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2019年01月14日23:29

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大蔵製エログロ映画 成人指定2本立て

数年前から新東宝・大蔵映画に興味が湧き、本を買ったりDVDを買ったりしているのですが、中でも見たかった珍品怪談映画をDVDで入手しました(廃盤済み)。

今は亡き大蔵映画の3本収納BOXで、最も見たかった『沖縄怪談逆吊り幽霊・支那怪談死棺破り』(1962)をはじめ、『生首情痴事件』(1967)、『怪談バラバラ幽霊』(1968)とセットで入手。

別格に期待している『沖縄怪談〜』は時間のあるときにゆっくり見るので、『生首情痴事件』と『怪談バラバラ幽霊』を先行して見ました。


●『生首情痴事件』(1967)

夫の策略により、睡眠薬を飲まされた上に線路上に放置され、首を切断されて惨死した若妻。
首だけの幽霊になった若妻は、夫や、その愛人を呪い殺そうと出没する。

…”オークラ・カラー”と評されたパートカラー映画で、情交シーンになるとカラーになります。それ以外は白黒シネマスコープ。

情交といっても現代の基準からすると可愛いものですが、当時の目線では激しいものだったと思います。ほとんどポルノ映画のように、執拗に続きます。

生首幽霊の特撮はかなり稚拙(笑)。光学合成で雑に表現されていますが、それがかえって異様な雰囲気を生み出しています。

幽霊の場面よりも、ヤケドで顔面が焼けただれる夫の愛人のケロイドメイクの方が凄まじく、ラストで包帯がとれて顔面が露わになるシーンは強烈です。

68分という短い上映時間の中で、殺害犯の夫は3人の女を関係を持つので、もの凄いハイスピード。テンポも何もあったもんじゃありません。でも面白かった。★★★。


●『怪談バラバラ幽霊』(1968)

死んだ資産家の父を弔うために、アメリカから帰国した娘。財産がすべてこの娘に相続されると知った親族は、寄ってたかって娘を殺害。死体をバラバラにして埋めるが…。

…これは傑作!
娘の殺害シーンが凄まじく、ノコギリでギシギシ切断する音や、肉が切れる不気味な効果音も迫力満点で、バラバラ幽霊になってからの復讐シーンも壮絶です。

自分を殺した当人に憑りついて呪い殺すのではなく、対象者のパートナーに憑依し、気が動転した対象者にパートナーを殺させるという手の込んだ残酷ぶり。

知ってる役者は1人も出ていないのに、俳優がみんな適役でした(特に顔がいい)。

こちらもパートカラーで、ポルノチックな場面になるとカラーになります。★★★★。


…それにしても、スクラッチや色ムラ・退色・コマ飛びだらけの酷いマスターでした。しかし不思議と、これで良かったように思えます。大満足の2本立てでした。


こうなると、がぜん『沖縄怪談逆吊り幽霊・支那怪談死棺破り』が楽しみになってきました。
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