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2018年03月26日08:07

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ファンタジープロレスの巨匠桜井康雄さん追悼(320)

フジテレビの放送見送りを受けたUWFは旗揚げオープニング・シリーズの準備に取りかかりました。

オープニング・シリーズは72年3月の新日本プロレスの旗揚げシリーズと同じシリーズ名であり、新日本を意識していたことが伺えます。

84年3月25日にニューヨークMSGの定期戦にUWF顧問の肩書きとなった新間寿が前田日明を引き連れて登場、ベルト中央にUWFのロゴが入った新しいデザインのベルトを持参し、藤波が新日本で保持しているタイトルと同じ「WWFインターナショナル・ヘビー級王座決定戦」を称して前田とピエール・ラファエルとの間で試合が行われました。

前田は10分15秒、コブラツイストでラファエルを破り王座獲得。日本に帰国してから新間は「WWF会長権限で藤波のWWFインターナショナル・ヘビー級王座は剥奪する」と発言し物議をかもし出しました。

オープニング・シリーズに参戦するメキシコ勢以外の外国人は本人は否定したものの、新間が馬場に依頼、馬場がブッカーのテリー・ファンクを通してボブ・スウィータン、ダッチ・マンテル、スコット・ケーシー、ビニー・バレンチノらアメリカ中西部で活躍中の中堅どころを招聘しました。

また、日本陣営も新間のことを自分をメキシコに送り込んでくれた恩人と慕うグラン浜田、国際プロレス崩壊後、古巣のメキシコに戻り、全日本プロレスに参戦していたマッハ隼人(肥後繁久)が参加することになりました。

しかし、期待されたタイガーマスク改めてザ・タイガーの参戦はこの時点ではまだありません。

3月30日、後楽園ホールで開幕したビッグ・ファイト・シリーズ第2弾の開幕戦で若手のホープ、高田伸彦が「前田さんと『男の約束』を果たす為に旗揚げシリーズに参加する」と発言。

また、前座の職人から長州襲撃事件で「テロリスト」として団体内でランクアップした藤原喜明が「裏切り者前田を制裁しにいく」とUWF旗揚げシリーズ最終戦の4月17日、蔵前国技館に参戦を表明しています。

藤原と高田の発言はUWFを新日本プロレスが容認していなければ有り得ない話なので、やはりUWFは猪木の受け皿団体として作られた団体と推測出来ます。

4月4日、全日本プロレスの岡山武道館に突如猪木が馬場の控室を表敬訪問し、マスコミの撮影に応じてファンを驚かせました。

猪木は「近くに用事があったから挨拶に来ただけ」とコメントしていますが、骨肉の争いを展開しているライバル団体の長のところへ猪木がわざわざ挨拶だけで足を運ぶことは考えにくく、UWFに外国人招聘をした馬場に対する礼の意味合いとUWFは近くに終息させるから以後の協力は不要、ということを言いに来たのではないか、と考えます。

馬場もUWFに外国人選手招聘に協力したのは敵に塩を送る的な部分もありますが、新日本プロレス内での人間関係に不信感を植えつける目的もあったのでは?と思えます。

前シリーズ最終戦で維新軍に腕を痛め付けられた猪木はシリーズ開幕戦から欠場していましたが4月5日、川崎市体育館で復帰、アニマル浜口を1分23秒、延髄斬りからの体固めで破っています。
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