は渋谷修身と10分時間切れ引き分け。生え抜きの近藤有己は先輩の伊藤嵩文を相手に2分21秒、フロント・ネックロックによるレフェリーストップで何と白星デビュー。その後の近藤の活躍を考えると普通の新人とはモノが違っていたのかな、と思います。

暫定王座決定戦に敗れた鈴木は首のヘルニアに悩まされ、首から腕が痺れてグリップが上手く出来ない状態に陥りこの年、ガイ・メッツアー、デビューしたばかりの近藤、格下のヴァーノン・タイガー・ホワイト、デルーシアと4連敗、10月8日、名古屋市露橋スポーツセンターで伊藤にようやく20分判定勝ちを収めましたが首の調子は元へは戻らず、名古屋大会を最後に長期欠場に入りました。(97年5月24日、神戸ファッションマート・アトリアムプラザ大会でのジョエル・サトゥン戦に勝利し復帰もヘルニア再発により9月6日の東京ベイNKホール大会出場後、再び欠場、以後は限定出場に。)

この時の鈴木の状況をリアルタイムで見ているだけに、現在の52歳になった鈴木が上々のコンディションで新日本プロレスのトップ戦線にいるのは並々ならぬ精神力と努力の賜物と尊敬の念を抱かずにはいられません。

翌97年には船木を長とした東京道場と鈴木を長とした横浜道場に分かれます。かつてUWFをスポンサードしていたメガネスーパーが目指した「部屋別制度」がスタイルを変えて実現、同じ団体内でも競い合うという良い面もありましたが、後に船木と鈴木の不仲、亀裂を決定的なものにしていきます。

97年は「ALIVE」ツアー年度最後のビッグマッチとして12月20日に横浜文体大会が行われました。(観衆5,900人超満員発表)私はこちらの興行も生観戦しました。

メインイベントはこの年の4月27日、東京ベイNKホールで船木から15分12秒、腕ひしぎ逆十字固めでギブアップを奪い、キャリア2年目でキングオブ・パンクラス王者となった近藤にランキング1位の船木が挑戦。僅か2分20秒、アームロックで船木が近藤からギブアップを奪い王座奪還。勝った瞬間の船木の咆哮が印象に残ります。

セミファイナルはランキング戦、7位のルッテンと96年7月のネオブラッド・トーナメントでデビューした9位山宮恵一郎(KEI山宮)の対戦は4分38秒、チョークスリーパーでルッテンが勝ちランキング変動なし。

柳澤はジョン・ローバーを55秒、足首固めでギブアップせ、ランキング2位のデルーシアはこの年の7月のネオブラッド・トーナメントでデビューした美濃輪育久(ミノワマン)を3分47秒、チョークスリーパーで絞め落としてキャリアの違いを見せつけました。

98年初の横浜文体大会は2月6日、「ADVANCE」ツアー(観衆4,800人満員発表)が1回目。ここで東京道場と横浜道場による5対5対抗戦が行われました。(勝ち抜き戦形式ではない)

横浜道場は道場長である鈴木は1月17日、後楽園ホールで試合をしましたが、96年5月からパンクラスに参戦、後にPRIDE、K1でトップに昇りつめる大道塾空手の「オランダの大巨人」セーム・シュルトに敗れ欠場となり、不利が予想されました。

試合は10分1本勝負、10分で決着がつかない場合は3分間の延長戦を行い、判定で勝敗を決めます。(マストシステムではない)先鋒戦、東京道場、山宮vs横浜道場、柳澤の対戦は10分時間切れ、3分延長戦の末、引き分け。次鋒戦、東京道場、國奥vs横浜道場、近藤は10分時間切れ、3分延長戦で引き分け。ジャッジのうち1人は近藤につけましたが2人がドロー裁定でした。

中堅戦、東京道場、高橋義生vs横浜道場、渋谷は時間切れ寸前の9分35秒、渋谷が膝十字固めで高橋をギブアップさせて横浜道場が先ず1勝。副将戦、東京道場、冨宅vs横浜道場、伊藤は10分時間切れの後に、3分間の延長戦で伊藤が判定勝ちで先輩冨宅を破る金星。これで大将戦を待たず、2勝2分で団体戦では横浜道場の勝利が決定。

大将戦は東京道場、道場長の船木vs横浜道場、稲垣勝臣。こちらは流石に実力差があり、2分6秒、チキンウィング・アームロックで船木が圧勝しています。2勝1敗2分で横浜道場が東京道場を破り、地元横浜で鈴木を欠いた状態で何とか面目を保った感じです。 

対抗戦の前にはシュルトが山宮と同日デビューした長谷川悟史(故人)と対戦、3分56秒、足首固めでギブアップ負け。長谷川は殊勲の星を挙げています。

4月26日、この年2回目の横浜文体大会「ADVANCE」ツアー(観衆5,600人超満員発表)が開催されました。こちらは生観戦しています。

メインイベントではキングオブ・パンクラス選手権、王者船木にランキング3位、ライオンズ・デンのメッツアーが挑戦、後に「膠着大魔王」と呼ばれるメッツアーのグラウンドでの防御中心の試合運びに船木は最後までペースを掴むことが出来ず、30分時間切れ、3−0の判定負けでベルトを失いました。

セミファイナルはランキング戦、1位の近藤vs6位の山宮の対戦、20分時間切れで近藤の判定勝ちでランキングの変動はなし。セミ前に行われたランキング戦、2位のデルーシアvs5位の柳澤の一戦は12分44秒、アンクルホールドでデルーシアがギブアップ勝ちしランキング変動なし。

2月6日の横浜文体大会を欠場した鈴木(ランキング5位)ですが、3月1日の神戸ファッションマート・アトリアムプラザでランキング9位だった山宮に20分判定負けし、この時は7位でランキング外のトニー・ロホと対戦、10分時間切れ判定勝ちを収めました。

2月に長谷川に敗れたシュルト(ランキング外)がランキング10位のジェイソン・ゴドシーと対戦、僅か1分47秒、掌打の連発でレフェリーストップ勝ちし、ランキングトップ10入り。1月には負傷気味とは言え、元キングオブ・パンクラシスト、鈴木に勝っており、いよいよ大巨人が覚醒しトップ戦線に躍り出るか!?注目の選手になって来ました。
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