85年「世界最強タッグ決定リーグ戦」第10戦、12月2日、大阪城ホール(観衆7,100人発表)大会。
大阪府立体育会館が老朽化による建て直しの為、この年の大相撲春場所を持って一旦、閉館。プロレス興行も大阪城ホールでの開催がメインになりましたが、この日は全日本プロレス、ジャパンプロレス連合軍開催の大阪城ホール大会での最低動員記録を発表せざるを得なくなりました。
ちなみに85年に入ってからの全日本、ジャパンによる同所での観客動員発表は次の通り。2月21日(木)ジャパン主催、長州力vs天龍12,000人満員。5月13日(月)ジャパン主催、長州vsスタン・ハンセン9,200人。6月4日(火)全日本主催、インターナショナル・ヘビー級選手権試合鶴田vsテリー・ゴディ、長州&キラー・カーン組vsザ・ロード・ウォリアーズ11,500人。8月5日(月)ジャパン主催、長州vs谷津嘉章(当初は長州vs鶴田を予定)7,900人。11月4日(月・祝)ジャパン主催、長州vs鶴田9,500人。
この日で6回目となり2か月に1回は大阪城ホールで興行を打っていることになり、やはり当時国内最大規模の16,000人キャパの大阪城ホールでの興行はやり過ぎの感はありました。
新日本プロレスはこの年7月28日(日)に猪木vsブルーザー・ブロディ、藤波辰巳vsジミー・スヌーカ、ザ・コブラvsヒロ斉藤のNWA世界、WWFジュニア・ヘビー級ダブル・タイトルマッチで13,740人超満員発表の1度きりしか開催しておらず、選手層が薄くなったところからキャパを考慮してか開催には慎重になっています。
さて、試合の話ですが、メインイベントはリーグ戦の優勝を左右する大一番、タッグリーグ公式戦、鶴田&天龍組とハンセン&テッド・デビアス組の対戦。腰に不安を抱える天龍の分まで鶴田が奮闘しています。
鶴田がハンセンにお株を奪うジャンボ・ラリアット。ハンセンよりも長身の鶴田に打たれたラリアットはハンセンにダメージを与え、ハンセンはロープにもたれかかりました。
そこへ鶴田がもう一発ジャンボ・ラリアット、しかしこれを見ていたハンセンが間一髪かわし、鶴田は場外へ転落。追うハンセン、待っていた鶴田はハンセンを柵に叩きつけてリング生還を狙いましたが、エプロンの鶴田にデビアスがリング内からタックルをかまし、鶴田は再びリング下へ。13分10秒、鶴田とハンセンが両者リングアウト。天龍は腰を負傷している為か救援が遅れました。
鶴龍コンビは連夜の無得点試合で2勝1敗1時間切れ引き分け1両リンで失点5の5点のまま。ハンセン&デビアス組は初の無得点試合となり2勝1両リン、失点2の4点。
セミファイナルでも公式戦が組まれ、馬場&ドリー・ファンク・ジュニア組とニック・ボックウィンクル&カート・へニング組が対戦。ドリーとカートの攻防となりましたが、レフェリーの死角を突いて入って来た馬場がカートに河津落とし。身長差のある馬場の河津落としを喰らって後頭部をしたたかに打ち付けたカートのバックにドリーが周り、後方回転エビ固め。13分8秒、カウント3が入り、馬場&ドリー組がベテランらしい老獪な連携プレーを見せて初白星。1勝1時間切れ引き分け、失点3で3点。ニック&カート組は3戦3敗の0点。
セミファイナル以下は公式戦外の試合、セミ前に組まれたのは長州とジェシー・バーのシングルマッチ。7分13秒、長州がリキラリアットからの体固めで豪快に仕留めてみせました。
ダイナマイト・キッド&デービーボーイ・スミス組はジャパンの小林邦昭&寺西勇組と対戦。新日本プロレス時代、キッドとは初代タイガーマスクと共にライバル関係にあった小林と、キッドの初来日第1戦(79年7月19日、国際プロレス、北海道・木古内町民会館)の対戦相手だった寺西とのコンビは興味深い組み合わせとなりました。
同じ組み合わせは84年1月1日、新日本プロレスの後楽園ホールで実現、16分22秒、キッドが寺西をダイビング・ヘッドバットから体固めに決めてキッド&スミス組が勝っていますが、この時は両チーム共にジュニア・ヘビー級でした。
しかし、全日本マットでヘビー級戦士としてリーグ戦に臨むキッド&スミス組にはもはや相手ではなく、11分26秒、キッドが逆さ押さえ込みで寺西をフォールし、ブルドッグスの勝利。
ハーリー・レイスは珍しく国際血盟軍の剛竜馬とシングルマッチを行い、6分45秒、フライング・ラリアットからの体固めで完勝。
全日本対ジャパン、タイガーマスク&渕正信組vs谷津&保永昇男組は11分48秒、谷津が渕をワンダー・スープレックス(フロント・スープレックス)からの体固めでフォールしジャパン軍に凱歌が上がりました。
全日本対国際血盟軍、大熊元司&ハル薗田組とラッシャー木村&阿修羅・原組は13分42秒、R木村が薗田をブルドッキング・ヘッドロックからの体固めに決めて国際血盟軍がリーグ戦参加チームの意地を見せています。
対ジャパンの切り込み隊長、石川敬士は前日の後楽園ホール大会での栗栖正伸戦で腰を痛め、この日から欠場。天龍に次いで石川の腰の負傷は全日本プロレスには痛い戦力ダウンとなりました。
全日本対ジャパンのシングルマッチが2試合組まれ、マイティ井上は新倉史裕を10分6秒、サマーソルト・ドロップからの片エビ固めで降し、百田光雄と栗栖の一戦は7分37秒、回転エビ固めで栗栖が丸め込みの勝利。
第1試合のジャパン若手対決、仲野信市と笹崎伸司のシングルマッチは9分36秒、逆エビ固めで仲野が笹崎をギブアップさせました。
ログインしてコメントを確認・投稿する