古舘アナ「さあ、背後からスリーパーホールド、朦朧としている藤原喜明、山本さん、入ってますねぇ」
小鉄「そうですね。今、完全に決まってますね。少しですね、藤原選手、今首を振りましたけどね、危ないっていう感じでしたからね」
古舘アナ「ああ、なるほど!」
小鉄「ただロープに近いですからね」
古舘アナ「やはり藤原喜明としては、木村健吾を倒してUWFに有利に試合を進めるということのみに絞っていった闘いがあっただけに、藤波の先制攻撃をモロに受けてしまっているという、そんな感も否めない訳であります。
そしてもう一つはやはり先程言いましたように、もう一つはやはり長期戦に出て、そしてスタミナ消耗を狙うという、そういった闘いでありましょう。藤波、藤原の腰を抱え前方回転エビ、クラッチは甘い、さあ、どうだっ!カウント2つで返しました。おーっと!足を取る。ここでチャンスを狙っていたのか?
妖鬼じみた藤原、流血に真っ赤に顔を染めて…あっ!そしてフワリと立ち上がって何か、精神力で見舞っていくような関節技に出てまいりましたUWFの十八番(オハコ)、キックと関節技の二本立てであります。
さあ、関節技、アキレス腱固めに切って落としました。さあ、藤波危ない、後がありません。藤波全く後がありません。(5分経過)一縷の余裕も残されていない訳であります。大手をUWFにかけられてしまいました藤波辰巳、猪木を欠いたこの新日前線部隊5人の陣容、何としても、猪木を除いているだけに、大将藤波がその重責を担っていかなければならない訳であります。
副将木村健吾が、その副将としての任務を果たすことが、惜しくも出来ませんでした。藤原に敗れてしまいました。それだけに藤波の両肩にプレッシャーというものが、重くのしかかっている訳であります。さあ、そのプレッシャーに飲まれることなく、熾烈な闘いを展開しなくてはいけません。
さあ、敢えて度胸を据えていった方が勝ちでしょう、ここまで試合が煮詰まってまいりますと、度胸を束ねていった方が勝ちかも知れません。荒れ狂う嵐、鍛え上げた肉弾戦、両国国技館、満員のお客さん、ヤンヤの大歓声を浴びせこんでいきます。
さあ、見物しているのではなく、完全に観戦しているといった、自分達一人一人の、その闘争本能において、このリング上に参画しているような、そんな会場が一つになった感もある訳であります」
藤波のスリーパーは藤原がロープにエスケープ、両者スタンドでの攻防から藤波は藤原が潜って来たところを前方回転エビ固めに捕らえましたがこれは不十分。カウント2で返した藤原は藤波の足を素早くキャッチするとアキレス腱固め。ガッチリと決まりましたが藤波はロープエスケープ。
藤波が藤原の両足を捕らえて逆エビ固め。しかし藤原は先程の木村健吾戦で見せたように自分の頭を軸にして一回転してこれをクリアー。
古舘アナ「おーっと!これを切り返したっ!上手いっ!これは自分の身体をテコにしてクルッと一回転、返していったがぁ、ドロップキックっ!これは待ち構えていた藤波、至近距離からのドロップキックであります。UWF打破の糸口、これは一点突破かぁ!もうこうなると一点突破、まずは藤原を仕留めることしかありません。
スリーパーでつかまえていくっ!さあ、徹底したスリーパー狙いに出てまいりました藤波辰巳!山本さんっ」
小鉄「はい」
古舘アナ「スリーパーで徹底して絞め落とそうという」
小鉄「はい」
古舘アナ「藤波の作戦ですね」
小鉄「ええ、それと藤原選手はですね、どんなことをしてでもやっつけてやろうと言う感じはありますね」
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