スポンサーについた海外タイムス社が金地金詐欺商法で社会問題になった豊田商事の系列会社であり、スポンサーが撤退。さらにイメージダウンを怖れたテレビ東京の「世界のプロレス」枠での放送も1シリーズのみで打切りとなり、UWFは経営危機に晒されました。
そんな中、85年6月はまるまる興行は休みで、7月8日、広島県立体育館(観衆2849人発表)から新シリーズ「格闘熱帯ロード」がスタート。
シリーズ最終戦の7月25日、大田区体育館まで18日間に5大会と興行数は激減。スーパー・タイガーこと佐山聡が興行回数のあり方とルールを見直していました。
UWFが既発団体である新日本プロレス、全日本プロレス(ジャパンプロレス含む)とは違い、より競技性の強い試合をファンに見せていくのは「3週間に5大会」位が限度、と大幅に興行数を減らし、また、ルールについても5ノックダウンでKO負けや3回のロープエスケープで1ダウンと同等の扱いとするロストポイント制やレガースを着用しない選手のキック、藤原喜明の得意技である頭突きの禁止を導入していくなど、33年前の時点でパソコンを駆使しながら改革に動きました。
佐山自身も84年12月5日、後楽園ホールでの藤原戦でのノーフォール・デスマッチなどでサンドバッグ状態となった藤原にキックをこれでもかとばかり連発。相手がダウンしても10カウント以内に立ち上がってくれば蹴り続けるよりなく、安全性と競技性をより高めようという意図でルール作りに着手していました。
これには前田日明始め反発する選手も出てきました。「佐山さんはスーパータイガージムの収入があるからいいですよ。でも俺らは試合数が少なくなったら生活が厳しくなる」と反論。しかし、佐山に押し切られる形での新興行体制がスタートしています。
開幕戦の広島ではUWF生え抜き6人目の新人となる安生洋二がデビュー、星名治にチキンウィング・アームロックでギブアップ負け。
この日から先シリーズ中に決められたランキングを元にしたAB2リーグ制のリーグ戦がスタート。開幕戦ではAリーグ3試合が行われ、メインイベントではSタイガーが前リーグ戦1位優勝を果たした木戸修と対戦、17分52秒、レッグスプレッド(股裂き)でギブアップさせて1勝。
セミファイナルは藤原と高田伸彦が対戦、15分4秒、チキンウィング・アームロックで藤原が高田に貫録勝ち。
セミ前には前田が外国人枠から出場のキース・ハワードを16分3秒、V2アームロックで降し白星スタートしています。
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