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2018年03月22日13:07

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ファンタジープロレスの巨匠桜井康雄さん追悼(316)

83年闘魂シリーズ最終戦となった11月3日、蔵前国技館は正規軍vs維新軍の4対4綱引きマッチが行われました。(公開綱引きにより対戦組合せが決定)

猪木は谷津嘉章を延髄斬りからの体固めで破り、藤波はキラー・カーンと両者リングアウト。

前田日明(明)は長州のサソリ固めにギブアップしませんでしたが、自力脱出出来ずにレフェリーストップ負け。

坂口はアニマル浜口を場外フェンス越しに投げて反則負けとなり対戦成績は正規軍が1勝2敗1分で負け越しました。

この日、タイガーマスクの「後継者」として謎のアストロノーツ、ザ・コブラがカナダより帰国、ザ・バンピートなるマスクマンとタイガーマスクが返上したNWA世界ジュニア・ヘビー級王座決定戦を行いました。

試合前にバンピートは自らマスクを脱いで素顔を披露、初来日のデービーボーイ・スミスであることを明かしました。

Dスミスはダイナマイト・キッドの従兄弟でありスチュ・ハートファミリーの一員でもありました。

私はこの試合を2階席から生で観戦していましたが、遠目に見るとDキッドそっくりで、観客席からもキッド・コールが起きています。

コブラは、緊張からか空中殺法、プランチャの失敗で膝に大きなダメージを負ってしまい、動きはぎこちなく感じられました。

試合は20分58秒、クロスボディからの体固めでコブラが勝ち、王座を獲得しましたが試合内容的には今一つ。どうしてもタイガーマスクと比べられてしまうのはいささか気の毒でした。

11月11日、港区南青山の新日本プロレス事務所で臨時株主総会が開かれ、猪木、坂口が会社の代表権を再び手にしました。

山本小鉄、大塚博美、望月正治のトロイカ体制はわずか2か月半あまりで終焉を迎えますが、トロイカ体制に関してはテレビ朝日、三浦甲子二専務の怒りを買ってしまいました。

「お前ら!猪木抜きで出来ると思ってるのか?思い上がるな!お前らが新日本プロレスの実権を握るなら、猪木と坂口に新しい団体を作らせるぞ、テレ朝はその新団体を放送する」

三浦専務の鶴の一声で社内クーデターは鎮静。元の鞘に収まるかと思われましたが…。

山本、大塚博美は代表権のない取締役に、望月はテレ朝に戻ることになりましたが、新間は新日本プロレスに復帰出来ず、そのまま退職となりました。

この年暮れの第4回MSGタッグ・リーグ戦は舌出し失神事件から初めて絡む前年度優勝チームの猪木、ハルク・ホーガン組が12月8日、蔵前国技館での優勝決定戦でディック・マードック、アドリアン・アドニス組を破り2年連続優勝。

当初はタッチワークに不安を残した猪木、ホーガン組でしたが安定した強さを見せています。

12月25日付で新日本プロレス旗揚げ時のリングアナウンサーで営業部長だった大塚直樹が加藤一良ら辣腕営業マンらと共に退職。

猪木は大塚の退職時、休眠会社であった「新日本プロレス興行株式会社」を譲渡しました。

また、新日本と蜜月関係にあったWWFも、この年ビンス・マクマホン・シニアが体調不良で表舞台から姿を消し、ビンス(ジュニア)が実権を握りました。

12月26日、ニューヨークMSGでは通算5年10か月の長きに亘り(79年11月30日、徳島市立体育館で猪木に敗れ王座転落したのは後に公式記録からは削除された)WWFヘビー級王者、ボブ・バックランドがアイアン・シークのキャメルクラッチにTKO負けで王座から転落しています。
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