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2020年08月29日22:56

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ジャンボ鶴田怪物伝説(714)

「エキサイティング・ウォーズ86」第3戦、2月25日、大田区体育館(観衆2,720人発表)大会。

私事ですが、私は大学を卒業しこの年の4月から社会人生活をスタートさせることになっており、入社前の宿泊集合研修が3月10日〜14日迄、研修所にて行われる為、参加しなければならず、3月13日の日本武道館にはどうしても行くことが出来ませんでした。

そこで、このシリーズ武道館以外で唯一の東京大会となる大田区体育館に行くことにしました。また、中学校時代からのプロレス好きの親友が社会人になったらしばらく遊びには来られないと自宅に泊まりに来ており、一緒にノーテレビの大田区大会を観戦に行きました。

このシリーズは全日本プロレスにしては珍しく後楽園ホール大会がありません。日本テレビ、読売巨人軍の関係から全日本プロレスは旗揚げシリーズとなる72年11月7日、「旗揚げジャイアント・シリーズ」から後楽園ホール大会を使用。(馬場vsダッチ・サベージ、大熊元司&マシオ駒組vsブルーノ・サンマルチノ&ジェリー・コザック、サムソン・クツワダvsドリー・ファンク・シニア)

新日本プロレスが旗揚げしてから1年4か月も経ってから(73年7月6日)後楽園ホールを初使用したのとは差がありました。

後楽園ホール大会の開催がないシリーズがいつ以来かと言いますと、82年の「第10回チャンピオン・カーニバル」の終盤1週間に開催され、大会場ばかりを廻った「グランド・チャンピオン・シリーズ」がありますが、第10回チャンピオン・カーニバルの最終戦とグランド・チャンピオン・シリーズの開幕戦が同日の4月16日、福岡国際センターであり且つ、ブルーザー・ブロディ、テッド・デビアス、モンゴリアン・ストンパー、バック・ロブレイは残留しているので、厳密には別々のシリーズとは言い難い。

それ以前では78年8〜9月のミル・マスカラス&ドスカラスのマスカラス・ブラザーズが揃って初来日した「サマー・アクション・シリーズ2」以来6年半ぶり。後楽園ホール大会のない全日本プロレスのシリーズは非常に珍しいです。

大田区大会メインイベントは全日本対ジャパン軍団抗争、鶴田&天龍&石川敬士組と長州力&キラー・カーン&寺西勇組。石川がリング内の寺西に攻撃を加えようとコーナーポスト最上段に登ったところ、長州がノータッチで入ってきてセカンドロープから石川に雪崩式ブレーンバスター。この当たりの攻防は開幕戦の戸田でも見られましたが、開幕戦にノータッチで長州が石川をフォールしていた経緯から長州が次の動きに出る前に、鶴田と天龍が入ってきてこれをカット。

ジャパン軍団もKカーンと寺西が入ってきて場外乱闘となり、12分25秒、両チームリングアウトの引き分け。フラストレーションの残る観客席からは「延長コール」が起き、収まりのつかない両チームもこれに呼応し、5分間の延長戦が決定。

延長戦のゴングが鳴らされましたが、観客が喜んだのも束の間、ゴング前から6人がリング上で乱闘を展開して収拾が付かなくなり、レフェリーは直ぐに試合終了のゴングを要請、僅か44秒、両チーム反則の裁定が下り、決着はつかず。

友人はメインイベントを「バタバタして面白くない」と評していました。この興行の前に一緒に観に行ったのがこれより1年半前の84年9月11日、UWF後楽園ホール大会(スーパー・タイガーvs前田日明)、さらにその前が83年8月4日、新日本プロレス蔵前国技館大会(長州vs藤波辰巳WWFインターナショナル・ヘビー級選手権試合、タイガーマスクvs寺西NWA世界ジュニア・ヘビー級選手権試合)だけに、学生生活最後の思い出がこの興行では友人には気の毒なことをしてしまいました。

上京して来た友人には新日本、UWF、全日本と生で1回ずつ見せたことにはなりますが、これは残念でしたね。

セミファイナルは馬場&大熊組とハーリー・レイス&ワンマン・ギャング組の対戦。6分22秒、レイスが大熊をフライング・ラリアットから体固め。

セミ前に組まれたのは谷津嘉章&アニマル浜口組とタイガー・ジェット・シン&ラッシャー木村組の対戦、9分27秒、シンが浜口をコブラクローでフォール。

テリー・ゴディは前85年10月に結託したザ・グレート・カブキと組んでサムソン冬木&ハル薗田組と対戦、8分10秒、ゴディがパワーボムで薗田をエビ固めに決めてゴディ&カブキ組の勝利。

クラッシャー・ブラックウェルは栗栖正伸とシングルマッチで対戦、180kgの体重を利した3分48秒、フライング・ボディプレスからの体固めで栗栖を圧殺。

全日本対国際血盟軍、タイガーマスク&マイティ井上組vs阿修羅・原&剛竜馬組は11分7秒、両チームリングアウトの引き分け。国際血盟軍に原がいては全日本側は勝つのは厳しいか?

ジャパン対国際血盟軍、小林邦昭&保永昇男組とアポロ菅原&高杉正彦組は11分6秒、小林が菅原をフィッシャーマン・スープレックスホールド(網打ち式原爆固め)で降しました。同じくジャパン対国際血盟軍、仲野信市と鶴見五郎のシングルマッチは7分12秒、鶴見がドリルアホール・パイルドライバーから体固めでキャリアの違いを見せつけました。

全日本同士のロッキー羽田&渕正信組と百田義浩&百田光雄組の百田兄弟の一戦は13分54秒、渕が光雄をバックドロップから体固めに決めて羽田&渕組が勝利を飾っています。

第1試合の全日本対ジャパン、小川良成と笹崎伸司のシングルマッチは7分15秒、ドリルアホール・パイルドライバーからの体固めで笹崎が勝ち、若手対決を制しています。

なお、この日、3月13日、日本武道館での全日本プロレスvsジャパンプロレス7対7シングル対抗戦の両チームの参加メンバーが発表になりました。

全日本プロレスは馬場、鶴田、天龍、タイガーマスク、石川、M井上、冬木。ジャパンが長州、Kカーン、谷津、浜口、寺西、小林、栗栖。組み合わせは3月1日、秋田県立体育館でのテレビ生中継で公開抽選により決定することになりました。
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