理夢は細かい事情は伏せ、魔王という存在と洋間という存在と自分のような能力者が戦いを裏で行われている事。その最中、死人が大人数出ており、いつも人員不足に陥っている事。
その戦いの中で魔王が人間を操り、人殺しや悪事をさせている人間遠隔操作。それが先ほどの人。
シンパシーというのは何かの拍子に元に戻ったりする事はあるが、マリオネットの方は死ぬまで操られたまま、という事。
悠也「そういう化け物存在がいるっていうのも驚きだけど・・・・さっきの処理っていうのがその・・・・」
理夢「・・・・うん」
悠也「本当に2度と元には戻れないのか?」
理夢「ううん。1つだけ。操ってる魔王を倒せば元に戻るけど・・・・たくさんいる魔王の中でピンポイントで倒すというのは・・・・」
悠也「現実的じゃない・・・・か。でもさっきの人もかわいそうだな。能力者でもなんでもないだろうに巻き込まれて。俺もああなっちゃうのかね」
理夢「ゆうちゃんは大丈夫だよ」
悠也「なんで?」
理夢「ああなっちゃう人は悪い人だけって言われてるの。ゆうちゃんは優しくていい人だから大丈夫だよ」
悠也「悪人だけ?じゃあさっきの人は犯罪者かその一歩手前の犯罪者予備軍、って事?じゃあ望月も・・・・お前をすごくイジメてたから・・・・なるのか?」
理夢「どうかな・・・・望月さんくらいだとシンパシーくらいにはなるかもだけど、マリオネットにはならないんじゃないかな・・・・」
悠也「あれでもシンパシー止まりか・・・・マリオネットになるのはもっと悪人か・・・・」
理夢「おばあちゃんはそれだけ悪い事してきたんだ、因果応報だ、なんていうけど・・・・私はそんな風に割り切れない・・・・」
悠也「そうだよな・・・・」
そこまで話をして「あの人たちはどうなんだろう・・・・」と思いを馳せる。彼女が脳裏に思っているのは・・・・魔王戦で大活躍をしている一部の能力者--------
彼女が知っているのは火神博人、刹那、鈴鳴希望、神季華音、冬野雪菜、姫神紡愛といった存在。何回とも知れない数の魔王と妖魔を倒している人達。
このは人達もし・・・・マリオネットの人が襲いかかってきたらどうしているのだろうか--------------------
さて、それより。
問題は。
理夢「ところでその・・・・ゆうちゃんの死期・・・・まだ消えてないの」
そうなのだ。悠也はいまだに黒い靄に覆われていた・・・・。
悠也「そうなのか。さっきだけって訳じゃないのか・・・・」
理夢「これからも気を付けていこうね」
そんな会話をして理夢は玄関で悠也が帰るのを見送った。部屋に戻ろうと踵をかえすとそこには音もなく気配もなく妙がいて文字通り驚いて飛び上がった・・・・。
妙「話したんじゃな?」
理夢「・・・・うん。でもゆうちゃんの死期が消えてないの」
妙「まだ終わりではない、という事かの。悠也ちゃんを狙っている魔王が倒せればのぉ」
理夢「何で魔王は優ちゃんを狙ったのかな・・・・」
妙「まぁ・・・・お前さんがフィルソフィアを継ぐかもしれないからじゃろう。神様から受け継がれているあの神器は魔王には脅威じゃろうしな」
フィルソフィア。それは筝葉家で受け継がれている神から授かったとされる家宝である。それは筝葉家の者なら使えるという訳ではなく、神器が持ち主を選ぶ。適合する可能性がゼロではない理夢を継承前に使い物にならないようにする・・・・つまり大好きな男の子の死で。
理夢はそれを聞いて柄にもなく怒った。狙うなら自分を直接狙えばいいものを。近しい者の死で悲しみに暮れさせるという手段を取った事に。
妙「お前の怒りも尤もじゃが、お前はそこそこ強い。なかなか妖魔もお前を殺すのは容易ではない。じゃからそういう手段をとったのじゃろう」
玄関でそういう会話をしていると両親がリビングから出てきた。どうするのかを問うてくる。理夢の答えはもう決まっている。
理夢「私・・・・ゆうちゃんを守る。どこの魔王かはわからないけど、ゆうちゃんは殺させない」
妙「良く言った。ではこれはお前に託そう」
そう言って理夢に妙は宝石に埋め込まれている指輪を手渡した。それこそが神の器、フィルソフィア。理夢はそれを受け取り・・・・指にはめてみた。
・・・・が、指輪は適合の光を発せず・・・・。
理夢「・・・・ダメみたい」
妙「修行あるのみじゃなぁ」
頑張るしかないらしい・・・・。
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