ジャパンプロレス勢の参戦で勢いを増した全日本プロレスは次期85年2月22日、後楽園ホールで開幕する「激闘!エキサイティング・ウォーズ」の終盤1週間(3月8日船橋市総合体育館〜14日愛知県体育館)にアニマル&ホークのザ・ロード・ウォリアーズの初来日を発表。
ウォリアーズはエディ・シャーキーにスカウトされたジョー・ラリナイダス(アニマル)とマイク・ヘクストランド(ホーク)の2人組。83年NWAジョージアに登場、モヒカン頭と逆モヒカン頭のヘアスタイルに顔面ペイント、ヘビーメタル系のコスチューム姿で登場。ゴングと同時に奇襲をかけてリフトアップスラムからアニマルが相手を肩車に担ぎ上げてホークがコーナポストからダイビングラリアットを決める「ダブルインパクト」で秒殺するという強烈なフィニッシュシーンで観客を魅了しました。
84年10月22日、テレビ東京で放送が開始された「世界のプロレス」でウォリアーズの試合が放送され、大きな話題を集めました。
ウォリアーズは「まだ見ぬ強豪」の最有力候補としてファンの間では来日が嘱望され、新日本プロレスと全日本プロレスのどちらがウォリアーズを獲得するか注目されていました。
新日本プロレスは大剛鉄之助がウォリアーズブッキングの交渉に当たりましたが、全日本プロレスは馬場がノースカロライナのジム・クロケット、AWAのバーン・ガニアとの繋がりでウォリアーズを獲得した訳です。
さらにこの年の初場所からオープンとなった両国国技館でのプロレスこけら落としは3月9日に全日本プロレスが開催を発表。前年までは6対4では負けていた新日本プロレスとのパワーバランスが逆転、6.5対3.5もしくは7対3で全日本が優位に立ちました。
新日本プロレスも実は当初、新春黄金シリーズ最終戦として2月7日に両国国技館の開催を一度は日程に載せましたが見送られています。
猪木vsハルク・ホーガンの対戦をWWF側が応諾しなかったか、それ以外では両国国技館の初興行で満員に出来るだけのカードを用意出来なかったのが要因かと思われます。
激闘!エキサイティング・ウォーズの開幕戦の前日、85年2月21日には大阪城ホールでジャパンプロレスによる自主興行が行われ(ノーテレビ)、メインイベントでは長州と天龍が初のシングルマッチで激突。長州がエプロンの天龍をバックドロップで投げ、9分12秒にリングアウト勝ちを収めています。
翌日開幕の激闘!エキサイティング・ウォーズにはブルーザー・ブロディが来日していましたがタイトル戦は組まれませんでした。
3月8日、船橋からウォリアーズが参戦。来日第1戦ではキラー・カーン、アニマル浜口組と対戦、浜口がウォリアーズの奇襲により額からおびただしい出血。僅か3分39秒でダブルインパクトの前に沈んでいます。
3月9日の両国は11,000人(超満員)の観客を動員、この日は日本テレビが「土曜トップスペシャル」で午後7時30分からの生中継。午後5時30分からのレギュラー枠では船橋大会を放送しており、船橋大会は最高の予告編となった訳です。
メインイベントは鶴田、天龍組のインターナショナル・タッグ王座にウォリアーズが挑戦。試合は何故か60分3本勝負で行われ、1本目はホークが天龍をダブルインパクトから体固め。2本目は天龍がウォリアーズを同士討ちさせてホークを体固め。3本目はウォリアーズのマネージャー、ポール・エラリングが乱入しての反則負けで鶴田、天龍組が2−1で王座防衛に成功。
セミでは長州、谷津嘉章組がブロディ、キラー・ブルックス組と対戦しますが、ブロディは長州の攻撃を全く受けずに顔面にビッグブートを入れまくって試合をさせず。最後は7分56秒、長州がリキラリアットでブルックスをフォールしましたが後味の悪い試合となっています。
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