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2018年09月05日22:53

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ファンタジープロレスの巨匠桜井康雄さん追悼(456)

86年5月1日、両国国技館、新日本プロレスvsUWF5対5勝ち抜き戦第3試合(20分1本勝負)【新日本次鋒】坂口征二vs【UWF次鋒】山崎一夫。レフェリー柴田勝久。

古舘アナ「厳しい形相です坂口、相手を飲まんとするような表情で握手を敢えて交わしていきました。ここらあたりから、敢えてプレッシャーをかけているのでありましょうか?坂口征二であります。さあ、ここで次鋒同士の闘いとなりました。一旦、UWFサイドがリード、先鋒の高田伸彦を破りました坂口、ここで山崎一夫とぶつかることになりました。

次鋒同士の闘いであります。それほど坂口のスタミナの消耗、これは心配ないでありましょうが4分余の闘いでこの高田を退けた坂口であります。桜井さんっ」

桜井さん「はい」

古舘アナ「坂口のスタミナという部分ではどうでしょう?」

桜井さん「まだね、動きがいいですしね、この汗の出具合からみても大丈夫でしょうねぇ。非常にあのぉ〜、さっき山本さんが仰ったようにねぇ、余裕を持ってますね」

古舘アナ「ははぁー!」

桜井さん「精神的にもねぇ、『来い』というねぇ、受けて立つ姿勢ですねぇ、こういうものを感じられますしねぇ」

古舘アナ「まあ、やはり敢えてですねぇ、キックと関節技の二本立てという、このUWFの十八番(オハコ)、これがですね、出てくる前にですね、先に柔道殺法で絞め上げてですね、牽制しておいて自爆を誘ったという、坂口の青写真というものがですねぇ、何か絵図通りいったという感じがありましたねぇ」

桜井さん「そうですね、やはり元柔道日本一ということでねぇ、関節技ならこっちが本家という、そのぉ〜、プライドもあるでしょうしねぇ」

古舘アナ「なるほど」

桜井さん「まあ、あのぉ〜、それで坂口を次鋒に持って来たという意味がねぇ、ここでねぇ、高田だけに勝っただけではねぇ、意味がない訳で」

古舘アナ「そうですね」

桜井さん「やはり新日本側の計算ではねぇ、山崎をねぇ、坂口がやっつけてですねぇ、やはり木戸と相討ち位でもいいと。木戸まで坂口が引き受けるという、こういう作戦が成功してこそですね、新日本プロレスに勝ちがあるというように私は見ますねぇ」

古舘アナ「なるほど!」  

山崎、アップライトの構えからキック。両者手四つから坂口がヘッドロック、山崎はこれを倒してグラウンドヘ引き込もうとしますが坂口は直ぐに身体を入れ換えて山崎のバックを取りにいきます。

山崎ロープヘエスケープ。両者スタンドから山崎は左右のキック、坂口は逃げる山崎を捕まえると倒してグラウンドヘ。フェイスロックから足をフックしておいてクルッと回転させてクルスフィックス(十字固め)。山崎の肩がマットに着く、レフェリーの柴田、カウント1。坂口はエビ固め。

古舘アナ「坂口が一瞬、山崎一夫をあしらうような、そんな仕草に見えました。余裕というものがやはり伺えます。キャリアの坂口。桜井さんの指摘にあったようにこの山崎、あるいは中堅の木戸あたりまでも、このUWFサイドを退けておいて、その後に繋ぐと、そういった作戦でありましょう。

敢えて坂口を次鋒というポジションに持って来た、その目論見というものが、ここらあたりで徐々にわかってまいりました。木戸あたりまで坂口が運良く退けておけば、その後藤原に敗れたとしても、そのあたりで坂口のスタミナ切れがあったとしても、越中、木村、藤波という3人が控えるという、新日サイドにとっては有利になって来る訳であります。

新日前線部隊が勝るか、ロンリーハートソルジャー、2年に亘ってマットに地獄を垣間見てまいりましたUWF、牙を剥いたカムバックサーモン、新日に史上最大の道場破りを敢行してまいりましたUWF、この妥協なきエモーションが勝るでありましょうか!?5対5の勝ち抜き戦、壮絶さを極めてまいりました。徐々に、徐々に、そのデッドヒートさ、過激さが増してまいりました5対5の全面対抗、果たしてどちらに凱歌が上がるでありましょうか!」
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