ハーデスとの戦いが終わり、神星器の面々はそれぞれの生活に戻っていった。
筝葉理夢。神星器フィルソフィアを適合した彼女もまた、普通の中学生活に戻っていった。
そんなある日。下校途中に校門で理夢に声をかけてきた男がいた。草薙博人だ。先の大戦で封印の剣を振るい、決着させた人物である。その横には同じく神星器を継いだピュアルカノンの鈴鳴希望と、女神のカをもっているらしい観月陽子の姿もあった。
理夢「こんにちわ。どうされたのですか?」
博人「や、皆どうしてっかなって回ってるところでさ」
なるほど。先の大戦から数か月。皆の様子を見て回っているらしい。
御三家の面々は元気にしているし、霜淨霊那、観嶋沙奈の両名も漫才みたいなコントっぽいやりとりをしながら楽しい生活をしているらしい。理条灯莉はまた弓道の練習に励んでいるらしいし、刹那はまた探偵業にもどったようだ。
希望「最後になっちゃったけど、理夢ちゃんの様子もみに来たの。どう?元気でやってた?」
陽子「そういえば・・・・学校でいろいろとあったそうですが・・・・」
陽子は遠回しに訪ねたが、理夢には分かっていた。大戦中、イジメられっ子だった事を似たような引っ込み思案な陽子に話したことがあるのだ。それは希望や博人も聞かされていたようで、「大丈夫なのか?」「なにもされてない?」と聞いてきた。理夢はニッコリ微笑んで「大丈夫です」と答えた。
博人「ならいいけどよ。もしまたイジメがあったら俺に電話しろよ?ソイツを丸焼きにしてやるからよ」
彼の炎は赤いが、ひとたび本気をだすと白く輝く’神を焼く炎’と称される炎を使うことができる。そんなものを使われたら全身火傷どころか消し炭になりそうだ・・・・。
理夢「大丈夫ですよ。ゆうちゃんもいますから」
希望「ゆうちゃん?友達?」
理夢「幼馴染の男の子です」
陽子「そうなんですね。彼氏さんですか?」
そう訪ねられると照れる。頬を赤くしながらうつむき加減で頷いた。
博人「なんだ。そんな守ってくれる幼馴染がいたのか。ところで、そういや理夢ちゃんは灯莉ちゃんと同じで最初っから神星器使えてたよな。すごいカをもってるんだな」
理夢「すごくはないです。霊能力修行はおばあちゃんにしてもらってましたけど、博人さん達に合流する直前でしたから適合したのは」
希望「あらそうなの?」
理夢「はい。もしかしたらゆうちゃんのおかげかもです」
陽子「そうなんですか?何かきっかけでもあったんですか?」
理夢「・・・・長い話になるのですけれど・・・・・」
博人「別に構わねぇよ」
博人の言葉に希望と陽子も頷いた。理夢達は近くの公園に行き、そこで理夢の話を聞く事にした。
理夢「あれは・・・・まだ私が死がみえてしまうカを恐れてあまり人との交流を避けていたころの話です。ちょっとした不可思議体験がありました。長くなりますが・・・・聞いててください」
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