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2019年08月20日22:40

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猪木とビンス(502)最終章

第2代IWA世界ヘビー級王者サンダー杉山は、ビル・ロビンソンから王座獲得後、ドクター・デス(ムース・モロウスキー)、エドワード・カーペンティア、ジャック・デ・ラサルテス、ブルー・ディモン(レス=バディ・ウォルフ)、メッサーシュミット(クラウス・カーロフ)、ラリー・へニングと70年には6度の防衛に成功。ずんぐりした身体付きながらアマレス東京五輪代表の実力を見せつけ、安定した王者ぶりを発揮しています。

71年の新春パイオニア・シリーズでもイワン・ブレストンを相手に2度の防衛を果たし防衛記録を8に伸ばしました。 

次の「AWAビッグ・ファイト・シリーズ」ではAWA世界タッグ王者チームであるマッドドッグ&ブッチャーのバション兄弟を招聘し3月2日、東京体育館でビッグマッチを開催することを発表していますがまたしても日本プロレスが妨害工作に出ました。  

前回書きました「あなたがプロモーター」企画でファン投票第1位となったスパイロス・アリオンを日本プロレスが横取り。同時に第2位となったミル・マスカラスも2月19日、後楽園ホールで開幕の「ダイナミック・ビッグ・シリーズ」に2人纏めて招聘。

同じ3月2日、蔵前国技館で同日同時刻興行をぶつけてきました。これがいわゆる「山の手、下町興行戦争」です。

国際プロレスの東京体育館はバション兄弟のAWA世界タッグ王座に杉山&グレート草津組が挑戦し1−1から日本組の反則負け。左足骨折の負傷癒えないラッシャー木村が強行出場、マスクマンのザ・?(クエスチョン、正体はランディ・サベージの父親であるアンジェロ・ポッフォ)を金網デスマッチで撃破。

ヨーロッパ遠征からこの日の為に帰国したマイティ井上はビル・ミラーに敗れています。

日本プロレスの蔵前国技館は馬場&猪木組のBI砲がマスカラス&アリオン組を2−1で破りインターナショナル・タッグ王座を防衛しています。

観客動員は日本プロレスが9,000人、国際プロレスが3,000人発表と国際プロレスは惨敗を喫してしまいました。

IWA世界ヘビー級王者の杉山はこのシリーズ2月27日、川崎市体育館でMバションを破り9度目の防衛を果たしましたが東京体育館大会の2日後の3月4日、北九州市小倉区三萩野体育館でBミラーに破れ王座転落。同王座は海外へ流失。

4月2日開幕の第3回IWAワールド・シリーズはモンスター・ロシモフ、ビル・ロビンソン、カール・ゴッチ、ドクター・デス(モロウスキー)、シン・リーガン、バスター・マシューズ、マグナ・クレメントら強豪が来日。

特筆すべきはゴッチの国際プロレス初参加。ゴッチはアメリカマットで干され、ハワイで清掃車の作業員をして生計を立てていたところをロビンソンに声をかけられ、ロビンソン経由で吉原を紹介されての来日となりました。

来日前にハワイでゴッチとロビンソンが合流。そこへ3月26日、ロサンゼルス・オリンピック・オーデトリアムでジョン・トロスを破りUN王座を獲得した猪木がフィアンセの倍賞美津子さんと共にバケーションに訪れ、猪木、ゴッチ、ロビンソンの顔合わせが実現しています。

ワールド・シリーズはロシモフ、ロビンソン、ゴッチの三つ巴の優勝争いとなり、5月18日、大田区体育館でロビンソンとゴッチが引き分け。3者同点となりましたが予選でのバッドマークシステムの持ち点数の差で、ロシモフが初優勝を果たしました。

当時25歳のロシモフはまだ線が細く、後の大巨人アンドレ・ザ・ジャイアントの姿は想像出来ませんが、ゴッチ、ロビンソンというガチガチのシューター相手に優勝したのは類まれなるセンスと身体能力の高さを証明しました。

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